ニュージーランドに残してきた家族(夫、長女、息子)は、現在クイーンズタウンで休暇中。

こんな素敵な写真が送られてきました。

 

 

去年のオリンピックの時期には「デルタ株の市中感染」が激増して、一時期は1日あたりの新規感染者数が、世界のトップ5にも入るような勢いだった日本ですが、現在進行中の「オミクロン株の市中感染」は、それを更に上回り、東京都ではついに1日の新規感染者が1万人を超え、私が現在居住する神奈川県でも、5千人を初めて突破し、日々新たな記録を塗り替えつつあります。

 

「新型コロナウイルス」への対策は国によって様々だと思いますが、今回日本で感染の波を経験して非常に興味深かったのは、日本では「感染経路」や「感染者が出た場所」、「クラスターの所在地」などの情報公開があまりなされていない事です。

 

ニュージーランドでは、感染者の名前を公表する事は決してありませんが、感染者が新たに出た場合、「その人が他人に病気を移す可能性がある時期にどこにいたか」という情報は、「政府の『新型コロナウイルス』サイト」に逐一公開され、また全ての店舗・施設に「QRコード」が設置されるようになってからは、感染者と同じ場所にいた人にその事を連絡し、自主隔離や自分の健康状態をモニターするよう促すシステムが完備されています。このように「濃厚接触者」を出来るだけ早急に特定し、そこからの更なる感染を防ぐ事が、ニュージーランドの「新型コロナウイルス感染防止策」の柱の1つになっています。

 

そこには「店の名前を公表したら、客が来なくなるのではないか。」という感覚は存在せず、純粋にクラスターの拡大を最小限に収めようという意思のみが働いている感があります。そして感染者の出た施設は当然徹底した除菌作業を行い、また「濃厚接触者」は積極的に(症状がなくても)PCR検査を受ける事で、感染拡大防止に努め、また過去に感染者が出た店舗で、長期的に客が来なくなったという話も特に聞きません。

 

このような政策の中でここ2年程生活してきたため、日本の「感染者が出た場所を積極的に公表しない」やり方は、非常に不思議なものとして目に写ります。