では鳳凰卓第33戦後編の開始です。
南3局
これは、対面が下家から出たをリャンメンで仕掛け、喰いタンに向かうでもピンズの一気通貫に向かうでもなく、ドラのを対子固定とする切りとした局面です。
何ですかこれは?全く理解不能ですね。
ハッキリ言いますが、異常です。鳴きまくりの人がとりあえず鳴ける牌が出たから鳴いたものの、方向性も切る牌も分からずに適当に切ったとしか思えないような酷いレベルですね。
こう言えば、「ブラフ仕掛けじゃないの?」と思う人も居るかもしれませんが、南3局の2着目がブラフ仕掛けをした所で手を曲げるとすればトップ目の下家くらいのものなので、全く意味が無いとも言えるんですよね。
これは、下家が6ブロックの1シャンテンとなりターツ選択となった所、ピンフとなるリャンメンターツよりもポンと言った字牌のシャンポン形を残す切りとした局面です。
まぁここはどちらを選択しようがアガれそうとも言えますが、シャンポン待ちでもリーチを打ちたくない局面でもありますし、場況的に(特に)は絶好に見えるので、やはりここは対子落としのピンフテンパイダマを狙いたいですよね。
ですよね。
もちろん、切りも無いとは言えませんが、を嫌えばリーチを打つ必要性が出て来てしまうかもしれないだけに、やはりここは対子落としこそが正着打なんだと思います。
これは、対面が下家から出たドラのをポンして喰いタンに向かった局面です。
何と言えば良いのやら。。。
ちなみに、このドラポンが入った事でブラフ仕掛けは成立したようにも見えますが、こうしてドラがポン出来た事は結果論でしかなく、ドラポンさえなければ一体何の為に仕掛けたのかさえ意味不明な仕掛けだったんですよね。
もしも対面にテンパイが入っているとすれば切りたくない牌ではありますが、対面にテンパイが入っているかどうかは分かりませんし、こちらもリャンメン2つの1シャンテンかつ三暗刻やのポンテンに対応出来る十分形の1シャンテンでもあるので、ここは真っ直ぐ打つツモ切りとします。
はい。やはり、このような手で日和ってしまうのはヘタレでしかないんですよね。
これは、下家がを暗刻にして役あり3メンチャンテンパイが入った所、ダマに構えた局面です。
上手く出来ていますね。
テンパイが入りました。
ここは既にが5枚も見えてしまっていますし、対面の仕掛けは脅威でしかありませんが、それでも2枚見えのは確実に山に残っていると断言しても良い場況ですし、ポンが入っている事からは出易い牌とも言えるので、ここはリーチに踏み切る事としました。
はい。流石先生ですね。
5枚見えの薄いリャンメン待ちだからと言っても、場況によってはさほど苦しくない待ちと言うパターンもあると言う事なのです。だからこそ、何枚見えなどの見えている枚数でしか判断出来ないようではダメなんですよね。
結果は、下家へ役1のみで1300点の放銃となりました。
まぁ1300点で助かったと考えるべきなのでしょうか?
南4局
ここはペンかペンターツのどちらかを嫌う選択となりますが、対面と上家が早くにを切っている事から何の情報もないよりもの方が山に残っている可能性が高いので、ここで嫌うべきはペンターツですよね。よって、切りとしました。
先生はからとの事ですが、ここは例えが重なった所でタンヤオになる可能性は低いので、からで良いと思います。
まぁここで重要となるのはかかの切り順ではなく、ペンとペンターツのどちらを嫌うべきかと言う事ですよね。
ここはが4枚見えてしまった事と、場況的にペンが悪くない事からもペンターツを残す選択もあるにはありますが、その場合はを暗カンするのか1枚外すのか、あるいはを切ってしまうのかと言った難しい選択を迫られてしまうので、ここは素直にリャンメン2つの1シャンテンに構える切りとしました。
って、先生はのリャンメンよりもペンを優先する1枚外しですか。
これは、2着目の対面からリーチが掛かった所、ラス目の上家にもテンパイが入り、まさかのリーチのみで追い掛けた局面です。
いやいや、対面は2着目とは言えどでしか出アガリが効かないのでリーチは分かりますが、上家はリーチのみの手でリーチとした所で一体何になると言うのでしょうか?
と言うのは、上家のラス抜け条件はと言えば、3着目の親のわたしとの点差は9500点なので、満貫ツモ、わたしから5200直撃、脇から満貫出アガリ(対面からリーチ棒が出た為)となるのです。つまり、上家はリーチのみの手でリーチをした場合、カンチャン待ちを一発でツモった上に裏1が必要となりますし、リーチ者の対面からの出アガリであれば一発で出た上に裏2が必要となるのです。そして、わたしから直撃出来たとしても一発の裏1か裏2が必要と言った、まさに奇跡でも起こさない限りラスは確定と言ったリーチなのです。
まぁこの局面であれば、3着目の親のわたしの親番なのでまず間違いなくノーテン終了とする事など見えているとは思いますが、やはりそれでもオーラスのラス目であれば最後まで死力を尽くすべきだと思いますが。。。
ですよね。
ちなみに、上家のリーチの有無で話が長くなりましたが、上家に満貫となる可能性を少しでも下げる為に、ここは自身のアガリを放棄してでも一発を消す為だけの邪魔チーとしました。
まぁ先生には差し込みの概念はあっても一発やハイテイずらしの概念が無い事は知っていますが、ここは絶対に邪魔チーすべきであって、しない人は下手でしかないと思います。
結果は、下家にタンヤオツモ赤1で1000・2000をツモられ、3着でラストとなりました。
まぁこの対局は3着で上出来だと思いますが、最後のアガリもまた設定と言いたくなるようなアガリですよね。。。