では鳳凰卓第５４戦前編の開始です。
東１局
かなりピンズの一色手が狙えそうな配牌ですね。
このような時はソウズでターツが出来た所で１０００点となってしまうのがオチなので、守備力を保つと共に重なれば武器となる字牌を残し、一色手に仕上がりそうな時のみ前に出ると言った打ち方が良いですよね。
よって、ここは
切りとします。
はい。
１枚切れの
が重なった所、ソウズでターツが出来る
引き。
とは言え、リャンメンターツであればまだしも、カンチャンターツの為に一色手を見切るのは流石に得策とは言えませんね。よって、ここは一色手しか見ないツモ切りとします。
先生も同じくソウズターツを嫌うとの事ですが、ここは先生の言うように、両筋に当たり得る危険度のより高い
から切った方が良かったですね。
親の上家から
が出ました。
当然仕掛けますが、上家は早くも
対子落としとして来ているので要注意ですよね。
まぁ実際は思ったよりもかなり手が悪いですが。
４枚目の引き。
この手はターツが足りていないので、
が２枚切れでなければの加カン、あるいはツモ切りが良いと思いますが、流石に２枚切れのを残してまで加カンやツモ切るのは違うと思い、切りとしました。
ですよね。
下家に喰いタン模様の２副露が入った所、２枚切れの
引き。
ここはもう例え２枚切れであろうともテンパイ出来る確率を若干でも増やしたいので、切りとしました。
先生はまだを残しますか。
結果は、下家にタンヤオのみで３００・５００をツモられました。
東２局
６ブロックの所、絶好のドラのカン
が埋まり１シャンテンになりました。
ここはやはりタンヤオ変化を見つつ一番の愚形ターツを嫌う
切りですね。
はい。
これは、上家に三色確定となるカン
テンパイが入った所、ダマに構えた局面です。
こう言う５２００点の愚形待ちテンパイの時って、リーチに踏み切るのかどうか難しいですよね。
まぁわたしは迷わずリーチとしてしまう派なのですがｗ。
先生も一応リーチですか。
ちなみに、「このような時に
を引いたら。。。」などと考える人も居ますが、それって完全に負け組の考え方なんですよね。
と言うのは、などの特定の牌を引く確率は恐ろしく低いので、そんな確率の低い事を考慮すべきではなく、リーチを打った時の効果（打点上昇、他家を自由に打たせなく出来る等）とダマに構えた時の効果（一応リーチよりは出易い、後にオリる事が可能）を比較するのみなのです。
それで言えば、上家の待ちはダマに構えた所で出易いと言える牌ではありませんし、上家の手は中張牌で溢れかえっているのでダマに構えた所で守備力は低く、現時点で５２００点有るテンパイなのでオリる事もまず無いのです。だったら、ここはいっそリーチに踏み切ってしまった方が得だと言う事なんですよね。
結果は、対面から下家へ役１のみで１３００点の横移動となりました。
東３局
１シャンテンとなる
引き。
こうなれば当然ペン
ターツを嫌いますが、今回は愚形でも赤入りカン
ターツは嫌いたくないので、
にがくっ付いた所で採用はしませんよね。だったら、ここはより危険度の高いから切るべきなんですよね。
上家からリーチが掛かった所、ダブドラとなる
引き。
これで一気に勝負手に化けましたね。
ここは放銃回避としたいのであれば唯一の現物
切りとなりますが、ここでを切ると言う人は麻雀辞めた方が良いとさえ思います。理由は言うまでもなく、こんなチャンス手で放銃を恐れて手狭に受けようとする人は、そもそも勝負事には向いていないと断言出来るからです。
勝負事って、リスクを背負ってナンボなんですよね。
もちろん、クズ手にも関わらずリスクを背負う人も頭が悪いと思いますが、勝負手であれば自身のアガリだけを見れば良いのです。よって、ここは例え一発放銃のリスクを背負おうとも
しか切る牌が無いんですよね。
はい。これが強者の正しい考え方なのです。
ここで以外の牌を切る人に強い人など居ないと思います。
これは、上家のリーチを受けた親の下家にもテンパイが入った所、役無しにも関わらずダマに構えた局面です。
これは追い掛けリーチの一手ですね。
なぜなら、下家はダマに構えた所で手替わりは
しかありませんし、単純に出アガリ出来ないのは致命的だからです。
ですよね。
結果は、上家にリーチ一発ツモ役１で２０００・４０００をツモられました。
しかしこのゲームは一発が本当に好きですし、必ずと言って良いほどわたし以外の誰かが先行するんですよね。。。確率で言えば、わたしも４回か５回に一回くらい例え運だけでも先行出来てもおかしくはないのですが、全くと言ってよい程ありませんよね。
東４局
これは、かなりソウズの多い手牌の下家が１シャンテンとなった所、何故か２枚切れのなどを残しリャンメンターツを嫌う切り２シャンテン戻しとした局面です。
これは完全にやり過ぎですね。
もちろん、ピンズが愚形ターツであれば有りだとは思いますが、リャンメンターツな上に今回はドラが
ですからね。しかも、ソウズの一色手にした所でかなりの確率で満貫になると言う訳でも無いのです。その為にリャンメンターツを嫌うのは明らかに悪手です。
当然ですよね。
仮にが１枚切れでもやり過ぎだと思いますが、２枚切れですからね。
しかも、百歩譲ってピンズを嫌うにしても、どうせ切るのであればより危険度の高いドラ表示牌のから切るべきです。つまり、これは悪手オブ悪手ですね。
一盃口確定となる絶好の
を引いてテンパイが入りました。
当然の即リーチとします。
結果は、対面からリーチピンフ一盃口で３９００点の出アガリとなりました。
では中編１へ続きます。