大河ドラマ 『平清盛』 第三十三回「清盛、五十の宴」


主な出来事

永万ニ年7月15日(1166年)平頼盛大宰大弐。
仁安ニ年2月11日(1167年)平清盛従一位太政大臣。
仁安ニ年5月17日(1167年)平清盛太政大臣辞任。


第三十三回「清盛、五十の宴」を観た。

平滋子の口から、「平相国」の名が出た。

以前、読んだ池宮彰一郎著の「平家」には、「平相国」について以下のようにある。

―平相国
 その呼名は、瞬く間に官民の間に広まった。
 前太政大臣。正式の呼称はそうであろうが、あまりにもくだくだしい。
 官を辞しているが、百僚有司に推されて万機を統べている。その威権にふさわしい呼称は無いか。
 宰相、という呼称も考えられた。唐の国で天子を輔佐し、大政を総理する官であり、丞相とも呼ぶ。
 だが、ありふれた官職名に似て、少し小さい。丞相というと明らかに唐名で、馴染みが薄い。
 それに、清盛に付けるには、平の一字を付したいが、平宰相、平丞相というのは、威厳に乏しい。前太政大臣だけに、もっと気宇壮大な呼び名は無いかと、様々に思いを廻らせ、平相国となった。
 相国とは、中国では宰相・丞相と同義語だが、国の文字が入るだけに、器が大きく感ずる。それに平家の姓を付けての平相国は、音の響きもいい。


(以上、「平家(ニ)」より引用)

確かに響きがいいですね。

番組の中でとくに「平相国」の説明がなかったので、久々に読み返してしまいました。

今、この本の後白河上皇の台詞を読むと、松田翔太の声が聞こえてきます。あの高笑いはありませんが、平相国後白河上皇の応酬は、この本の中でもぞくぞくします。

ドラマと並行して読んでも意外に楽しめる一冊です。

ドラマの感想は次回につづく(多分)。




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