死刑囚写真に次々「執行」シール TV演出に疑問の声も 2018年7月6日21時58分

https://www.asahi.com/articles/ASL7656K2L76UCVL01H.html

オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)ら教団元幹部7人の死刑が執行された6日、テレビ各局は朝から一斉に放送を臨時ニュースに切り替えた。同じ日に7人執行という過去にない展開を受け、テレビ局に入ってくる情報は刻々と変化。取材で得た執行状況をリアルタイムで伝えたり、死刑囚の顔写真に執行が済んだことを示すシールを貼ったりするなど異例の報道になった。

 

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オウム死刑執行を「公開処刑ショー」にしたTVの人権意識 2018年7月7日

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232908/2

今回の死刑執行報道は初めから違和感があった。これまでの死刑執行は、執行後に氏名などが淡々と公表されるだけだったからだ。それが、「手続き」段階からバンバン報じられ、NHKに至っては早朝に東京拘置所に入る検察関係者の姿もバッチリと撮影していた。NHKは明らかに事前に死刑執行の情報を得ていたとしか思えない。つまり、死刑執行を当日朝に教えられる死刑囚よりも情報を早く入手していた疑いがあるのだ。

 

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ウム死刑執行の異例報道 グロテスクな暗黒の日本=金平茂紀 2018年7月21日

https://mainichi.jp/articles/20180721/dde/012/070/007000c

日本テレビが今月6日午前8時41分に「法務省は松本智津夫死刑囚らの死刑執行手続きを始めた」というニュース速報を流した。これが第1報で、その後、同8時45分にNHKが、さらに他局も時をおかず次々と「執行」を速報した。(略)戦後、死刑報道はこれまで、どのケースも「事後」報道だった。つまり、執行「後」に情報が伝わってきた。それが今回は「事前」から準備された報道だった。