では鳳凰卓第43戦中編2の開始です。
南1局
この手はドラ2がほぼ確定と言うような手牌なので、例えペンであろうとも一刻も早くリーチを打ちたいですよね。よって、素直に1シャンテンに構える切りとします。
はい。
ここはを切っている事もありペンターツを残したいのは山々ですが、やはりを切ってまでペンチャンを残すのは違いますし、カンであれば引きでリャンメン変化、そして引きでリャンカン形に構える事も出来るので、やはりここは素直にペンを嫌うべきですよね。
はい。
と、ここで致命的ミスを犯しました。
と言うのは、「を引いた場合は一盃口確定のドラ3テンパイとなるのでダマだな」と考えていた矢先のテンパイだったので、引き=ダマだと早とちりしてしまったわたしは、何とダマに構えてしまったんですよね。
いや~お恥ずかしい。ここ最近、このようなケアレスミスが多いように思います。
はい。当然の即リーチですよね。
ダマに構えてしまった瞬間に「あっ」と気付きました。
次巡、何を引いてもリーチを掛ける構えだったのですが、運良くカラ切り出来る牌を引いたのでカラ切りリーチとしました。
ただ、このタイミングでを打たれていたケースもあっただけに、絶対にやってはいけない事なんですよね。ぜひ反面教師として下さい。
これは、下家にテンパイが入った所、両筋に当たり得るを一発で勝負し、ドラの単騎で追い掛けリーチとした局面です。
まぁ筋だからドラのが出ると言ったバカな事は無いでしょうが、少々無謀とは言え一応下家の手は満貫が約束された手牌なので無しとは言えませんよね。
まぁそれが無難でしょうね。。。
これは、2件リーチを受けたダントツのトップ目上家が、リャンメンとリャンカンの1シャンテンと言う手牌から対面から出たを仕掛け、一応456の三色があるのでテンパイにも取れた所、何とテンパイに取るでも喰いタンに向かうでもなく、親のわたしにだけは通りそうな下家に完全に無筋となるを切って手を崩した局面です。
へ~。これは鳳凰卓ならではの仕掛けですよね。
と言うのは、上家はわざわざ面前の1シャンテンを崩してまで仕掛けたにも関わらず、アガリに向かうではなく手を崩しているので一見「何だこの仕掛けはw」と思う人も居るでしょうが、これには上級者ならではのキチンとした意味があって、上家はここでをスルーとして面前で勝負を賭ける事も当然出来たのですが、次に例えテンパイとなる牌を引いたとしても2件の共通安牌が1枚も無いので、一発放銃となってしまう可能性も十分あったんですよね。つまり、上家は自身のアガリを拒否してでも一発放銃となってしまうリスクを回避したかったのです。
えっと、説明が下手で分かり難いかもしれませんが、上家は現在ダントツのトップ目なので、これ以上の加点に比重を置くのではなく、例え失点となろうとも一番安く済む可能性に賭けようと、2件の一発を同時に消した上で親のわたしには通りそうな牌を抜き打ったと言う事なのです。
もちろん、上家の手は一応でも1シャンテンなので、ここは目を瞑って自身のアガリだけを追求する打ち方もあったでしょうし、この仕掛けが正解とは言えないかもしれませんが、一つだけ言える事はこの仕掛けには明確な意図があるので、それをこうしてキチンと遂行出来るのは素直に凄い事だと思います。
先生はスルーとの事ですが、絶対に無い選択とは言ってませんよね。
つまり、この仕掛けに対し、頭ごなしに「これは無いw」などと思うような人こそ、ハッキリ言ってレベルが低過ぎるだけなのです。
まぁチーテンに取って筋だからとドラのを切るような人も大した事ないと思いますが、上家のように一発を消す為だけに仕掛けて片方には十分当たり得る牌を切って手を崩すなど、そう簡単に出来る代物ではないですからね。
そして、先生は仕掛けこそしないとの事ですが、もしも仕掛けた場合であれば、上家と同じく下家には一切通っても通りそうにも見えないを抜く事こそが正解だと言ってるんですよね。
いや~素晴らしいですね。
今のわたしには全く無いスキルです。
これが良い悪いは別として、こうした技術も教わって身に付けたいものですよね。
結果は、上家からリーチドラ2赤1裏1()で12000点の出アガリとなりました。
って、わたしはアガった立場なので上家の事を適当にあしらうのは簡単な事ですが、やはりわたしは相手の良い所は素直に良いと言える人間ですし、間違った情報や自身の感情だけを優先してしまえば失礼極まりない行為となってしまうので、キチンと説明したいと思います。
率直に言えば、上家のこの放銃は何の問題もありませんし、致し方のない放銃とも言えるのです。なぜなら、上家のチーは意図が明確ですし、その後は完璧なベタオリ手順が踏めているからです。つまり、この中筋となったが当たり牌だった事も、親のわたしに親満放銃と最悪な結果となってしまった事も、どちらも結果論に過ぎないと言う事なのです。
