では鳳凰卓第38戦前編の開始です。
東1局
これは、対面に早いテンパイが入り、ドラのを使い切ろうとドラ表示牌のペン待ちでリーチに踏み切った局面です。
まぁ確かに打点だけで言えば最低5200点となるペンですが、やはりここはドラのを切ってでもアガリ易いの変則3メン待ちに受けたいですよね。
はい。
ここはオリるのであれば唯一の現物切りとなりますが、もう何度も言って来たように、ここでたった1枚しかない現物を抜いた所で結局次に切る牌が無いんですよね。もちろん、自身が全く勝負になりそうもない手牌であればそれでもを抜くべきとなりますが、今回の手牌であればアガれなさそうとも言えないので、このような時は例え一発放銃のリスクを背負ってでも真っ直ぐ打った方が実は攻守のバランスが取れるんですよね。よって、ここは生牌の切りとします。
はい。麻雀って、こう言った合理的な正しい考えを出来るかどうかなんですよね。
仮にここで現物のを抜いたとしても、次巡に現在通っている僅かな牌を引ける確率の方が圧倒的に低いのです。その場合、結局を切る事になりますよね?ですが、その時は既にを切って手を崩してしまっているので、言うなれば自身のアガリを放棄してしまった手から無駄に当たり得る牌を切っているだけに過ぎないのです。しかも、それがこの巡目から流局するまでか勝負が着くまで続くのですから、明らかに分の悪い損な事だと分かりますよね?
ここはたまたま数少ない対面の現物を引きましたが、例えここからと抜いた所でこの巡目ではオリ切れる保証などありませんし、こちらもリャンメン2つの1シャンテンであれば十分勝負になりそうですよね。
そうなれば、このような時は遊び牌を作らないのが基本となるので、ここで切るべき牌は絶対にしか無いんですよね。
はい。
ちなみに、先生の打牌候補に何故かがありますが、絶対に有り得ません。
ここでの切りは中途半端としか言い様がなく、を切るくらいであればベタオリとするを切るべきですね。
理由は言うまでもなく、全く安全とも言えない牌を切ってまで受け入れを狭めてしまうくらいであれば、確実な安牌を切ってベタオリとした方がまだマシだからです。正直ガッカリですね。
結果は、上家から対面へリーチ役1ドラ1で5200点の横移動となりました。
筋になったから?そんなものは何の言い訳にもならず、上家の手は1メンツしか無いのですから、ここは確実に通る現物のやを抜くべきなんですよね。しかも対面はご丁寧に切りリーチなのですから、筋とは言えドラ表示牌のが安全などと言える訳がないのです。
東2局
この手は4対子と一応七対子もありますが、リャンメンターツが4つ?とも言える手牌なのでやはりメンツ手ですよね。そうなれば、ここはカンかカンからは仕掛けたいと、カンでチーして切りとしました。
先生に怒られました。
これは鳴かない方が良いみたいですね。。。
ここは手拍子で仕掛けて切りとしてしまったのですが、やはりこの手はとの2度受けの2シャンテンと考えるべきだと思うので、スルーとすべきでしたね。
って、鳴くんかーい。
そして、ここは1枚切れの対子落としではなくシャンポン形を残す切りですか。
確かにここはが1枚切れでなければ全員にピンズの下が安いのでシャンポンを残した方が良いと思いますが、1枚切れですからね。。。片割れのも簡単に出る牌では無いですし。
とは言え、流石にこう受けたからには鳴かない方が良いですよね。。。これで対面と上家の安牌が2枚出来たとも言えますし。。。
はい。流石にこれを鳴いてしまえば、ただ鳴ける牌を鳴いているだけですからね。
ここはが3枚見えの2度受けとなってはしまいますが、それでもカンよりかはマシに見えますよね。よって、ここはカンを嫌う切りとしました。
はい。
これは、対面に七対子ドラ2のテンパイが入った所、ノーチャンスとなる待ちでリーチに踏み切った局面です。
これは素晴らしい判断ですね。
