では特上卓第425戦中編の開始です。
東4局
この手はを浮き牌としたいと共にペン待ちが残った時の布石としてツモ切りもあると思いますが、上家の仕掛けは一色手と言うよりも単に早い仕掛けに見えるので、既にテンパイが入っている可能性も十分あると思い、ここは2枚切れの安牌対子落としとしました。
はい。
これは、既にダントツに近いトップ目の上家が3副露目となるを仕掛けてテンパイが入ったものの、無理にドラのを使い切ろうとテンパイ取らずの切りとした局面です。
話になりませんね。
理由は言うまでもなく、上家のこの局のテーマはとにかく局を進める事であって、打点を見る必要など全くないとさえ言えるのです。にも関わらず、ドラのを残してのテンパイ取らず。これがわたしがいつも言っている、ドラだと言うただそれだけの理由で無駄に残してしまう下手な人なんですよね。
はい。当然ですよね。
うーん。。。ここはとりあえず上家の現物となったを切る人も居ると思いますが、この3副露の最終手出しがなので、これは見えているからではなく、まず間違いなくは関連牌なんですよね。つまり、上家がやを所持している可能性は極めて高く、もしもどちらかで放銃となった時はおそらくトイトイが絡んでしまうのです。よって、ここは何としてもは使い切る筋の切りとしました。
いやいや、結果的に上家は訳の分からないカン嫌いとしたからこそは通りますが、それは結果論でしかなく、この上家の仕掛けに一番危険だと思われる根拠のある牌は何だと言われれば、まず待ちがいなくとなのです。そのを浮かせるなど有り得ないと思います。
うーん。。。このような時はどれもこれも当たり牌に見えて来ますよね。。。
ただ、上家はかが対子の可能性が高いので(実際は読み違いw)もしもこのがリャンメン待ちに当たるのだとすれば、その時は役2の2600点で済むんですよね。もちろん、トイトイの片割れで当たれば満貫となりますが、ここはリャンメン待ちに打つ分には問題ないと、暗刻筋の切りとしました。
これは、上家がドラのにがくっ付き、テンパイ復活となった局面です。
あ~わたしの最も苦手とするタイプですね。
下手なくせに運だけは良い人。。。
いや~笑えます(笑)
結果は、上家へ役2ドラ1赤1で8000点の放銃となりました。
言葉もないですね。。。
南1局
これは迷いますね。。。
牌効率だけで言えばですが、これだけ愚形が多い手牌から良形ターツの種となる中膨れのを切るのは流石に無いですね。しかもこの手は4対子なので七対子もあります。よって、ここは七対子の目も残す切りとしました。
いやいやいやいや、流石にそれだけは無いですね。
ここでを切ってしまえばメンツ手も七対子もどちらも否定したようなモノとなってしまうので、どうせ七対子を拒否するを切ってしまうくらいであれば、ここはツモ切りでしょう。
前巡にを引いてリャンメンターツが出来た所、何とが暗刻となりました。
ただ、ここはアガリ易さ重視で行くのであればツモ切りが良さそうですね。。。理由は言うまでもなく、次にを引けばリャンメン2つの1シャンテンに構えられるからです。
とは言え、やはりここまで来れば三暗刻や四暗刻まで見たい気もしますし、何ならポンのトイトもアリですよね。よって、ここは切りとしました。
はい。まぁ当然と言えば当然ですよね。
結果は、対面に役1ドラ2で1000・2000をツモられました。
南2局
この手はソウズの一色手が見えますね。。。
まぁ親番なのでとりあえず連荘を目指す手もありますが、やはりここは凹んだラス目なので一色手を本線に進めるツモ切りとしました。
先生に怒られました。
まぁ狙うにしてもとりあえずからで良いだろ!って事ですか。。。
これは鳴くかどうか迷ったのですが、を鳴いた時に現状の雀頭候補が無くなってしまうと思いスルーとしました。
先生は鳴きますか。
