街の生き物たち

市の郊外に出かけると牛や馬、ヒツジが草を食べている風景に出会います。そして、小高い丘に登ってみると小さな花があちこちに咲いています。春爛漫ですね。

スフバータル広場を中心に東西に延びる幹線道路、平和通り-ЭНХ ТАЙВНЫ ӨРГӨН ЧӨЛӨӨ-といいますが、そこを広場に向かって東から1時間ほど歩いてみました。

 

ここはサイクリングロードになっていて、両側樹木の隣には3車線の道路が走っています。私は西に向かって歩いていますので、左が南、右が北ですね。

 

早速見つけました。タンポポです。在来種と思いますが、種名はわかりません。セイヨウタンポポほどの総苞の反り返り反りはなく、どちらかといえば二ホンタンポポに近い感じです。

 

モンゴルには桜に似たバラ科の植物があるということを何かで読みました。でも、これはサクラですね。

 

最近植えた苗もところどころにありました。モンゴルに日本のサクラが定着しつつあるのでしょうか。

 

一瞬、クジャクチョウがとまっていると思って近づいてみたら違っていました。あとで図鑑で調べたら、コヒオドシでした。冷涼な気候を好むチョウです。

 

ピーという鳴き声が聞こえたので見上げたら、全長が15センチメートルくらいの鳥が三羽、枝にとまっていました。わりと動きが早く、カメラを向けるとすぐに飛び去ってしまいました。

 

濃い紫色の蕾がたくさんついていて、1センチメートル弱の十字に開いた花弁がきれいです。白に近い淡い紫色の花です。

 

おでこの形や大きさからするとワタリガラスのよう。ハシボソガラスに近い鳴き声で数羽街路樹にとまっていました。

 

しばらく歩いていくと枝に巣を作っています。ワタリガラスの繁殖、子育ての季節ですね。日本では巣を作り始めたカラスが、近くを歩く人を威嚇して襲ってくることがあります。しかし、モンゴルのある知人の話。「ウランバートルのワタリガラスが人を襲うという話は聞かないなあ」ということでした。

 

都心が近くなってきて、車の渋滞が激しくなってきました。道路中央のサイクリングロードが切れて、歩道に移りました。

 

セルべ川にかかる橋を歩いていたらマガモのつがいを見かけました。水の中の餌を取って食べている様子です。

 

モンゴル青年会館の前の街路樹。これから徐々に緑が濃くなっていきますね。