では特上卓第411戦前編の開始です。
東1局
これでドラのカン受けが出来たので、こうなれば良形のターツは残し、カンと同条件のカンを嫌う切りですね。
はい。
ここはを切ってが裏目となっては痛いと考える人も居るかもしれませんが、を切って例えが裏目となった所で3メン形の残った1シャンテンを逃すだけで(しかも待ちに残る保証も無い)、やを切ってのやが裏目となった場合はのリャンメン待ちテンパイを逃す事となるんですよね。そう考えれば、ここは切り一択だと言う事が安易に分かると思います。
はい。
これは、七対子もありそうなゴツゴツした手牌の上家が、かなり対子形(七対子)寄りの切りとした局面です。
これはやり過ぎですね。
と言うのは、確かに上家の手は対子形を見たくなるような手牌ですが、だからと言ってこの手は喰いタンでの仕掛けも十分可能なので、この時点から唯一の良形ターツであるを切ってしまうのは明らかに非効率だからです。
これは、前巡にを切ってメンツ手を拒否したかのような上家がを引いた所、今度は素直に字牌のを切った局面です。
良く分かりませんね。。。こんなを引いただけであっさりメンツ手を見るくらいであれば、やはり前巡の切りは極めて中途半端な一打だったように思います。もちろん、何を切ろうが人の勝手ではありますが、前巡にを切ったのであればここはツモ切り、あるいは保留とする切りとしたいですね。あとは七対子に決め打つ暗刻のでしょうか。
これは、上家が前巡に中途半端なを切って見事に裏目となった所、何故かそのを残して今度は1枚切れとなったを切った局面です。
何をしたいのか全く理解不能ですね。
ここはもしも次にまで被ってしまっては悲惨どころの話ではないので、このような時は対子手に決めて安全度が高く待ち頃となりそうな字牌を残しながら手を進めるのか、あるいは素直にメンツ手の可能性を追って効率重視で打つのかにすべきなんですよね。
ここで切りも一応はありますが、やはりドラのカンを裏目ってのメンピンドラ1をしくるのは痛過ぎるので、ここはドラ受けもタンヤオも三色もピンフも全ての可能性を追う切りとしました。
ですが、ここはを切るくらいであればの方が遥かに優れていると思いますが。。。
と言うのは、やはりやを引いた時にであればピンフのリーチが打てますし(相当良い待ち)、最悪はのチーテンに取る事も出来ます。そして、場況的に対面と上家はを持っている可能性は低いので、山に残っている可能性が高いんですよね。
それに対し、切りのと言う形を残した所で一手では絶対にピンフにはなりませんし、マンズを仕掛けてのチーテンに取る事も出来ません(ここで取らないからなどと思った人はバカですねw選択肢が残るかどうかの話)。そして、が既に3枚見えなので、が山に残っていそうなどと言える根拠など何処にもないのです。つまり、ここでよりもを残した方が良いと言える理由など一つたりともないと思うのですが。。。
って、こう言えば「を引いた時」って言い出す人が必ず居るんですよね。。。まぁ確率は0ではないので1ミリくらいは考えに入れても良いかもしれませんが、136牌の内のたった1牌が選択肢を変えてしまうレベルだとは全く思いませんね。
巡目的にもチーテンを入れた方が良くなって来たので、ここはタンヤオを強く見る為にドラの受けを見切る切りとしました。
とは言え、この手は新ドラがとなった事もありアガリに向かいたいですよね。よって、ここはドラのを2枚共使い切る上にが既に4枚見えなので、ツモ切り。。。
としないのがわたしなんですよね。やはりこの巡目に愚形残りの1シャンテンでは話になりませんし、7枚あるドラ全てが見えていないと言った状況なので、これにてほぼオリとする切りとしました。
先生も同じく放銃回避ですか。
見えているからじゃないでしょうね?(笑)
って、何だか最近も同じ事を言ったような。。。
いやいや、これは止めた方が良いですね。
まぁ下家からすれば「どうせこの局面では出ない。だったら1回でもツモ番を増やそう」と思ったのかもしれませんが、を止めたのはわたしだからこそ止まっただけであって、ドラ暗刻(大ミンカン)さえ見せなければ安い仕掛けと思ってもらえる事もあるので、ひょっこり出て来る事だってあるのが麻雀なのです。ですが、ここでドラの大ミンカンなど見せてしまえば、それこそまず出て来ない牌となるんですよね。
ちなみにこれは余談ですが、更に言えば、下家は鳴きなし設定に切り替えておくべきだったのです。なぜなら、こうして予想外のが出てしまった時に、例え大ミンカンせずともドラのにラグが掛かってしまえば、切った人次第では誰かに対子以上で持たれている事がバレて警戒されてしまうからです。下家の手であればどうせが出ようがトイトイに受け替える事など有り得ないのですから。。。
って、先生も一応はスルーとの事ですが、限りなくグレー寄りなスルーなのですね。
いやいや、どうせは出ないなどと言う理由なのかもしれませんが、ではそもそも何故このタイミングで生牌のドラのなどが出て来たのでしょうか?
上家は七対子で使い切れるにも関わらずをツモ切ったんですよ?中にはこのような初心者も居るので、最後まで僅かな可能性に賭けた方が絶対に良いと思いますが。
結果は、下家の一人テンパイ流局となりました。
まぁこの局はやはりわたしの満貫放銃回避が見所となりましたね。
東2局1本場
下家に一色手かトイトイ模様の2副露が入り対面からリーチが掛かった所、リャンメンとリャンカンの1シャンテンとなる引き。
ここは自分都合で行くならですが、流石に無筋の暗刻筋は相当危険度が高いと思いますし、対面は最終手出し切りリーチなので、に絡んだ待ちとも想定出来ますよね。つまり、からの切りカンも危険牌の一つだと言う事なのです。と言う事はダブルで危険なので、筋カウンターなどよりも読みを大事にするわたしにとっては絶対に切れないと言える牌なんですよね。。。しかも、押した所で下家に相当切りたくないマンズが余る形となっているのです。よって、この手で押し返す価値は一切ないと判断し、現物の切り1シャンテン取らずとしました。
はい。まぁ結果的には通りますが、こんなが他の無筋と同じ危険度なはずがないと思うんですよね。
これは、チンイツ赤1の跳満1シャンテンの下家が、手牌全て当たり得る所から自分都合でプッシュとした局面です。
こうして見ると「当たり前だ」と言える人は多いと思いますが、実際にそう打てている人の方が圧倒的に少ないのが現状なんですよね。
ここは下家のように、絶対に以外の選択肢は有り得ません。理由は言うまでもなく、どのみちどれを切っても当たり得るのであれば、自身のアガリを目指して不要な牌を切った方が良いに決まっているからです。
これで完全に終了ですね。よって、これにてベタオリを開始する現物の対子落としとしました。
これは、上家がフリテンとは言えの1シャンテンと言うチャンス手から、何を思ったのか下家の一色手模様の仕掛けにも対面のリーチにも危険牌にしか見えないを切った局面です。
何ですかこれは?
ある意味恐怖さえ覚える異常を通り越した一打です。
こう言っては何ですが、もしも上家が切り間違えや勘違いなどではなくを意図的に切ったのであれば、ハッキリ言って、麻雀の才能0です。いや、むしろマイナスと言えるレベルです。
信じられませんね。。。どんなに計算が苦手な人でも絶対に選ばないようなですからね。。。
結果は、対面にリーチツモドラ1で1300・2600(1400・2700)をツモられました。
こうやって訳の分からない事が起こり出すんですよね。。。
では中編1へ続きます。