天鳳鳳凰卓第25戦(2回目)『理にかなった打ち方の出来る人は強い(前編)』

では鳳凰卓第２５戦前編の開始です。

東１局

これは、下家のリーチを受けた親の上家が、１シャンテン維持とする無筋の切りとした局面です。

このような時は一応通りそうに見える無筋を切るのか、あるいは生牌とは言え字牌を切るのかどちらが良いかは分かりませんが、ただ一つだけ言える事は、ここはを切るくらいであればを切るべきですね。理由は言うまでもなく、もしも下家がのリャンメン待ちであればどのみち当たりますが、はペンチャン待ちにも当たり得るだけに、やはりここは当たり得るパターンの一つでも少ない方を切るべきだからです。

はい。常識ですよね。。。

ちなみに、上家から出たを仕掛けて１シャンテンに構える事も出来ましたが、は現物でも下家の切り順的にドラのやなどのマンズの上は切れる牌ではないので、これはスルーの一手ですよね。

生牌の引き。

この手は切れない牌が多過ぎるので、そのような手からなどでさえ安易に切るべきではないですよね。よって、これにてベタオリを開始する下家の現物切りとしました。

先生はたった今下家に現物となったでしたか。

確かに、親の上家が一応無筋のを勝負して来た事から、下家の現物待ちダマテンが入った可能性もありましたね。。。

結果は、親の上家から下家へリーチのみで１３００点の横移動となりました。

まぁ先ほどの（）切りはまだ分かりますが、下家の切り順的にマンズの上はかなり危険度が高いので、ここは仮に押すとしてもから切るべきだと思いますが。。。

ですよね。

下家は特に変則的な捨て牌でもないので、そこまでを怖がる必要もないと思いますし、どう見てもの方が危険度は上ですよね。

東２局

１メンツ完成となる引き。

この手はまだ４ブロックなのでここはかダブかの選択で迷いましたが、が対子であれば仕掛けも効く事から、には当然としてやがくっ付いても構わないと思い、ここは重なるしか使い道のないダブ切りとしました。

先生に怒られました。

ここはですか。当然それもあるとは思いますが、切り以外は悪手と言える局面でしょうか？もちろん、ダブよりもドラのを先に切ったのであれば１００％悪手は間違いありませんが。。。

下家から２枚目のが出ました。

この手はを仕掛けなければまずアガれませんし、雀頭候補のやリャンメンターツも残っているので当然仕掛けて行きます。

が重なり１シャンテンとなっている所、上家からポンテンに取れるが出ました。

当然のポンテンに取ります。

下家から怪しげな切りリーチが掛かった所、無筋の引き（当たり牌）。

下家はの切りが早いのでペンなどが怪しい所ではありますが、ペンと言う事はからを切った事となるので、どうせならを切ってのと何かのシャンポン待ちに受けた方が良さそうに思えますよね。

もちろん、片割れが既に枯れているやが危険だと思ったなどの理由も考えられますが、をツモ切ってからのターツ選択が入っている事から、は有り得てもはまず無いですよね。よって、ここはは切れなくともはまだマシかと、現状維持のツモ切りとしました。

ですよね。。。

結果は、下家へリーチピンフ赤２で７７００点の放銃となりました。

うーん。。。この捨て牌で待ちですか。

もちろん、ペン待ちも十分あっただけにを切る手もあったとは思いますが、今回の下家の待ちで言えば待ちの可能性だってあっただけに、やはり自身の手を曲げてまでを切る事は無いですね。。。

東３局

４対子で七対子も見える手牌の所、ドラ受けの出来る引き。

この手は愚形が多いので七対子の目は消したくないですよね。とは言え、七対子に決め打つのは早過ぎますし、かと言ってを切ってのドラの裏目は痛過ぎます。よって、ここは４ブロックとなってはしまいますが、タンヤオ七対子の目を残す切りとしました。

はい。

下家からが出ました。

これを鳴けばかなりアガれそうですが、この手であれば面前でも仕上がりそうとも言えますし、やはり前局の失点を少しでも多く取り返したいですよね。よって、スルーとしました。

はい。

これは、対面が早くもくっ付きの１シャンテンと言う手牌の所、４枚目のを引いて暗カンとした局面です。

こうして１シャンテンの段階で暗カンするのが基本ですよね。

これは、対面のリーチを受けた上家に七対子のテンパイが入った所、現物のを切って無筋の単騎待ちダマに構えた局面です。

ここはわたしであればを勝負して単騎ダマに受けそうです(笑)

もちろん、一発放銃の可能性もありますが、対面のリーチにはしか通っていないので、などの一見危険そうに見える牌であろうとも当たる確率はめちゃくちゃ低いですし、ハッキリ言って、ここで単騎に受けた所でアガリはまず無いと思うので、だったら脇からのオリ打ちも十分期待出来るこの局面でを勝負してしまいたいのです。

って、先生は手堅く現物の切りですか。

まぁそれが無難ですし、リーチは絶対にないですよね。

ちなみに、もしも上家の手がドラ２であれば、ここは間違いなくを勝負していたと思われます。

無筋の引き。

まぁこんな牌がそうそう当たるとは思いませんが、わたしの手は上家とは違いまだ２シャンテンなので、ここはキチンと唯一の現物を切るべきですね。

これは、七対子テンパイを入れていた上家が無筋のを引き、たった今現物となった対子落としでオリた（回し打った）局面です。

これは一貫性があり素晴らしい判断ですよね。

と言うのは、前巡にを勝負する事が悪いとは思いませんが、上家のように手堅く現物のを切った者であれば、やはりここは上家のように引くべきなんですよね。

逆に言えば、一番最悪なのは前巡を切っておきながら、ここで七対子テンパイだからとやを切る事ですね。仮テンの筋牌を引いたのは結果論でしかなく、ここでやを切って勝負に出るのであれば、前巡のまだアガリの目も十分ある現物単騎に受けた方が余程マシですからね。

先生も前巡切りを推奨したからにはここは対子落としですよね。

絶好のを引きくっ付きの１シャンテンとなりました。

ここはオリるのであれば現物となったツモ切りですが、何度も言うようにたった１枚しかない現物を抜いた所で次に無筋を引いてしまえば（その確率の方が極めて高い）切る牌など１枚たりとも無いのです。もちろん、自身がアガれそうもない手であれば１巡でも凌ぎに行くべきですが、この手であれば十分アガリも見えるので、ここは絶対にを切るべきなんですよね。