韓国政府は、共和国の飛翔体発射について8月5日から始まった米韓合同軍事演習「同盟19-2」に対する武力示威である、との見解を示していますが、日本のメディアは,「7月25日以降で5度目の(飛翔体)発射」を、相も変わらず、「挑発」として「北朝鮮脅威論」を煽っています。

 

8月5日から始まった米韓合同軍事演習「同盟19-2」の内容やこの演習までに積み上げられてきた米韓合同戦闘訓練や演習について日本のメディアではほとんど取り上げられていません。

 

添付は、この8月9日に共和国祖国平和統一委員会が米韓合同軍事訓練や演習の内容を含めた真相を明らかにした「真相公開状」です。米韓合同軍事演習の現状と問題点についての情報提供です。添付は長文ですが、日本はアジアの一国として、韓国、中国、北朝鮮との友好関係構築に力を注ぐべきだと考えている方は、ぜひお目通しください。

 

 

朝鮮民主主義人民共和国祖国平和統一委員会統一宣伝局真相公開状(8/9)

 

朝鮮半島の情勢緊張を激化させる張本人は誰か

われわれの度重なる警告にもかかわらず南朝鮮当局は米国とともに、8月5日から侵略的な合同軍事演習をとうとう強行している。

南朝鮮当局は歴史的な板門店宣言発表以降今日まで、北南合意精神に違反するこのような北侵戦争演習を一瞬間も中断せず絶えず繰り広げてきたし、同族に反対する最新戦争装備搬入策動にも執ようにしがみついてきた。

これは同族に対する背信行為であり、民族の和解団結と朝鮮半島の平和繁栄を願う全同胞に対する耐えられない挑戦である。

朝鮮民主主義人民共和国祖国平和統一委員会統一宣伝局は、北南関係発展と平和と統一を願う民族の志向と国際社会の一様な要求と念願に逆行し、朝鮮半島の平和と安定を破壊している張本人が誰なのかを内外にはっきりと明らかにするためにこの真相公開状を発表する。

 

看板だけ掛け替え強行される北侵合同軍事演習

南朝鮮当局が年代と世紀を継いで繰り広げる外部勢力との合同軍事演習は、朝鮮半島の緊張を激化させ、北南関係の発展をさえぎる根源である。

南朝鮮当局は、対話の場ではわれわれと「和解と平和」の握手をし、後ろを向いては「軍事的準備態勢においては抜かりがあってはならない」と力説し、外部勢力と共に同族に反対する合同軍事演習を引き続き強行している。

全民族と国際社会を激動させた歴史的な4.27板門店宣言のインクが乾く前である昨年5月11日から、南朝鮮当局が米国とともに南朝鮮全域でわれわれに対する空中先制打撃と制空権掌握を目的として繰り広げた極めて冒険的な「2018マックス・サンダー」連合空中戦闘訓練がその代表的な実例である。

南朝鮮駐屯米軍と南朝鮮空軍の主管の下で、米軍の「B-52」戦略核爆撃機と「F-22ラプター」ステルス戦闘機を含む100余機の各種の戦闘機が動員され、歴代最大規模で敢行されたこの連合空中戦闘訓練を巡り南朝鮮当局は、「北に対する変わることない圧迫攻勢の一環」であるとはばかることなく公言した。

この無分別な北侵戦争演習騒動により歴史的な板門店宣言に従い行われることになっていた北南高位級会談が中止される非正常な事態が作り出された。

このような重大な局面の下で、しっかりとした考えを持っているなら、遅くはあるが北南合意の精神に背くことを行わないというのが正常であろう。

しかし南朝鮮当局は今年の初頭、米国とともに朝鮮半島有事に備えた連合空中探索救助訓練である「パシフィック・センダー」を再び繰り広げたし、4月末から2週間にわたり「連合編隊軍総合訓練」という新しい看板で、米空軍とオーストラリア空軍兵力まで南朝鮮に引き込み、われわれを狙った空中火遊び騒動を繰り広げた。

特に南朝鮮当局は去る3月「キーリゾルブ」合同軍事演習の看板だけ替えた「同盟19-1」合同軍事演習を繰り広げた。

3月4日から12日まで行われたこの合同軍事演習に南朝鮮側からは国防部と合同参謀本部、陸海空軍作戦司令部、国防直属合同部隊が、米国側からは「韓」米連合司令部と南朝鮮駐屯米軍司令部、インド-太平洋地域米軍総司令部をはじめ、有事の際に朝鮮戦線に動員される指揮機関関係者と部隊が大挙参加した。

これについて内外メディアと専門家たちは、米国と南朝鮮当局が合同軍事演習の規模と期間を縮小して行ったというが、訓練を通じて北に対する圧迫基調を強化したように見えるし、演習が追求する目的と内容も「キーリゾルブ」、「フォールイーグル」合同軍事演習と異なることはないと評した。

