では特上卓第425戦前編の開始です。
東1局
親の上家にリーチツモ裏1()で2600オールをツモられました。
東1局1本場
これは、親の上家にテンパイが入った所、まさかのダマに構えた局面です。
有り得ませんね。
このような手でダマに構える意味がある時と言うのは、ダマでも十分打点が見込める時(親なら7700点以上)、待ちが極端に薄い時、既にダントツでアガリよりも守備を考慮したい時くらいのものです。
ですが、上家の手はダマなら3900点しかありませんし、待ちのも2枚しか見えていません。そして、上家は前局アガったとは言えまだ東1局の多少リードしたくらいのものなのですから、ここはツモるだけで親満となるリーチしか絶対に有り得ないのです。
はい。当然ですよね。
七対子のテンパイが入りました。
とは言え、この手は前巡の切りからも分かるように、七対子はついで程度でメンツ手に比重を置いたんですよね。。。よって、例えが2枚切れであろうとも単騎では即リーチと行き難いですし、これだけはご理解願いたいのですが、わたしは七対子だけはプライドがあるので自身がアガれると思う待ちでリーチに踏み切りたいんですよね。。。それにより、ここは単騎ダマに構えました。
先生は若干リーチ寄りですか。
ただ、「リーチ!」と怒られずに済んで安心しました(笑)
ちなみに、もしも前巡を残して七対子に比重を置いていた場合であれば、100%単騎でリーチに踏み切っていました。
うーん。。。これはなかなか強烈な牌を引かされましたね。
ただ、上家はツモ切りリーチな事もありますし、筋カウンターなどではありませんが、上家にはまだ他にも当たり得る牌がいくらでもあるんですよね。それに、これで一応が3枚見えたので待ち替える為に切る事となるも若干切り易くなった事もあり、ここは押します。
先生は現物の対子落としが若干有利との事ですが、勝負も全然アリだと言う認識ですよね。
結果は、対面から親の上家へリーチタンヤオドラ1裏1()で12000(12300)点の横移動となりました。
この巡目に愚形しか残っていない2シャンテンと言う手から、何となく通りそうと言う勝手な思い込みでしかない無筋を切っての放銃。話になりませんね。。。
東1局2本場
これで一応234の三色1シャンテンにも取れますね。
まぁここはを切って1シャンテン取らずとする打ち方もありますが、対面と上家にピンズの上が安く見えるのでカンが残ってもさほど問題なさそうです。よって、ここは素直に1シャンテンに構える切りとしました。
ちなみに一応言っておきますが、これは無理に三色に拘ったと言う訳ではなく、役などは何でも良いのでとにかく仕掛けの効く1シャンテンに構えたかったのです。つまり、上家からが出れば迷わず仕掛けて1000点でアガると言う事です。
これはツモ切りの一手ですね。
理由は先ほど言った通りで、この手は何が何でも面前で三色に仕上げてやろうと言うバカな考えではなく、仕掛けの効く捌き手の1シャンテンに構えたかった故の事なので、ここでを切ってしまえばチーテンに対応出来なくなってしまうからです。
大事な事なのでもう一度言いますが、これはあくまでも捌きの為であって、面前で三色に仕上げてやろうなどと考える人とは意味合いが全く違います。わたしは三色おじさんなどではありません!(笑)
はい。普段から手役が見えればそれしか見えなくなるバカな人とは違うのです。
これは、ラス目の対面にタンヤオ赤2の5200点テンパイが入った所、ダマに構えた局面です。
まぁこれは先ほどの上家とは違って100%リーチとは言えませんが、それでも持ち点が1万点のラス目であれば満貫確定となるリーチに踏み切りたいですよね。
って、先生はダマですか。
これは、対面が下家の当たり牌を掴み、567の三色を見てだとは思いますが、と入れ替え見事に放銃回避した局面です。
いや~わたしであれば100%放銃となっていましたね。
まぁ何枚目とかは一切関係なくチーテンに取る構えでしたが、当然のチーテンに取ります。
