では鳳凰卓第32戦前編の開始です。
東1局
これは素晴らしい判断ですよね。
と言うのは、下家の手であれば鳴かずとも面前で仕上がりそうとも言えますし、場合によってはの対子落としでタンピン移行も十分狙えそうなので、やはりこの手であれば1枚目はスルーとしたいからです。
はい。先生もやはりこれはスルーですよね。
これは、をスルーとした下家が、を引いてこの時点での対子落としとした局面です。
これは流石にやり過ぎですね。
もちろん意図は分かりますが、下家の手はや受けがあるとも言える手牌なのでタンヤオが確定する訳でもないですし、で良形ターツが出来るかも分からないのでピンフになる保証も無いのです。よって、やはりここは安易にシャンテン数は落とさない切りとすべきだと思います。
ですよね。
もちろん、これがではなくや引きだったのであれば、メンタンピンを目指して1シャンテン取らずとする対子落としもアリだとは思いますが、流石にこの不安定な手牌からシャンテン数を落とすのは悪手でしかないと思います。
これは、親の下家が対子落としなどとはせず素直に打ってさえいれば、このドラの引きで高目一気通貫となる待ちテンパイが入っていた局面です。
まぁいつでもマックス打点を狙うだけしか能の無いバカな人からすれば(下家の事ではない)「これはただの結果論」などと言い出すのでしょうが、先ほどの下家の手から対子落としとするのは明らかに効率が悪いので、やはりその結果の裏目は結果論などでは済まず、厳しいようですがただのミスなんですよね。
理由は言うまでもなく、どんなに効率の悪い手順を踏もうが無理に手役を狙おうがミスにならないのであれば、どう打とうが何でもアリとなってしまうからです。効率の悪い打牌をすれば裏目となる確率が上がるのは至極当然の事なんですよね。
テンパイが入りました。
は鳴くつもりだったので上家のにラグを掛けてしまってはいますが、ここは当然の即リーチとします。
これは、マックス18000点まで見える1シャンテンの親の下家が、7枚見えの()を掴んだ所、唯一の現物となるを切って手を曲げた局面です。
まぁ巡目も巡目なので絶対にダメだとは言えませんが、ここはわたしであれば何度打とうがしか切りませんね。理由はもう何度も言って来ましたが、ここで唯一の現物を切って手を曲げてしまった所で、結局次に安牌を引けなければ何も切る牌が無くなってしまいますし、その場合は自身にとって有効牌だったを切ってしまった事が痛手となってしまうだけだからです。だったら、ここは放銃のリスクを背負おうとも自分都合で打った方が結果的には得となる事の方が多いと言う事なのです。
はい。当然ですよね。
下家の手はマックス18000点まであるからと言うのはさほど関係ありませんが、ここで唯一の現物を切って1巡凌いだ所で次が続きませんし、万が一やを引くような事があれば悲惨でしかないですからね。
ちなみに、が当たり牌ではない事が分かっているから言っている訳ではないです。わたしはそんな卑怯な結果論ではないので、例えが当たり牌だったとしても同じ事を言います。
これは、親の下家が見事にテンパイを逃した局面です。
と言うよりも、もしも下家が対子落としとさえしていなければ、こので親満(が裏ドラ)のツモアガリとなっていたんですよね。
まぁこれを結果論と思いたい人は思えば良いと思いますが、ちょっとタンピンが見えるからと言って安易に効率の悪い手順を踏んでしまった結果なので、それを結果論や致し方ないなどと捉えるようではダメですよね。そうやって逃げるのは簡単な事ですが、キチンと反省出来る人は強者となる素質があるのだと思います。
これは、親の下家に3度目の正直と言わんばかりのテンパイが入り、追い掛けられた局面です。
流石にこれに負けたらやってられませんし、それこそ麻雀は運ゲーとなってしまいますよね。
結果は、親の下家からリーチピンフ赤1で3900点の出アガリとなりました。
いや~危うくブチギレる所でしたが、正当な結果となり満足です(笑)
東2局
これは、一応5ブロックある親の対面がいきなりカンターツを嫌う切りとした局面です。