まぁこの手はが出れば100%1鳴きしてソウズへ向かうので、だったらやはりこのから鳴くべきでしたね。。。仮にその後が出ようが出まいが一色手であれば問題ないので。。。
まぁこれは不要ですが、この手は今更普通のメンツ手に戻すつもりはないので、これにて一色手まっしぐらとする切りとしました。
場況的に対面と上家はまずを持っていないので引ける可能性も十分あると言う事もありますが、これを鳴いた場合、残るのがの対子となってしまうので、はまだ鳴けたとしても、このラス目の親の一色手バレバレの仕掛けに生牌のは止められてしまう可能性も高いので、下手をすればテンパイさえも入れられない可能性もあるんですよね。。。よって、ここはスルーとしました。
先生に怒られました。
考え過ぎでしたか。。。
ただ、本来であれば例え見え見えの一色手の仕掛けなどにも生牌のなどの牌は普通に出て来るかもしれませんが、今回は段ラスとも言える親の仕掛けとなるので、仮にわたしが他家の立場であれば生牌のなどまず切りませんし、何なら1枚切れのドラのさえも切らずとにかく鳴かせないように打つと思います。よって、そう言った思考もあり唯一引けそうなからだけは仕掛け難かったんですよね。。。もちろん、既に何かを鳴いていれば次は何処からでも仕掛けたのですが。。。
うーん。。。仮にこれがラス目でなければここはメンホン七対子に決め打つ切りとしたいのですが、流石にラス目のラス親で七対子に的を絞ってテンパイさえも入れられず流局なんて事にでもなれば良い笑い者です。よって、ここはやはり素直に1枚切れのを切ります。。。
はい。仕方ないですよね。。。
対面からリーチが掛かった所、を引いて何とメンホン七対子のテンパイが入りました。
このような時はもう何度も言って来ましたが、勝負手の時は放銃など恐れず、自身のアガリ易い待ち取りをすべきなのです。よって、ここは一応でも当たり得るを一発勝負とし、現物かつ山に残っていそうな単騎で待ちます。ただ、流石にリーチとしてしまえば脇にベタオリとされてしまうので、ここはダマに構えます。ツモればリーチせずとも跳満となりますし。
はい。流石先生ですね。
こう言えば、待ちの良し悪し以前に放銃となってしまえば何の意味も無いと考える人も居るでしょうが、そう考える人はそこから先の壁を超える事は出来ないように思います。おそらく、強者であればここで頷いているはずです(笑)
関係ないですね。どんな危険牌であろうと自身に不要な牌であれば何でも切ります。
まぁ流石にこの手とこの点棒状況でメンホン七対子を崩す人など居ないとは思いますが、もしもこのような牌が怖くて現物のを切ってしまうと言う人は、キツい事を言うようですが、麻雀辞めた方が良いと思います。あなたには麻雀向いていません。
例えこの後3件リーチになろうとも、絶対にオリてはダメなんですよね。それが勝負と言うやつです。
いや~危なかったですね。。。
仮にこれがもう1巡でも早くツモ番が1回でも残っていればノータイムで切りましたが、ここはもう流局が見えてしまったので、一応でも当たり得る牌を切る訳にはいきません。よって、ここは慎重に現物の切りとします。
はい。やはり、このように最後の最後まで気を抜かず理にかなった事が出来る人が一流の打ち手なんですよね。
結果は、わたしと対面の二人テンパイ流局となりました。
うーん。。。会心の手がアガれませんでしたね。。。
ただ、下家から出た1巡目のはともかくとして、上家から7巡目に出たをスルーとした意図は分かって頂きたいと思います。もちろん、ここまで手が進んだのは結果論でありラッキーなだけだったと思いますが、どの牌からは鳴いてどれは鳴かないのかと言うのが「鳴き」の一番難しい所だと思いますので。ただ鳴ける牌全てを鳴けば良い訳ではないですからね。。。
では後編へ続きます。