現在ニュージーランドに遊びに来ている実家の父は、「観光電車」の旅が大好き。

 

もうすぐ88歳を迎える父は、私よりも記憶力がよく、「13年前にニュージーランドに来た時に、ダニーデンからでる『タイエリ峡谷鉄道』に乗り損ねたので、今度こそ乗りたい。」と、私が全く忘れていたことを言い出し、今回13年ぶりにめでたくその鉄道に乗る夢が実現しました〜。

 

ダニーデンから出発している「観光用鉄道」は3つあるのですが、今回は「Seasider」という海岸沿いを走る鉄道と、「Inlander」という峡谷を走る鉄道に乗りました。いずれも所要時間は、往復で3時間半。

 

 

こちらは「Seasider」。海岸沿いを北上します。

 

 

13年前は学校が夏休み中だったこともあり、満席で乗れなかったのですが、

今回は程よく空いており、4人がけのブースを父と二人で使うことが出来ました。

 

 

こちらは次の日に乗った「Inlander」。

車ではアクセスできない峡谷を走り抜けます。

 

 

「Inlander」の終点兼折り返し地点。

一応駅のような物がありますが、正直な〜んにもありません。

ここで45分休憩しました。

 

 

1860年代のゴールドラッシュの時代に作られた橋。

今はこうして時々観光鉄道が走るだけです。

 

 

同じ景色でもプロが撮ると、こうなります。

Moterhomes のウエッブサイトより)

 

 

列車の旅は「ゆとりの旅」。新幹線のように「どれだけ早く目的地に着くか」がゴールではなく、ゆっくりの電車も、車内に持ち込んで堪能したワインもチーズも、窓から見える景色も、み〜んなまとめて楽しみます。急がない所がミソです。
 
日本の都会の生活も、ワシントンDC、ニューヨーク、ボストンと言った、アメリカ東海岸の生活も、せかせかとした「スピード社会」。レストランに行っても、どれだけサービスが早いかは重要なポイントです。
 
代わってニュージーランドでは、時間がゆ〜っくり流れています。レストランに行っても、食べ物が出てくるまで20分位待たされるのはざらで、行きつけの美味しいピザ屋さんは、混んでいる時だとピザが出てくるまでに50分位かかります。
 
ニュージーランドに来てから「急いでいる時、時間に余裕のない時は、レストランに行くべきではない。」ことを学びました。
 
今回の電車の旅も「ゆっくりを楽しむ旅」。父のおかげで貴重な体験が出来ました。感謝。