では特上卓第417戦後編の開始です。
南2局2本場
これで何を切っても裏目が生じてしまう手となりましたが、この手は愚形しかない上に仕掛けも効かない手牌なので、このような時は七対子の目を消してしまう対子には絶対に手を掛けない方が良いですよね。よって、ここは一応メンツ手と両天秤に構える切りとしますが、ほぼほぼ七対子になると思います。
はい。
これですね。
まぁ、この点棒状況であれば、例え七対子の1シャンテンであろうとも守備寄りに打った方が良いと言う事なのかもしれませんね。
確かに、1シャンテンとは言え、残った牌が待ち頃でも重なり易そうと言う訳ではないですからね。
うーん。。。これは参りましたね。
と言うのは、上家はチー出しなので、やはりチーをして手出しされた牌の周辺はかなり危険度が高いですし、かと言って上家には安全度の高いなどの端牌は、親の対面に十分当たり得る牌だからです。
これがあるからこそ、先生は2件に現物となるを残した方が良いと言ったのでしょうね。。。
ただ、ここはもう何かを切る必要がありますし、いつも言っているように勝手な思い込みから手を曲げた挙句放銃にでもなれば悲惨でしかないので、ここは上家に当たるのは覚悟の上で対面の現物かつ1枚切れの切りとしました。
ですよね。
これは、対面がと言うリャンメン2つの1シャンテンの所へが出て、それを仕掛けてヘッドレスの1シャンテンに構える3副露とした局面です。
これは鳴くべきではないですよね。。。
もちろん、このを鳴けば先ほどのテンパイチャンスの4種から、の8種にまで増えるのは増えるのですが、それでは単騎待ちとなってしまう可能性も増えますし、巡目的にもまだリャンメンが埋まる(鳴ける)可能性も十分あると思うので、ここはやはりスルーとしたいですよね。
はい。
まぁこれを仕掛けるのは最低でも3段目に入ってからでしょうか。
ただ、3段目に入っているのであれば、逆にこれは鳴いた方が良いかもしれませんね。理由は言うまでもなく、3段目に入ってしまえば、アガる事よりもまずテンパイ出来るかどうかの方が重要となるからです。
こう言えば、「こんな安い手の上にシャンテン数の変わらない3副露など有り得ない。3段目とかも関係ない」と言い出す人も居るでしょうが、もうその説明はしましたよね?麻雀は1巡毎に目まぐるしく場況も変化しますし、1局毎や1巡毎にテーマが変わって来るものなのです。
にも関わらず、いつも通りの思考でいつも通りにしか打てないと言うのは、ただの弱者でしかないのです。
結果は、上家にタンヤオドラ3で2000・3900(2200・4100)をツモられました。
南3局
対面が九種九牌。
このような時に、「どうせ親番のないラス目なのであれば国士を狙ってみるのも面白い」と言うような人も居ますが、対面の点棒状況であれば満貫2回でラス抜けとなるので、やはりここは九種九牌で流してやり直した方が良いですよね。
こう言えば、「残り2局で満貫2回ってw」とかって思う人も居るでしょうが、国士の出現率は約0.04%くらいなので、単純計算で言えば2500局に1回出るかどうかなんですよね。。。だったら、まだ満貫2回や跳満の直撃1回を狙った方が遥かに難易度が低い事が分かるのです。
自身の理想や思い込みでしか判断出来ない人も多く居ますが、見えている情報や計算で出る数値の方が、よほど信頼性があり大事なんですよね。。。それを根本的に否定していると言う人は、そもそも確率のゲームである麻雀は向いていないと思います。
南3局1本場
下家へ役1のみで1000(1300)点の放銃となりました。
さっきからめちゃくちゃ放銃しまくっていますね。
南4局
このような時はもう何度も言って来ましたが、やなどを切ってしまえばやが遊び牌となってしまうので、ここは必ずかを切るべきなのです。
ではここはどちらを切った方が優秀なのかですが、このような時はのちに良形へと変化し易い方を残せば良いのです。つまり、を残しても良形変化は引きだけなのに対し、を残せば引きで良形変化になりますよね?よって、ここでの正着打は切りと言う事となるのです。
はい。これが正しい手順なのです。
麻雀にはこのような正しい手順が存在するのです。
それが牌理です。
これでを引いても良形変化が見込めるようになったので、ここは切りですね。
はい。
結果は、下家から上家へ役2で2600点の横移動となり、トップ終了となりました。
まぁ今回はとにかくツイていましたね。
正直、今回は誰が打ってもトップが取れたように思いますし、上手い人であれば6万点以上の危なげないトップとなったでしょうね。