では鳳凰卓第30戦前編の開始です。
東1局
当然仕掛けてを切りますが、この手はマンズの一色手が見えようともピンズが良形ターツなので、無理に一色手に向かうような事はしません。
これは、対面にが重なり七対子の1シャンテンとなった所、ドラのを残し七対子に決め打ったとも言える切りとした局面です。
ここは難しい局面だと思いますが、この手はリャンメンターツが3つ残りの手とも言えるので、やはりここは素直にドラのを切りたいですよね。
はい。
それがどうした?と言った感じですよね。
何と、先生はこれを鳴けと言うのです。
いやいやいや、ならともかく、このを鳴いて一体どうすると言うのですか?
まぁを鳴くからには一色手まっしぐらとするのでしょうが、流石にそれは無謀でしかないと思います。
ハッキリ言って、を鳴くと言うのは勝手ですが、鳴かないのが悪手なんて事は絶対に無いと断言出来ますし、むしろ鳴く事の方が悪手だと思いますが。
これは、七対子に決めたとも言える対面がを引いた所、何故か今度はドラのを切りメンツ手寄りに構えた局面です。
これはかなり中途半端な一打なように思います。
もちろん、を切ってさえいなければ全然普通な一打だと思いますが、ここでドラのを切るくらいであればを残して切っておくべきですし、を切ったのであればここはもう七対子に決め打つくらいでも良いと思うのですが。
ですよね。
まぁわたしは既にを切っているので、この引きでとのリャンメン2つの1シャンテンになっていますが、これでもしも七対子のテンパイを逃すようであれば悲惨でしかないですからね。。。
まぁこの結果を知っているから言った訳ではなく、やはりを切った者であればドラのは残すべきだったと思います。
これは、対面がを重ねて七対子のテンパイが入った所、筋の単騎でリーチに踏み切った局面です。
まぁこうなったからには無筋のよりも筋引っ掛けとなるで待ちたいですし、自身の目からが3枚見えている事からも尚更ですが、対面は七対子にさえ決めていればまず待ちになっていたと思うので、本当なら七対子ドラ3の跳満をツモアガっていたんですよね。
これは対面にが中筋となっている事は一切関係なく、仮にが無筋でも対面に確実な安牌が無い以上は必ずチーテンに取ります。
はい。
これは、親の下家に2900点のテンパイが入った所、対面のリーチにもわたしの2副露にも無筋となる勝負とした局面です。
まぁ下家は共通安牌が1枚も無いので当然のテンパイ取りだとは思いますが、対面はが早いとは言え一応待ちの可能性もあるので、やはりここは切りの方が無難ですよね。
はい。
ここは一応現物のを切ればマンズの一色手への移行もありますが、わざわざ通っていない牌を切ってまで良形テンパイを崩す事など有り得ません。よって、ここはワンチャンスの切りとします。
はい。当然ですよね。
これは、上家にダマでも満貫となるテンパイが入った所、リーチに踏み切った局面です。
これはダマ一択ですね。
なぜなら、上家がここで切るはそこまで目立つ牌ではないですし、先ほど下家が通した待ちであれば、下家やわたしからのオリ打ちも十分期待出来るからです。ですが、ここで上家がリーチとしてしまえば途端には危険牌と化してしまうので、ダマならノーケアで出て来る牌をわざわざ警戒されてしまうのは損以外の何者でもないのです。
はい。当然ですよね。
結果は、上家から対面へリーチ七対子赤1で6400点の横移動となりました。
東2局
はい。やはり、このような時でもドラだからと言うただそれだけの理由でを残してしまうような人は、下手なだけなんですよね。
ここは牌効率だけで言えば678や789の三色を見据えて切りとなりますが、やはりこのような愚形ターツを残してまで4連形に手を掛けるべきではないので、ここは切りの一手ですね。
とは言え、流石にとのシャンポン待ちでは弱過ぎるので、ここはやはりマンズの一気通貫とピンズの良形変化を期待するテンパイ取らずの切りですね。
はい。
ちなみに、このような時に理想だけを求めていつでもこう打つと言う人は上手くも強くも何ともありませんが、今回は良形変化となる牌の種類も沢山あるので、そのような時は変化を見るべきなんですよね。
これは前巡にを切っているので筋引っ掛けとなりますし、場況的にもマンズの上は絶好に見えるので、ここはこのシャンポン待ちでリーチに踏み切るのが妥当な一手ですよね。
はい。これこそが強者の正しい選択なのです(笑)
ハッキリ言って、ここでもをツモ切りとするのは簡単ですし、今度はを1枚外せば678の三色目を残せる事など一瞬で分かりますが、そんな理想だけを追い求めるようではダメなんですよね。
まぁ下手な人ほど理想を追い求める傾向にありますし、酔いしれていると言うか大きな勘違いをしているのでしょうが、ここでをツモ切ればマンズの一気通貫が狙え、を切れば678の三色が狙える事くらい誰でも簡単に分かる事なんですよね(笑)にも関わらず、自分だけがそれに気付いていると言わんばかりに狙う人。。。恥ずかしくありませんか?Mリーグなどでもそうやってウマぶる下手なプロが一定数居ますが、案の定そう言った下手な人は成績が悪いですよね。まぁ誰かは言いませんが、妥当だと思える選択よりも毎回理想を優先させてしまうような人は下手でしかないのです。
これは、1シャンテンの上家が無筋のを掴み、全然当たり得る無筋のを切って1シャンテン維持とした局面です。
中途半端ですよね。。。
もちろん、がのワンチャンスであったり、わたしがを早くに切っているなどであれば切りも分からなくはないのですが、宣言牌の直前に切られたであればリャンメン固定としたケースも十分有り得ますし、を残せばを引いた時に形が良くなるので、ここは同じ無筋を切るのであれば真っ直ぐを勝負すべきですし、を勝負しないのであれば現物を抜いてベタオリとすべきなんですよね。この理屈が理解出来ないと言う人は相当マズいと思います。
ですよね。
ちなみに、これは先生の診断を見たとかではなく、やはりここは愚形残りかつ打点も期待出来ないので、わたしであれば現物のを抜きますね。
結果は、上家からリーチのみで1300点の出アガリとなりました。
良いアガリですね。
これを見て「1300点程度のアガリでw」とか思った人は、相当レベルが低いです。
強者は理想よりも妥当な選択をするものであって、その結果がたまたま1300点だったと言うだけの話なんですよね。実際、8巡目に更にテンパイ取らずとするツモ切りや切りなどとしていた人であれば、アガリどころかテンパイさえも入っていませんし、結局やを引いてしまえば一体何の為にテンパイ取らずとしたのか分からなくなってしまうのです。
何度も言いますが、麻雀はそう言った事を理解出来るかどうかなのです。
理想を追い求めるのは簡単な事ですが、妥当や最善だと思われる選択をし続けるのは誰でも出来る事ではないんですよね。
では中編1へ続きます。