ブリキの心臓


無差別にドリルで 削られた心は

痛くて面倒だし 捨てて来たんだ

もう誰も もう何も 信じられない



頭ん中じゃもう 第一級殺人犯で

左手に拳銃 右手にはナイフ

傷付く前に 振りかざすんだ


だって この世はフェイク 何を信じたらいい


簡単に殺すんだ 人が人を殺すんだ

こめかみに拳銃あてた僕を

抱きしめてくれたのは あなたでした


僕は ずっとずっと 泣きたくて 泣けなくて


あなたを愛し愛されたら 世界を敵に回して

戦うのは怖くないんだけど あなたを失う事が怖くて

ブリキでできた心臓なのに こんなに苦しい

この想いが 人を愛する事だと知りました


嫌いな太陽遮る 手のひら

蒼く透ける静脈 赤い赤い血が流れてる

こんな僕でも


「生きたいのに生きれぬ人に 死にたいなら命あげて

誰もが皆 寂しいんだよ 誰もが皆 苦しいんだよ」


あなたを愛し愛されたら 世界を敵に回して

戦うのは怖くないんだけど あなたを失う事が怖くて

この傷だらけの右手にはもう 武器なんていらない

自分よりも大切な あなたの左手 ギュッと握るよ