今回も南朝鮮当局は、外部勢力との合同軍事演習を中止べきだというわれわれの度重なる警告に「乙支フリーダムガーディアン」という看板のみを替えただけで、その形式と内容は少しも変わらない北侵戦争演習をあくまでも強行することで応えた。

南朝鮮好戦勢力は今回の演習が「実際の兵力と装備が機動しない指揮所訓練」、「戦時作戦統制権返還のための検証演習」だとしながら、その侵略的正体を覆い隠そうとしているが、それは明確に奇襲打撃と大規模増援武力の迅速投入によりわが共和国を軍事的に占領するための危険千万な北侵戦争試演会である。

南朝鮮当局は、北侵戦争策動に対するわれわれの反発と内外の糾弾を免れるために歴代行ってきた、米国との合同軍事演習を単独の訓練として巧妙に包装した戦争火遊びも絶えず繰り広げている。

南朝鮮好戦勢力の同族対決の腹黒い下心に沿って、大規模の南朝鮮米国連合上陸訓練である「雙竜」訓練と連合空中戦闘訓練である「ビジラント・エース」などが野外戦術訓練、対浸透総合訓練、空軍戦闘準備態勢総合訓練、合同探索構造訓練のような看板をつけて敢行された。

これらの事実は、南朝鮮当局がわれわれと全民族、国際社会の前で は、朝鮮半島情勢緊張の根源である外部勢力との合同軍事演習終了について云々しているが、中断するようになった合同軍事演習を見かけだけを変え、そのまま強行していることをはっきりと示している。

 

北侵攻撃を狙った隠蔽された敵対行為

南朝鮮ではわが共和国を侵略するための隠蔽された敵対行為も絶えず敢行されている。

北と南は板門店宣言履行のための軍事分野合意書で地上と空中、海上をはじめ全ての空間で軍事的緊張と衝突の根源となる相手に対する一切の敵対行為を全面中止することを合意した。しかし南朝鮮当局は、「訓練を発表しない方法もある」、「連合訓練を戦略的疎通の次元で過多に広報しない」としながら、非公開的な方法で外部勢力と結託した北侵攻撃演習を系統的に絶えず繰り広げている。

昨年11月米国ノースダコタ州のマイノット空軍基地でわが共和国を狙い極秘密裡に敢行された「グローバル・サンダー」核攻撃演習に南朝鮮軍部が参加した事実は、その端的実例である。

南朝鮮軍部好戦勢力は去る3月にも、海兵隊と特殊作全部隊を動員して米海兵隊とともにわが共和国を狙った連合特殊作戦訓練を秘密裏に繰り広げたかと思えば、4月から「F-35A」ステルス戦闘機飛行訓練を非公開で行っている。

また去る5月グアム島周辺の海上では、米国と「パシフィック・バンガード」連合海上訓練を敢行したし、6月には京畿道議政府市の米軍基地で南朝鮮駐屯米軍とともに秘密裏に、われわれの核施設を打撃目標とする合同浸透訓練を繰り広げた。

そして7月には、昨年に続いてまたもや釜山の沖合いで「大量破壊兵器拡散防止」という美名の下で、われわれを狙った米国主導の多国籍海上遮断訓練に参加する一方、潜水艦と海上巡察機を動員してグアム島周辺海域で米7艦隊所属艦船とともに、われわれを標的とした「サイレント・シャーク」合同潜水艦演習を繰り広げた。

南朝鮮駐屯米軍司令官が去る5月、ハワイで開催された討論会にて「韓米連合防衛態勢は寸分も弱化していないし、今年だけでも100回上の連合訓練が実施された」と大言した事実は、南朝鮮当局が外部勢力とともにわれわれを狙った隠蔽された合同軍事演習をどれほど頻繁に繰り広げているのかを如実に証明している。

また南朝鮮情報院が8月1日「国会」情報委員会宛に行った報告で、「今年北より更に長い射程距離と威力が強力なミサイル発射訓練を10余回にわたって行った」と明らかにした事実は、われわれの今回の新型武器試験射撃を「挑発」であると罵倒する南朝鮮当局の動きがどれ程鉄面皮で、図々しいのかということをはっきりと示している。

それゆえ凡民連南側本部、民衆民主党、「戦争反対平和実現国民行動」、国民主権連帯、民主労総、全国農民会総連盟、青年連帯をはじめとする南朝鮮の各界層の団体と人民たちは、「4.27板門店宣言、9月平壌共同宣言と軍事合意にしたがって、一切の敵対的行為と武力増強は中断されなければならない」、「韓米当局は南北宣言に正面から逆行する韓米軍事訓練を即刻中断しろ!」などのスローガンを唱えながら、反戦平和闘争に積極的に奮い立っている。