はい。
結果は、親の上家から対面へリーチタンヤオ赤2裏1()で8000(8600)点の横移動となりました。
何ですかこの対局は。。。
既にダントツのトップ目となった者が愚形残りの手から、現物がと4枚もある所からわざわざ通っていないを抜いての放銃。。。
あまりのレベルの低さに戸惑いが隠せません。。。
東2局
ここはを切って七対子の目も残すのか、あるいは対子落としでタンヤオとドラのの2度引きを見るのかですが、この手は既にを切ってなど行けないので七対子は無いですね。よって、ここは後者を見る対子落としとしました。
これは結果論ではなく、上家の手出しを見た瞬間にはマズいかなとは思ったのですが、結局2件にオリれる牌がたった1枚しか無いので、ここは切りとしました。
切りますよね。。。
一応ここで言っておきたいのですが、だけではなく中筋のも通りそうと思った人も居るでしょうが、実際は対面に刺さります。
まぁそんなの結果論と思う人も居ると思いますが、そう言った牌でオリ打った時って精神的にキツくなりますよね?それが嫌なのです(笑)もちろん、ベタオリしている時に一番安全度の高い牌を切っての放銃であれば仕方ないとも思えますが、ここでと切っての放銃は完全に失態でしかないですからね。
結果は、上家へ役1ドラ2で3900点の放銃となりました。
東3局
流石のわたしでもここまで形が整えば三色を見たいです。
前巡にを引いて良形となった所、純チャン三色の1シャンテンとなる引き。
ここは当然を切りますが、流石にここまで来たからには仕上げたいですよね。ただ、問題は次にが出た時ですね。。。
まぁこれを鳴けば確定純チャン三色とはなりますが、3900点なんですよね。。。
もちろん、わたしは安い仕掛けだとか、マックス打点を狙うのが麻雀だとかのバカな事は絶対に言いませんが、流石にここまでの手材料が揃っていれば狙ってみたくなりますよね。。。確率は低くともを引ければ倍満までありますし、を引いての単騎でも満貫から跳満となるのです。よって、流石にここはまだ鳴けないとスルーとしました。
先生に怒られました。
うーん。。。ここは鉄チーですか。。。もちろん、などを引いてしまえば悲惨な事となるのは分かっているのですが、今回はただの三色や純チャンだけではなく、両方が複合して5翻アップとなる可能性を秘めているんですよね。。。
鳴き判断って本当に難しいですよね。。。
ただ面前で高打点を狙うだけの麻雀とは違って、選択肢がめちゃくちゃ多いだけに明らかに鳴き麻雀の方が難しいです。面前麻雀は、言ってしまえばただ引いた牌によって何を切るのか決めれば良いだけの単純作業で済みますが、鳴き麻雀はどの牌を鳴くのか、どの牌はスルーとするのか、何枚目から鳴くのか、他家の手の進行速度は、妥協するラインは何処なのか、などなど、判断すべき要素がめちゃくちゃあるんですよね。。。
これはもう何度も言って来た事ですし断言しても良いのですが、鳴き麻雀の上手い人が一番麻雀が上手くて強い人です。
もちろん、鳴きまくる人がと言う意味ではなく、的確な状況判断が出来る人と言う意味です。
ただ、麻雀は例え安くとも自身がより多くアガる事が最も優れているのは絶対なので、やはりアガリ率の高い人って言うのは強い人なんですよね。
それで言えば、わたしはかなり低いです。なので、今後はもっとアガリ率を上げられるように進化して行きたいです。これは本当に、鳴きの上手い人は是非コメントなどでもアドバイスして頂けると嬉しいです。
流石にこれは鳴くしかないですね。
正直、前巡の2枚目は賛否両論あるとは思いますが、これをスルーとする人は完全にやり過ぎです。もはや意地になっているだけでしかないです。よって、ここは仕方なくチーテンに取ります。
結果は、親の下家から上家へピンフドラ1で2000点の横移動となりました。
しかも、例えリーチを掛けられていたとしても、この手であれば絶対にオリないので、その場合は満貫放銃となっていました(裏ドラ)。
では中編へ続きます。