これは素晴らしい一打ですよね。
と言うのは、対面の手は字牌が2組対子ではありますが、どちらもオタ風なので仕掛けが効かない手なんですよね。しかも、そう言ったオタ風が2組対子の手と言うのは、どちらかを自力で暗刻にするかどちらかを対子落としとするようになるのがオチなので、いっそ仕掛けの効く一色手を目指すのか、あるいは七対子を目指すのが賢い打ち方だと思えるからです。よって、ここは一色手や七対子を見るにしても使い勝手の良い字牌のは残し、ソウズの一色手だけは有り得ないのでカンターツを嫌ったと言う事なのです。
先生はからとの事ですが、まだ1巡目なので危険度は関係なく引きも一応はあるので、ここは対面のように切りこそがパーフェクトだと思います。
ちなみに、からでもと思った人も居るでしょうが、この手はドラがとは言え伸び次第ではマンズの一色手にする可能性もあるので、やはりこの時点でソウズを嫌うのが良いですよね。
これは、前巡にドラのが重なった親の対面が、下家から出た1枚目のをスルーとした局面です。
これは鳴くべきですね。
もちろん、この時点で七対子の1シャンテンであれば、面前で七対子ドラ2を狙うのもアリだと思いますが、七対子2シャンテンであれば仕掛けての一色手まっしぐらとしてしまった方が早いとも言えますし、ドラ2となったのであれば打点的にも七対子ドラ2よりもホンイツドラ2の方が良いとも言えますからね。。。
ですよね。
これは、親の対面が見事にを重ね、これで七対子ドラ2の1シャンテンとなった局面です。
まぁやはりを鳴いておくのがベストだったとは思いますが、これで七対子ドラ2の1シャンテンだと固定観念にとらわれるのではなく、この手であればと鳴き易い牌ばかりとも言えるので、鳴ける牌が出れば全て鳴いて一色手に向かった方が案外早く見えますよね。
これは、七対子1シャンテンの親の対面がわたしから出たを仕掛け、対子落としのピンズの一色手に向かった局面です。
いや~これは素晴らしい判断ですよね。
やはり、こうして機転の利かせられる人は賢いですよね(笑)逆に、「この手は七対子ドラ2の1シャンテンだから、鳴いてしまえばむしろ2シャンテンに落ちてしまう」などと固定観念にとらわれるような人はダメですよね。理由は言うまでもなく、今回のように鳴き易い牌ばかりであれば、自力で3種しか受け入れの無い七対子よりも、誰からでも鳴けるメンツ手に構えた方が実は圧倒的に効率が良いからです。
はい。先生も鳴きますよね。
ここは見えている枚数だけで言えば1枚見えのカンを嫌うべきですが、やはりよりもの方が出易い牌だと言えますし、が埋まってテンパイした時に一盃口確定のカンであれば出アガリの効くダマに構える事も可能なので、ここは見えている枚数などではなくカンターツを残す切りとしました。
はい。
親の対面にドラのポンの仕掛けが入った所、テンパイとなる引き。
まぁ対面は巡目的にもテンパイは十分有り得ると思いますが、まだピンズや利用価値のある字牌が余って来た訳では無いですし、こちらは役あり赤2の最低5200点となるテンパイなので、ここは押しですね。
ただ、対面は最低でも親満となる仕掛けは見えているので、やはりオリられる選択肢は残しておきたい事から、ここはダマ一択でしょうね。
はい。流石ですね。
わたしがを切ってから対面に手出しが入りましたが、それでもまだテンパイかどうかは怪しい所ではありますし、このはのダブルワンチャンスとなる牌でもあるので、これも押しですね。
はい。
これは、親の対面が4枚目のを引いた所、加カンとはせずに2枚切れとなった切りとした局面です。
ここは加カンの一手ですね。
なぜなら、対面の手は明らかに本手でありオリる事など有り得ない手牌なのですから、ここは1回でもツモ番を増やしてテンパイやアガリだけを目指すべき局面だからです。
はい。当然ですよね。
このような局面で間違わないのが強者なんだと思います。
結果は、上家にタンヤオのみで300・500をツモられました。
では中編1へ続きます。