海をイメージした内部の吹き抜け。上に行くほど壁の青が濃くなり、
上に行く程「深海」に行く逆のイメージです。
今回バルセロナに行くにあたって、夫と私が1番楽しみにしていたのが、アントニオ・ガウディが設計した建築物を見に行くことでした。
ガウディの建築物はバルセロナ市内に幾つかあるのですが、まずはガウディがバトリョ氏から依頼されて設計した「バトリョ邸」の見学に行きました。
バルセロナの目抜き通りにある「カサ・バトリョ」。最初は内装だけを変えるよう依頼していた様ですが、ガウディの「いや、全部建物から何から変える。」という意向によって、内も外も全部最初から作り直したとのことです。ガウディのこだわりを感じます。
写真の通り、この建物は5階建です。バトリョ家の人々は2階にあたる階に居住し、上の階はアパートとして貸し出していた様です。(こんな所を借りて住めるなんて、想像を絶します。)
ではまず1階から。。。
階段の手すりは「恐竜や大動物の背骨」を思わせる、、、との解説。
なるほど、確かに。
バトリョ家の居住スペースだった2階に上がって行きます。
ガウディの設計には、自然や生き物が沢山盛り込まれています。
暖炉は「キノコ」でした。ちょっと可愛い。。。
そしてキノコの中に入ると、両脇にベンチ。
こんな所に座ったら気持ち良さそうです。
曲線が好きなガウディ。ドアの形も丸味を帯びています。
そして上部には綺麗なステンドグラス。
天井のデザインは「螺旋」です。そして鱗の様な模様。
ガウディの作り出す空間は「普通」を一切排除した空間。
この窓の形!!!感動的です。
バトリョ家の居住スペースだった2階には、バルコニーもありました。
相変わらず曲線ばかり。波打っています。
バルコニーの床のタイル。ここには直線がありました。
バトリョ家の居住スペースであった2階の見学を終え、階段で上へと上がって行きます。
この建物、当時(1900年代初頭)としては革新的だった、
エレベーターも備え付けられています。
海中を思わせるデザインのエレベーターでした。
建物の中心は大きな「吹き抜けスペース」になっており、
ここから自然の太陽の光を建物内にふんだんに取り入れられる様に設計されています。
「吹き抜けスペース」の周囲を囲む様になっている階段を上へと登ることで、どんどん深い海の底へ行くような感じがします。
屋上へと続く廊下。
ここにもガウディが作った「信じられないような不思議空間」がありました。
そして屋上。
屋上のデザインも斬新です。
煙突もガウディの手にかかると、こんな風に形を変えます。
とにかく最初から最後まで「すごい!」の一言、感動続きの「カサ・バトリョ」でした。ありきたりでない、自然の美しさを究極まで追求し、それを家という形で実現させたガウディ。(因みに彼もゲイです。)天才的な美的センスとこだわり。もう絶句するしかないという感じでした。
右が「カサ・バトリョ」。でも左の建物もとても素敵です。