では特上卓第421戦前編の開始です。
東1局
ただ、このような時は現時点の見えている枚数ではなく後の変化が多いターツを残した方が良いと思うので、ここは引きしかリャンメン変化のないカン
ターツよりも
引きでリャンメン変化のあるカン
ターツを残す
切りとします。
ちなみにまだ巡目が早いので、このような時は一応まさかの引きやフリテンとなる
引きに備え、端によった
から切った方が良いですね。
はい。
これですね。
まぁ今回は3メンチャンとは言えがかなり見えてしまってはいますが、それでも残り3枚のカン
よりかは遥かにマシなので、ここはカン
を嫌う
切りとしました。
これは、一応の筋が2枚見えなので、極僅かでも1枚見えの
よりも危険度が高いと言う事から、
を先に処理した方が良いと言う事だと思います。
まぁ流石に細かすぎるとは思いますが、自身にとってどちらも不要な牌であれば、より得となる牌を残した方が良いですよね。
まぁ下家がテンパイかどうかは分かりませんが、こちらも1シャンテンとは言え一応フリテン残りですし、何よりドラのを含め7枚あるドラ全てが見ていません。
よって、ここはとりあえず保留とする安牌の
切りとしました。
上家の切ったの後で下家に手出しが入っているので、これは十分当たり得る牌ですね。
もちろん、下家の仕掛けが安いと分かっていれば何でも切りますが、そんな事分かるはずもないので、これにてほぼオリとする現物の
対子落としとしました。
はい。流石先生ですね。
実際には下家は安いどころかテンパイさえも入っていませんでしたが、この巡目とこのドラが1枚も見えていない状況であれば、大事を取った方が良いと思います。
これは、対面にタンピンのテンパイが入ったものの、まさかのダマに構えた局面です。
ここは即リーチの一手ですね。
このような時に「ドラのを掴んだら。。。」「まさかの小四喜もあるか。。。」などの理由でダマに構えてしまう人も居ますが、これは見えているからではなく、下家は自風の
を仕掛けているので特に
が危険と言える要素はありませんし、見え見えの一色手や明らかに無理に手役を狙っている感もありません。
仮にバックに見える仕掛けだったとしても(その場合は
と何かのシャンポン待ちなので残り2枚)対面の
は5枚残りなので、
をツモったり出たりする確率の方が余程高いのです。しかも対面はリーチのみなどの手ではなくメンタンピンの3900点が確定となるのですから、こんなの何も考えず即リーチの一手しか無いと思うのですが。
はい。当然ですよね。
これは本当に大事な事なので先に言っておきますし、これを理解出来ない人や納得しようとしない人は相当マズいと思いますが、このような時に正しい選択が出来るかどうかが上手さや強さとなるので、キチンとリーチを掛けたが故の良い結果(一発や裏ドラなど)は実力、悪い結果(を掴んでの放銃など)は結果論、判断ミスのリーチを掛け損なったが故の良い結果(もしもリーチとしていなければ止められた当たり牌掴みなど)は結果論、悪い結果(一発や裏ドラ逃し)は実力となるのです。
これは、下家にテンパイが入った所、ピンズの一色手と言うか小四喜を狙ってテンパイ取らずの対子落としとした局面です。
いやいや、例え1000点や1300点のテンパイであろうとも、この巡目にテンパイ取らずなどとするのは有り得ません。
いやいやいやいや、それは無いですね。。。
キチンと手出しツモ切りを見ている人であれば、下家がと言うリャンメンターツを落として来た事が分かるので、
単騎から何かの単騎への待ち替えの可能性も十分あると考えるのです。つまり、余程雀力の低い人以外はそんな所へ生牌の
やドラの
など切る訳がないので、テンパイさえも入らない可能性の方が極めて高いとも言えるのです。
「じゃあ次ので対子落としが見えた場合は?」と思う人も居るでしょうが、その場合の考えられる事は、単純に
1枚しか切られていないソウズのホンイツへ移行したのか、あるいはまだテンパイしていなかった所へ
や
が対子となり、
とターツを振り替えたのかと読めますよね。つまり、どちらのパターンでも
は危険牌でしかないので、役満どころかテンパイさえも入らない可能性の方が極めて高いのです。にも関わらずテンパイ取らずとか。。。有り得ないでしょう。
結果は、対面にタンヤオピンフツモで700・1300をツモられました。
いや~対面はやっちゃいましたね(笑)
キチンと即リーチに踏み切ってさえいれば、メンタンピン一発ツモの満貫となっていたのです。
これを結果論などで終わらせようとする人も居るでしょうが、ミスをミスだと認められないようではダメですね。
東2局