まぁ雀力の乏しい人からすれば、「456の三色まで見える手からわざわざ仕掛け、しかもテンパイに取るでもなくオリた上に最悪なオリ打ちとかw」とでも思うのでしょうが、上家の代わりに言っておきますね。「上級者の意図や思考も理解出来ない雀力で偉そうな事を言うな!雑魚は黙ってろ!」と(笑)
ちなみに、わたしは上家のようにを鳴く事は出来ないので同じ牌姿にはなっていませんが、仮に上家の思考でを仕掛けたのであれば、その後は全く同じ手順でわたしもここでで放銃となりますね。
南1局1本場
対面からダマテンが入りましたと言うような安牌のが手出しされた所(実際は1シャンテンですが打っている時はそう思いました)、上家からが出ました。
上記の理由からもう間に合わないと判断し、ここは形テンであろうともテンパイを目指す為に仕掛け、切りとしました。
はい。
まぁこの手は役が無いのでアガれませんが、生牌とは言えが切り辛いと言える場況ではないので、ここはの対子落としで喰いタンへ移行します。
はい。
対面に明らかなチーテンのような仕掛けが入った所、既に切っている3枚目の引き。
これはフリテンとなる上に残り1枚しか無いので嫌ですが、対面はの2度受けからの仕掛けだった可能性も十分あるので、ここは一応でも当たり得る牌から先に切るのは損だと判断し、素直に切りとしました。
はい。
まぁ巡目的に言えば、ここはどちらの方がアガリ易いかではなく、どちらの方が安全なのかですよね。それで言えば、対面と上家に()は無筋となりますが、は対面の中筋で上家はが切れていてのがワンチャンスとなっているので、やはりここはの方が安全に見えますよね。よって、ツモ切りとしました。
結果は、全員テンパイ流局となりました。
南1局2本場
これを引いたからにはもうアガれる気しかしませんよね。
ちなみに、ここはかのどちらを切っても大差ないと思う人も居るでしょうが、上家にはは現物となりますし、対面もの切り順なのでカンやと何かのシャンポン待ちが残るケースは考え難い事から、ここはやはり2件に安全度の高いを残しを切るべきなんですよね。
はい。細かいようですが、こう言った丁寧さが必ず実を結ぶ時がやって来るものなのです。
何とあっさりテンパイが入りました。
ここはダマでも高目のが出れば三色も付いて親満となりますが、以前から何度も言って来たように、このように高目安目が存在する待ちの時は安目が出たりツモったりした場合は悲惨なので、リーチを打つのが基本なんですよね。よって、当然の即リーチとします。
はい。当然ですよね。
ただし、安目のが3枚切れなどの場合に限っては、逆にリーチを掛ける事によってが普段よりも出難くなってしまう可能性が高まりますし、ダマでも出るとすれば高目のの可能性が高いので、そう言った場合に限ってはダマの方が無難だと思います。
これは、一応メンホン七対子の1シャンテンでホンイツトイトイも見える手牌の上家が、に続いて十分当たり得る無筋のを掴んだ所、オリとする安全度の高い対子落としを選択した局面です。
素晴らしいですよね。
やはり上家はトップ目なので、手牌に溺れる事なく放銃回避に徹するのが最善の選択なんですよね。
はい。素晴らしいですね。
これは、残りあと1巡と言う所でテンパイの入った下家が、一発とハイテイを狙って勝負のリーチに踏み切った局面です。
これも良いですよね。
このような時に「親リーチ相手に残り1巡でカンチャン待ちで追い掛けるとかw」などと低次元な事を言い出す人も居ますが、その時の自身の持ち点や打点だったり、同じカンチャン待ちでも場況的に良さげに見える待ちだったり、オリようにも全く安牌の無い手牌だったりと、麻雀には色んな状況が存在するんですよね。
それで言えば、今回の下家は僅差とは言えラス目ですし、残り1巡であれば邪魔チーなどが入らない以上必ず一発が付いての満貫となるんですよね。つまり、ラス目の満貫テンパイであれば例え残り1巡であろうが勝負に出る価値は十分ありますし、万が一ハイテイでツモれば跳満となるのです。そこまで考えれもしない者が「親リーチ相手に。。。」とかって、笑えますよね(笑)
先生はダマとの事ですが、わたしはテンパイを取るからには下家のようにリーチに踏み切った方が得だと思います。ここでのリーチ棒1000点など大して痛くはありませんが、万が一一発で出たりツモったりした時に、ダマに構えた事をめちゃくちゃ後悔しますからね。。。
結果は、わたしと下家の二人テンパイ流局となりました。
では中編3へ続きます。