天鳳 鳳凰卓第8戦(2回目)『これぞ鳳凰卓の中でも最高峰の闘い(後編)』

では鳳凰卓第８戦後編の開始です。

南４局

ドラのが対子のタンピンドラ２が見えそうな手牌の所、が重なりました。

この局はオーラスですが全員が３万点以下なので、とにかく何でもアガって現状のラス目だけは回避しておきたいですよね。もちろん、この手であれば一気に全員をまくってトップ終了も夢ではないので、当然狙いに行きます。ただ、１枚目のをスルーするなどの非効率打法は絶対に有り得ないと言う事なのです。

これは、対面にダブを含めた２副露が入った所、上家が対面を警戒してなのか生牌のを掴んで４対子と言う手から下家が通したばかりの切りとした局面です。

これは見えているからではなく、ここは素直にを切るべきだと思います。もちろん、稀にテンパイが入っているケースもあるとは思いますが、流石にこの時点で警戒していては切る牌がありませんし、上家は一応トップ目とは言え、ここでのテンパイノーテンはかなり順位に大きく影響するので、やはり素直に手を進めるべきでしょうね。

はい。

これは、上家がを重ね、一応七対子の目も出て来た局面です。

まぁ前巡にを切っていればわたしが仕掛けているのでこのは上家には重なりませんが、今はそれを言っても仕方がないので、やはりこう言ったツモにも対応出来るように、真っ直ぐ打って七対子の目も残しておくべきだったんですよね。

対面に３副露目の仕掛けが入った所、上家からが出ました。

これはもう仕掛けないと間に合いませんね。よって、ここは当然のチー。。。

って、親の下家にドラ表示牌のをポンされてしまいました。

うーん。。。これでかなり厳しくなりましたね。

しかも下家にテンパイまで入りましたか。。。ただ、やはりこのように隙なく仕掛けて来る相手が一番厄介ですし、上手いと感じますよね。逆に、面前に拘ってくれるような人は運の良い日しか勝てないと思うので、全く怖くはないです。

と言うのは、面前手役派を否定してばかりで恐縮ですが、こう言っては何ですが面前で手役を狙う人と言うのは、結局ツモが全てなんですよね。引けるかどうかなのです。そんな事言い出せば。。。違います(笑)鳴きはツモ次第ではどうにもならない事を理解しているからこそ、鳴けるような手組をしたりどの牌からなら鳴くかどうかを決めたり試行錯誤しているのです。つまり、前者はただ引けるかどうかの運に身を任せているだけの麻雀に対し、後者は判断等の実力が問われる麻雀なのです。

簡単に例えるのであれば、オーラスに満ツ跳ツモ条件となった時って、ほぼ面前頼りになりますよね？本来であれば妥協してアガリに掛けられる手であっても鳴けませんよね？そう言った時って、もう技術など関係なくただ引けるかどうかの運頼みになりますよね？そう言う事です。つまり、面前手役派の麻雀は、手役さえ知っていれば瞬時に仕掛けの対応など出来ない人でも簡単に打てるのです。もちろん、我慢する事は忍耐力の要る事なので、それはそれで大変なのも事実でしょうが、どちらが難しく実力が出易いかと言えば、間違いなく鳴き麻雀なのです。

そうそう、下家にを鳴かれてしまった所から話が逸れましたが、下家から出たを仕掛ける事としました。理由は言うまでもなく、この手が面前で仕上がる事などほぼ有り得ないからです。

ただ、これももしもをポンされていなければ、やはりこの手はが雀頭になる予定だったので仕掛け辛かったのも事実なんですよね。つまりそれからも分かるように、場況次第でこう言った瞬時に対応が求められるのが「鳴き」なのです。だからこそ実力さが出易いと言いましたし、鳴きの上手い人ほど頭が良く麻雀が上手いと言ったのはそう言う理屈なのです。

にも関わらず、安い仕掛けがどうこう言う人。。。頭が悪過ぎて話になりません。。。

これは、親の下家が待ちテンパイを入れていた所、対面の仕掛けをマンズの一色手だとでも思った下家が、を掴んでオリてしまった局面です。

いやいや、確かに万が一対面がマンズだった場合、ダブを仕掛けているので放銃になれば最低でも満貫となるでしょうが、これは見えているからではなく、対面は特にターツ選択も入ってはいませんし、序盤にやドラのなどを切って来ている訳では無いので、これはマンズに見えてもマンズではないと読むべきだと思いますし、何より下家はテンパイが入っているんですよね。しかも、巡目もまだまだ残り過ぎていますし、ここで対面の現物中抜きした事からも分かるように、下家も「もしかすればマンズじゃないかも」と思っている証拠なのです。では次に一体何を切ってオリますか？と言う話になるんですよね。わたしの言っている意味分かりますか？もしも次になどを切り、そんな牌で放銃にでもなれば悲惨でしかないと言いたいのです。その時に対面がドラのとのシャンポン待ち満貫であればどうしますか？可能性は全然あるのです。

もちろん、下家の手が全くアガリの見通しも立っていない手であれば、万が一を警戒するのは当然の事なのですが、下家はテンパイですからね。。。よって、この切りは有り得ません。

はい。当然ですよね。

これは、上家にが重なって待ち七対子のテンパイが入り、ダマでも３２００点と条件を満たしているのでダマに構えた局面です。

うーん。。。上家は本来であれば切るべきだったを抑えた結果、有り得ないような七対子テンパイとなりましたね。。。

そして。。。仕組まれたような引き。

これでタンヤオですね。。。

わたしは下家と違い対面がマンズだと全く思っていないので、など一切怖い牌だと認識していません。よって、ここはもうしか切りようがないですよね。。。

はい。ここは１００回打って１００回ノータイムで切りとなりますね。

結果は、上家へ七対子赤１で３２００点の放銃となり、まさかのラスで終了となりました。

うーん。。。これはキツいと言うよりも、こう言っては何ですが、流石に今回は仕組まれたような無理ラスだとしか思えません。

せっかくこんなハイレベルなメンツと当たれて楽しかったのは事実なのですが、あんな最高の七対子を決め、キチンとを重ねて出アガリ満貫ツモって跳満と言うテンパイなども入れたにも関わらず、悲惨な満貫放銃となり、下家には裏３の跳満親っ被りを喰わされ、対面にドラのシャンポン待ちへ放銃も十分あった所を見事回避し、そしてこのオーラス。。。この出来でラスは流石に酷過ぎる仕打ちだと思います。