このような時は中途半端に6ブロック維持とするよりも、後の1シャンテン時に強い形を残す為にも5ブロック+補助牌に構えた方が良いので、ここは一番の愚形であるペンターツを嫌う
切りとします。
下家と対面から2件リーチが掛かった所、2件に無筋となる引き。
これで終了ですね。
この手は一応2件の筋となるドラ表示牌のを切れば1シャンテンをキープ出来ますが、下家対面共にマンズの上が切れていないので如何にもブロックが残っていそうですし、更に浮いている
は対面の危険牌です。そして、7枚あるドラの内たった1枚しか見えていないので、そんな状況で押しかえる事など有り得ません。よって、これにてベタオリを開始する共通安牌の
切りとします。
はい。こんな手から押し返す人は完全に負け組ですね。
結果は、対面から下家へリーチ役1で2600点の横移動となりました。
東3局
とは言え、流石にこれだけ愚形の多い手牌から孤立牌のや
を切るのは手なり過ぎるので、ここはドラの
を雀頭固定とする
切りとします。
これはたった今対面に切られたばかりのですが、これで一応ドラの
のポンにも対応出来るようになったとも言えるので、ここは素直に孤立牌かつ2副露の下家の現物
切りとします。
結果は、親の下家に役1ドラ1赤1で2000オールをツモられました。
東3局1本場
七対子の1シャンテンだった所、メンツ手1シャンテンにも構えられる引き。
うーん。。。これは迷いますね。。。
と言うのは、ドラ(ダブドラ)がでなければ素直に
を切れば良いのですが、メンツ手でも使い切れればそれだけで満貫となるので切りたくありません。よって、ここでの打牌候補は七対子に決め打つ
ツモ切り、七対子は拒否してメンツ手を見る
切り、あるいはどちらの目も残す
切りでしょうか。
ここはかなり迷いましたが、周りを引ければ(
引きでも可)十分メンツ手のアガリもあると思い、ここは
切りとしました。
まぁそれが無難だと思いますが、ただ、ここでを切ってしまえばもしも次に
周りを引いた時に、メンツ手の1シャンテンに構える事が出来なくなってしまうんですよね。。。
これですね。
とは言えないかもしれませんがw、こうなった時を想定したからこその切りだったので、ここは
を切ってカンチャン2つの1シャンテンに構えます。
いやいや、もちろんドラ表示牌のが2枚見えているので苦しい事など分かり切っていますが、ここで
を切ると言う事はダブドラの
も切ると言う事ですか?
まぁ先生はそもそも
を切らない為に七対子の目も残したのでしょうが、わざわざ
を切って残した
にくっ付いたのであれば、例え苦しくともここは残すべきですよね。。。
これは当然仕掛けて喰いタンに向かうべきですよね。
はい。ただ、何故か鉄ポンではないのですね。
こんな事もあるのですね!
これは案外迷いますね。。。
2枚見えのドラ表示牌は当然苦しいのですが、場況的には意外にも山に残ってそうにも見えますし、ここでをツモ切れば
待ちは盲点にもなりますよね。ただ、やはりそれでも自信のある待ちとは到底言えませんし、ここでシャンポンに受け替えれば最低でも跳満、そしてまさかの
でアガれればタンヤオドラ6赤1の倍満にもなるのです。
よって、ここはやはり迷った時は後悔が少なく済むよう高目に受けるべきだと、シャンポン待ちに構える
切りとしました。
って、当然ですよね。
「こんなの迷わずサッサと切れ!」と言った感じですね(笑)
ちなみに一応言っておきますが、実践ではここも僅か2秒くらいで切っていますし、基本的には打牌は早い方だと思います(まぁ先生の評価が気になるので以前よりは遅めですが)。ただ、通信の関係なのか、例えば他家が鳴いた時などに、AIかと思えるような仕掛けた瞬間に打牌が終わっているなんて現象も多々起こりますし、鳴ける牌が出てスルーを選択しても、その後3、4秒程静止画像になる事もあります(他家には絶対にラグを掛ける事が出来ない牌でも)。それに、アガリ牌が出たりツモったりした時に、オートアガリ機能にしていようがいまいが、直ぐにアガらずに「タメロン」のようになってしまう事もあるんですよね。。。
なので、同卓者の方にはどのようなタイムラグがあるのか分かりませんし、もしも観戦などされていた方がおられた場合でも、そう言った現象が起こっているのかもしれませんが、少なくとも、アガった時にタメロンとなるような行為は一切していませんし、する気など一切ない事だけはご理解頂きたいと思います。
結果は、対面に役1の50符1翻で400・800(500・900)をツモられました。
まぁこのような手がアガれる事は稀だと思いますが、問題はアガれるかどうかではなく、アガリもあったと言う状態に持って行く事が大事なんですよね。もちろん、明らかに狙い過ぎの効率悪い手順では話になりませんが。
では中編1へ続きます。