では鳳凰卓第46戦中編3の開始です。
南3局1本場
これは、1暗刻3対子となった段ラスの上家が、生牌のドラの切りとした局面です。
これはどうなのでしょうか?
と言うのは、上家はやはり打点が必要と言える立場ですし、上家の手はメンツ手にするには微妙とも言える牌姿なので、やはりここは七対子ドラ2を狙うべきだと思うのです。よって、わたしであれば2枚切れとなったを切りたいですね。
ですよね。
まぁ流石にこの時点で七対子に決め打つ暗刻の切りやカンターツを嫌うのはやり過ぎな気もしますが、せめて2枚切れのくらいは切りたいですよね。
これは、その2枚切れのを重ねてw七対子の1シャンテンとなった上家が、七対子に決め打つ暗刻のを1枚外した局面です。
まぁわたしも先生もこのを重ねられないので偉そうには言えませんがw、上家の手は既にとが2枚切れづつなので、ここは上家のように七対子に決め打つ切りとすべきですよね。
この手は愚形が多いのでアガリだけを見るのであれば仕掛けるべきですが、流石にこれだけ悪いとグダグダになってしまうのは見えていますし、何より、打点が欲しいはずの段ラスの上家が早くにドラのを切って来ているので、これはまず間違いなく1シャンテン以上だと思われますよね。よって、このような時に安牌となる字牌を鳴くなどリスクしかないので、ここはスルーとします。
はい。当然ですよね。
「現代麻雀は鳴ける牌が出れば直ぐに鳴くだけ」などと大きな勘違いをしている人も居るのでしょうが、そう思っているような人は全く分かっていませんよね(笑)鳴いた方が得だと判断出来る時や牌を鳴いているだけであって、鳴かない方が明らかに良いと思われる時はこうしてスルーとしているんですよね。
これは、を重ねて七対子のテンパイが入った上家が、何故か単騎で即リーチに踏み切った局面です。
たまに強者でもこう言ったリーチを掛けてしまう人を見掛けますが、流石に止めた方が良いと思います。もちろん、に自信があると言える明確な根拠等があれば良いと思いますが、今回はピンズの上が若干安いと言うだけであって、たった今重なった待ちならともかくは微妙な牌でしかないですよね。
にも関わらず、せっかく待ちの選べる七対子のテンパイをそんな微妙な待ちで蓋をしてしまうのは明らかに損な行為だと思うのです。
先生もここはダマとの事ですが、意外にもかなり微妙なラインでのダマなのですね。
しかもそれよりも驚きなのが、打点が必要な上家にも関わらず、ここはツモを狙っての単騎ならまだしも、単騎の方が良いと判断している事ですね。
これは、単純にとが3枚づつ見えているので、よりかは使い辛い待ちになると言う事なのでしょうか?そして、自身がを切っている事から、もしもリーチ後にを引いたり通ったりした時に、中筋となってアガれる可能性が上がると言う事もあるのでしょうか?
上家からリーチが掛かっている所、何とテンパイが入りました。
とは言え、流石にこのような愚の3拍子の揃った手で、絶対に直撃されたくない上家に勝負を挑むべきではないですよね。よって、ここは1枚切れの対子落としで回し打ちとします。
はい。
ここはかなり安全に見えるを切って1シャンテンを維持する打ち方も有りますが、やはりここは放銃を回避しようと唯一の現物中抜きとしました。
はい。
ここはもう何を切っても100%通る保証のある牌が無いので、そうなれば自分都合で切りとします。もちろん、が3枚見えたのでカン待ちの可能性がかなり否定された事もあります。
確かに、ここはテンパイを目指すべき局面などでは無いので、より安全度の高い牌を切らないとダメでしたね。
何だこのツモは。。。
って、ここで魔が差しました(笑)
流石にこれだけ良い流れのツモが来ているんだから、今の流れで出て行く牌が段ラスの上家の当たり牌な訳がないと、ここで切り単騎テンパイとしてしまったのです。
はい。当然ダメですよね。
みなさん、なので流れなんてバカなモノを信じるのは止めましょう。
ただ、ここは切りでテンパイ維持としたのですが、前巡の切りとは違い、このはかなり通ると思った根拠があるんですよね。
それは、わたしの切りに合わせた下家のに、対面がラグを掛けたからです。
そして、その直前の下家のにはラグが掛かっていなかった事から、対面がは鳴けなくともが鳴ける手牌だった事が判明したので、最後の4枚目のを対面が所持している事が分かったのです。
つまり、上家は切りリーチなのですが、とが4枚づつ見えたも同然となったので、上家にもしもが当たるパターンが有るとすれば、からの切りシャンポン待ちリーチ、あるいはからの切り単騎待ちリーチの2パターンしか無くなったんですよね。ですが、わたしの目からが3枚見えているので、シャンポン待ちは物理的に不可能となったのです。では残るは単騎ですが、上家がフェチなどでは無い限り、わざわざ待ちを狙えるにも関わらず敢えて単騎などに受けるはずが無いので、は簡単に切れる牌だと言う事となったのです。説明に疲れました(笑)
はい。先生の代わりにパーフェクトな説明をしておきました(笑)
ただ、先生に関してはラグ読みの概念は無いと思うので、何故先生はを切れたのでしょうか?
とは言え、ここまで来てで打てばバカでしかないので、当然の現物切りとなりますね。
はい。
ここでバカな事をしでかしました。
と言うのは、ここは誰がどう見ても切りしか有り得ないのですが、何を思ったのか上家が通したばかりの合わせ打ちとしてしまったんですよね。
お恥ずかしい限りです。
当然ですよね。
と言うよりも、「がいいかも」なんて生温過ぎますね。これこそ「切り以外有り得ない!このど素人が!」でも良いくらいの一打だと思います。
これは、残りツモ番あと一回と言う片アガリテンパイを入れていた下家が、わたしから出たを仕掛け、全員に安牌となるを切ってツモ番をパスした局面です。
えっと、これは鳳凰卓に入ってからもう何度か解説していますが、これが当たり前のように出来る人は強いですよね。
一応もう一度簡単に解説しますが、下家は一応次のツモがであればアガれる可能性も有るには有るのですが、特定の牌()を引く確率よりも上家に通っていない牌などを引いてしまう確率の方が当然高いので、このをスルーとした場合、もしも無筋や当たり得る牌を引いてしまえば、放銃のリスクを背負って切るのか、あるいはオリてテンパイを崩すのかの選択を虐げられてしまうのです。ですが、ここでを鳴いてツモ番をパスする事により、下家のアガリは無くなろうともリスクを負う事なくテンパイを維持出来ると言う事なんですよね。
素晴らしいですよね。
結果は、全員テンパイ流局となりました。
この局は反省点がいくつかあるので、改善しなければダメですよね。
では後編へ続きます。