では鳳凰卓第38戦後編の開始です。
南1局1本場
この手は面前でも十分仕上がりそうではありますが、下家が仕掛けて来た事と対面に早いペンチャンターツ落としが入った事から、ここは最低5800点となるチーテンに取る事としました。
はい。
この手を5800点で終わらせるのは勿体ないと思う人も居るでしょうが、やが先に埋まった時は3900点のダマとなりますし、その後に上手く良形でくっ付く保証など無いのです。だったら、この巡目から5800点となるテンパイを入れ、変化を待った方が明らかに効率が良いと言う事なんですよね。やを引けでもすればそれだけで親満となりますし、この後と引く事だってありますからね。
とは言え、ここでを切ってのカンに受けてしまえば、その後の良形変化はとの2種しかありませんが、このままシャンポン待ち続行とした場合の良形変化はの3種となるので、このような時はカンチャンに構えるよりもシャンポンに構えた方が有利なんですよね。
はい。
飛び寸前の上家からリーチが掛かった所、モロ引っ掛けも十分ある筋の引き。
ここはオリるのであればと暗刻のがありますが、流石にモロ引っ掛けの可能性はあってもカンが本命などと言えるような捨て牌では無いですし、他にも当たり得る牌などいくらでもあるので、ここはツモ切りのテンパイ維持とします。
はい。
はい。
これは難しい局面ですね。。。
と言うのは、リーチ後にが通った事とが4枚見えた事により、上家がリャンメン待ちなのであれば、、、、の5本の筋のいずれかが当たる事となってしまったからです。もちろん、リャンメン待ち以外のケースも十分あるでしょうが、それでもが危険牌と言う事に変わりはありません。ここは迷いましたが、7枚あるドラの内5枚が見えている事と、こちらは5800点の良形待ちになる事から、もう1枚だけ押してみようと勝負としました。
結果は、上家にリーチツモ嶺上開花赤2裏1()で3000・6000(3100・6100)をツモられました。
うーん。。。これでわたし以外の全員に跳満をツモられた事となりますか。
南2局
とは言え、如何にもは怪しい牌なので、喰いタン模様の対面と上家に極めて安全度の高い対子落としとしました。
これは、3900点のリャンメン待ちテンパイを入れていた対面がダブドラのを掴み、復活を見て一応は当たり得る対子落としで回し打った局面です。
流石にここで無筋のドラは切れませんが、ここは対面のように復活の目を残すべきですよね。
これは、対面の手出しを見た上家が、を引いて手を曲げる切りとした局面です。
これは中途半端な一打ですよね。
と言うのは、ここで自分都合でを切らないのであれば当たり得るを切るのは損でしかないので、だったら完全にベタオリとする現物のを切るべきだからです。実際、対面はさえ引かなければ待ちだったんですよね。
まぁ確かに、対面にが通っていてを切っている事から、の片アガリ待ちの可能性は低いですよね。そして、残り1巡とは言え最後まで可能性を残し、テンパイが入るようであればを勝負すると言う事なのですね。
いや~これは考えもしなかった鋭い一打ですよね。
これは、上家がモロ裏目となるを引いてテンパイ逃しとなった所、再び切りとした局面です。
えっと、ちなみにわたしもは選べませんでしたし、上家と同じくは切らないと思うのででオリてテンパイ逃しとなっていますが、前巡同様にこの切りは甘いように思います。
理由は言うまでもなく、対面は対子落としでオリたように見えても、手替わりがあったのであればまさかのテンパイが入った可能性だってあるので(実際を引いていればこので満貫放銃)、ここは絶対に対面にもわたしにも現物かつ下家にも中筋となるを切るべきだからです。
いやいやいやいや、それは絶対に無いですね。
もちろん、直前まで対面が待ちだった事はたまたまかもしれませんが、自身がノーテン確実と言う状況で、例え全員にテンパイが入っていなさそうだとしても、手替わりがあった以上は絶対に当たらない保証など何処にも無いのです。にも関わらず、わざわざ全員に当たる可能性のある牌を切るのは損以外の何者でもないんですよね。よって、ここは絶対に手牌で1番当たる確率の低い牌を切るべきなので、二人の現物かつ一人の中筋となる以外有り得ないのです!
結果は、全員ノーテン流局となりました。
こう言っては何ですが、上家の最後ので対面に刺さってもらいたかったですよね(笑)
ですが、本当は上家の為にもそうなった方が良かったのです。そうなっていれば、如何に最後まで気を抜かずに打つ事の大切さを再確認出来たのですから。。。
南3局1本場
ただ、この牌姿であればメンツ手も十分見えますし、最悪は喰いタンで仕掛けられる目も残しておきたいですよね。よって、ここはメンツ手の可能性も残し素直に切りとします。
これですね。
まぁ前巡は以外の牌を切る人の方が珍しいと思いますが、七対子が好きだからいつでも直ぐに七対子に決め打つなどバカな事をするのではなく、メンツ手の可能性も残した方が良い時はキチンとそう打つべきなのです。よって、ここも当然切りとなりますね。
親の対面からリーチが掛かった所、を引いてメンツ手のテンパイが入りました。
とは言え、残り1枚のシャンポン待ちで追い掛けるなど絶対に有り得ないので、ここは当然の対子落としでのくっ付きに構えるべきですね。
ここはオリるのであれば現物の、そして中筋となったが通りそうではありますが、生牌とは言えこちらも役ありテンパイなので、こんなも切れないようでは弱過ぎますよね。ただ、リーチは有り得ません。
はい。
仮に対面にが現物であれば、この局面なら脇からのオリ打ちを狙って交わしに行った方が良いと思いますが、今回は現物でもないのでダマに構える事に意味はありませんし、流石にこの形のテンパイが入ってオリるような事はしたくないですよね。よって、ここは勝負に出るリーチに踏み切ります。
はい。
これは、中膨れの単騎で役無しテンパイを入れていた上家が、を引いて亜リャンメン待ちへと変化した所、2件の無筋を勝負して3件目リーチに踏み切った局面です。
これは難しい局面ですね。
もちろん、リーチに踏み切るのも有りでしょうし、役ありなのでとりあえずを勝負してダマに構えるのも有るでしょう。そして、どちらかに当たっても全然おかしくはないを打ち切れず2件の現物を抜いてオリるのも有りでしょうね。。。
ここは上家の手をリアルタイムで打っていなければ分かりませんが、おそらく、わたしであればが打ち切れずベタオリとしそうです。わたしの中で一番無いのは切りダマですね。
結果は、上家から親の対面へリーチハイテイドラ1赤2裏3()で24000(24300)点の横移動となり、上家がぶっ飛んで3着でラストとなりました。
いや~もしも下家に邪魔チーなどをされていたかと思うと恐ろしくなりますね。