と言うのは、単純にノーチャンスだからなどの理由ではなく、やはり今回のようにが4枚とも見えているにも関わらずが1枚も見えていない時などって、誰かが固めて持っていたり、例え浮いていても如何にも怪しい牌なので切り辛かったりするんですよね。つまり、ダマに構えてしまった方が逆に出て来ないとも言えてしまうのです。
ところが、こうしてメンツ手に見える捨て牌の者がリーチを掛ける事によって、を固めて持っている者からオリ打ちが狙える事もありますし、はわたしには多少危険でも対面のリーチには簡単に通りそうにも見えるので、「安い方に打つか」と切ってもらえる事もあるんですよね。おそらく、対面はそう言った考えからリーチに踏み切ったんだと思われます。素晴らしいですね。
わたしもおそらく単騎でリーチに踏み切りますが、単騎ダマもあるにはありますね。ただ、単騎ダマと単騎リーチだけは絶対に無いです。
ここで久々にやっちゃいました。
と言うのは、よく見るとが4枚見えだったのですが、それを見落としたわたしはが打ち切れず、が4枚見えな事には気付いていたので単騎にしか刺さらない切りとしてしまったのです。
いや~お恥ずかしい。
まぁが4枚見えと気付いていたとしても、ここで一応でも当たり得るを切ったかどうかは分かりませんが、気付いていなかった事自体が恥ずかしい事ですよね。
結果は、対面にリーチツモ七対子ドラ2で3000・6000をツモられました。
ただ、やはりこれは実力のアガリだと思うので、素直に称えなければいけないと思います。
東3局
ただ、流石にこれだけ愚形が多く仕掛けも効かない手の時はダメですよね。
まぁこう言っては何ですが、この手が面前で仕上がる確率はかなり低いと思いますし、先制されてオリる事となるのがオチでしょうね。
これは、親の対面からリーチが掛かった局面です。
はい。案の定こちらはまだ1メンツもありません。
ただ、これは結果論などではなく、ほとんどの場合がこうなるんですよね。
これは、形式テンパイを入れていた上家が、対面から出たアガれないを仕掛け、全員に安牌となるを切ってツモ番をパスした局面です。
これはつい最近にもありましたが、素晴らしい仕掛けと言うかツモ番のパスですよね。
これの何が素晴らしいのかをもう一度解説しておくと、上家がこのを鳴かなかった場合、最後のツモ番で対面に当たり得る牌を引いてしまった時に、テンパイを崩してオリるか勝負してテンパイを維持するかの選択を虐げられてしまうのです。もちろん、安牌を引ける時だってあるでしょうが、そんなものは所詮結果論であって分からないのです。ですが、上家のように仕掛けて安牌を切れば、リスクを負う事なく確実にテンパイを維持出来ると言う事ですね。素晴らしいですよね。
はい。先生も当然鳴きますよね。
やはり、こうした合理的な考えから正しい選択を沢山出来る人は強いんですよね。
もちろん、これ一つだけでは話になりませんが、正しい選択を出来るようになればなるほど実力って上がって行くものなのです。
そんな所へ「流れ」がどうとか。。。笑っちゃいますよね(笑)まぁわたしのブログを読んでから「流れなんて実は無かったし、考える事自体が無意味だったんだ」「今まで信じていた自分が恥ずかしい。。。」と目覚めた人も多いと思いますが、そんな不確定な要素を持ち出しても何の役にも立たないのです。いえ、むしろ下手になるだけなので今すぐ辞めるべきですね。
キチンと合理的な考えから正しい選択をし、それで勝ったら実力と言えますし、何よりカッコ良くないですか?「いや~あの一打で流れを変えてやった」などと結果論からこじつけるなんて、ただただ恥ずかしいだけですからね(笑)ハッキリ言って、発想が小学生レベルです。まぁこどもの内はそれでも良いかもしれませんが、いい大人がそれでは。。。
結果は、親の対面と上家の二人テンパイ流局となりました。
では中編へ続きます。