好きなのは林檎派?梨派? | japamerican-kohのブログ

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1980年、18歳で渡米。その後、各地を訪問し、カリフォルニア州、コロラド州、ニューヨーク州、ワシントン州などの各地で居住。通算30年プラス、アメリカを放浪中です。

これまた1980年頃のお話しですが、宜しければお付き合いください

 

母校、山梨県立甲府第一高等学校には強行遠足という

 

一種特殊な行事があります

 

当時男子は山梨県の甲府から長野県の小諸まで

 

104kmの道のりを歩きました

 

女子はその途中の区間をやはり46㎞、遠足しました

 

 

長野県は林檎も梨も素晴らしく美味しいところです

 

さて、ここに実は思春期の男女の恋愛ドラマが隠されています

 

強行遠足に向け、女子はせっせとお守りを手作りします

 

男子はせっせと小諸に到達できるよう練習に励みます

 

真心の籠ったお守りは

 

山越えを含む夜通しの強行遠足の無事を祈願するため

 

さながらバレンタインデイのように男子に手渡されるのです

 

そしてホワイトデイならぬお返しが、

 

なんと、小諸の林檎なんです

 

なかなか粋な校風習です

 

義理チョコならぬ、義理お守りもありました

 

人気者のお友達は小諸で1ダースの林檎を箱ごと抱えてました

 

ふらふらと足を引きずりながら

 

夜中は寒い寒い山越え、延々と104km続く、長い道のり

 

20時間ほどかけて夜通しで歩くのです

 

考えちゃいます、なんでこんなことやってんだ、

 

こんな辛い思いして歩いてるんだろうって

 

そんななので、もう皆、到着できる頃は、ボロボロです

 

蟹股でしか歩けない人たち続出です

 

もちろん、途中で断念する生徒もそれなりいます

 

だから、やっぱり大きな励みなんです

 

手作りのお守りは

 

僕には貴重なひとつだけでしたけど

 

だから林檎も美味しのをひとつだけ持ち帰りました

 

甘酸っぱい大切な想い出です

 

 

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