国際社会も米国と南朝鮮当局の合同軍事演習は、北南首脳者対面と朝米首脳会談に対する徹底的な背信行為である、朝鮮半島情勢を緊張させ、事態を悪化させる行動をしてはならないなど、外部勢力と結託して繰り広げる南朝鮮当局の北侵戦争火遊びをきびしく断罪糾弾している。

現実は、南朝鮮当局が北南宣言と軍事分野合意書に相反するように、対話相対を狙った隠蔽された敵対行為に執ようにしがみついているということを論駁することができない事実で示している。

 

同族に反対する狂乱的な武力増強策動

北と南は板門店宣言履行のための軍事分野合意書において、相手を狙った武力増強をしないことを確約した。しかし南朝鮮当局は北南宣言と合意書を乱暴に踏みにじり、同族を狙った武力増強策動に引き続き狂奔している。

南朝鮮当局者は歴史的な板門店宣言に署名して半月にもならない昨年5月11日、「国防改革」討論会なる場で、「南北関係が良くなったと言っても、不特定かつ多様な脅威に対応するためには強力な国防力が必要である」と力説しながら、武力増強に総力を尽くすことを指示した。

それに従い数日後南朝鮮軍部好戦勢力は、「安保状況が変わっても、軍の使命は決して変わらない」、「準備態勢をさらにしっかりと行っていく」とほざきながら、有事の際、わが方地域に対する上陸作戦に動員される大型輸送艦「馬羅島」号進水式を繰り広げた。

昨年9月、北南首脳者対面を目前にした14日にも、南朝鮮当局者の参加の下で潜水艦進水式を繰り広げ、誰それの全包囲的な脅威に対応することのできる戦略兵器体系であると騒ぎ立てた。

南朝鮮当局は「2019年国防部業務計画」と「2019-2023国防中期計画」に従い、われわれを「先制打撃」するために今年3月から米国よりステルス戦闘機「F-35A」を次々と搬入している。

また現在保有している偵察機と通信傍受装備では北の軍事的な動向と情報をしっかりと入手することはできないとしながら、年内に4機の高高度無人偵察機「グローバルホーク」を導入し、「P-8Aポセイドン」海上哨戒器、「パトリオット」ミサイル、特殊作戦用無人機、海上高高度迎撃ミサイル「SM-3」、空中給油機をはじめとする先端武装装備を新たに購入することを決定し、その実現に本格的に取り掛かった。

それだけでなく、「戦力の空白」を埋めるとしながら、潜水艦性能改良と軽航空母艦建造、各種の駆逐艦と戦闘機開発を積極的に推進している。

そうかと思えば、今年の元日に有事に備えるための陸軍地上作戦司令部をでっち上げたことに続き、ステルス戦闘機「F-35A」と高高度無人偵察機「グローバルホーク」を運用する部隊と、わが内部に迅速に浸透して主要対象を打撃するための「迅速対応師団」、「先見作戦大隊」などを作り出そうとしている。

南朝鮮当局は「現存の北の威嚇」に対応するためだと主張し、2019年度国防予算を歴代最大であった2018年より8.2%増やしたことでも足りず、最近は2020年度国防予算をそれより8%増加させて「国会」に提出した。

さまざまの事実は、南朝鮮当局が口では軍事的緊張状態緩和と信頼構築が、朝鮮半島の恒久的かつ強固な平和を保障するうえで必須であるとしながらも、実際に同族を敵対視する偏見と観念、慣習と慣行から逃れられず、民族の和解団結と朝鮮半島の平和気流に逆行して、北侵戦争演習と武力増強策動に必死にしがみついていることを示している。

南朝鮮当局の時代錯誤的な軍事的対決騒動は、これまで対決と戦争を本業にしていた保守「政権」時と少しも異ならない。

全民族と国際社会の一様な糾弾排撃にもかかわらず、北侵戦争策動と武力増強策動にしがみついている南朝鮮当局の無分別な行動は、内と外とが違う彼らの本心をそのまま現している。

同族に対する信義を捨て、米国の対朝鮮圧殺策動に便乗してきた南朝鮮当局は、われわれをして、国家安全の潜在的、直接的威嚇を除去するための対応措置を取らざるを得なくした責任から逃れられず、くたびれるほど高価な代償を払うようになるであろう。

 

 

米ロ中「軍拡競争」再び…INF全廃条約失効で、世界は冷戦へ回帰する

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66354


元徴用工訴訟、「もう一つの本質」と文政権に足りない「努力」

https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20190111-00110877/

 

 

アベノミクスの6年間で、日本と中国の格差はさらに拡大した

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/66244


これらは全部つながっている。