では後編の開始です。
南1局
対面にリーチタンヤオピンフ一発ツモで2000・4000(2100・4100)をツモられました。
うーん。。。3着目が満貫ツモですか。。。これはマズいですね。
トップになるのは間違いだったのでしょうか。。。
って、4巡目リーチで一発ツモの満貫とか。。。ズルいですね。
南2局
これは、ソウズのホンイツまっしぐらとしていた対面が、上家から出たドラ表示牌のを
この形から仕掛け、
切りの
(
は既に0枚)テンパイに受けた局面です。
これはないですね。
もちろん、最後のが残っていれば当然のポンテンだと思いますが、ここはやはり
のくっ付きのままスルーとすべきでしょうね。
これは、対面が下家から出たを仕掛け、ドラの
切り
単騎に構えた局面です。
何ですかこれは?
おそらく対面は3副露などしてドラのなど出て来るはずがないと思っての
切りなのでしょうが、だからとこの局面で
ならばと出て来る事など絶対に有り得ません。
だったら、ここは万が一ツモった時に満貫となるように、ドラの
単騎で受けるべきだと思います。
これは、対面がを引いて、意外な待ちにしてやろうとホンイツを捨てて
単騎に受け替えた局面です。
こう言うウマぶりたい人って居ますよね。。。
まぁこの局面に於いては完全に失敗と言うか、上手いのではなく本当にウマぶりたいだけの人としか思えませんね。
なぜなら、このが全員にとって必要のない可能性が高い牌であれば良いのですが、このような
を残せば危険となるだけでしかありません。
しかも、ドラ含みの
と言うリャンメンターツを嫌って来たと言う事は、ホンイツよりもトイトイの可能性も大いにあるので、生牌の
など盲点になるとはとても思えない牌だからです。
だったら、やはりアガった時に満貫となり、他家に絶対にドラを打たせないようにドラの
単騎としておくべきだったのです。
これは絶対に鳴くべき牌と鳴くべきタイミングですね。
結果は、ウマぶり対面からタンヤオドラ1で2900点の出アガリとなりました。
いや~これは対面に取っては最悪ですね(笑)
ですが、これは結果論ではありません。やはり、あのは鳴くべき牌ではありませんし、その後の
を鳴いてのドラ
切りもないですね。そして決定打となったのが、わざわざホンイツを捨ててまで危険牌となる
などの単騎に受け替えた事です。
少しキツい言い方となりますが、この局に関しての対面は良い所がありませんでしたね。
南2局1本場
ここで何を切るのかですが、何度か言ったようになどの4連形はくっ付きには持って来いの形なので、
を切る事は有り得ません。そうすれば切るのは
か
となりますが、おそらく、ここはリャンメンターツとなる可能性の高い
を残す人が多いのではないでしょうか?
は
引きしかリャンメンになりませんが、
は
と
引きがありますからね。
その理由ですが、いつも言っているように、わたしは見えている形や枚数だけで判断するのではなく、場況から山に残っていそうな牌を探り、待ちとして残った時に優秀だと思える待ちを残したいからです。
分かり易くもう一度同じ画像を載せますが、それで言えば、対面は早くにと切っていますし、上家に関しては明らかにソウズの一色手狙いとしているのでマンズは持っていないでしょう。つまり、対面と上家はマンズの上(
)を持っている可能性が低く、例えペン
カン
待ちであろうとマンズの上待ちとなればアガれる可能性が高いと踏んだからなのです。
もちろん、ダイレクトにを引ければアガリは鉄板でしょうね。
ちなみに、
を引いてのカン
残りでも即リーチを打ちます。
いや~これこそが上手さなんですよね。
正直、目に見えている枚数や形だけで判断する事など、誰でも簡単に出来るんですよね。なので、そんなのは上手いとは言いません。本当に上手いのは、こうして見えないものを的確に読み切って成功させてしまう人の事を言うのです(笑)
余談ですが、愚形だからと直ぐに愚形ターツを嫌う人や、三色などの手役が見えればいつでも狙ってしまう人が「目に見えている枚数や形だけで判断する人」に該当します。ですが、「場況的にこの愚形が残っても良い待ちになる。例え愚形が残っても1巡でも早くリーチを打つ事が大事。この手は手役よりも効率重視。逆にこの手は手役をビシッと決めるべき局面。」などを的確に判断し、見事に仕上げてしまう精度の高い人こそ本当の強者なのです。
期待値?局収支?通っている筋が何本?そんなものは計算さえ出来れば誰でも簡単に出来ます。ですが、見えないものを他の人よりも正確に見抜く事は誰にでも出来る事ではありませんし、何より、麻雀は山に残っている牌や相手が何を狙っているのか、どんな形からその牌を切ったのかを考えるからこそ面白いのです。通っている筋が何本とやらで、わたしからすれば大本命の筋を通っていない筋の一つと言う理由だけで、比較的安全な筋と同等の確率で切るとか。。。止めましょうよ。そんな平面的な考え方。。。そんな麻雀では勝っても負けても面白くないですよ。
これは以前から何度も言っていますが、AIのように打って勝ちたいのであれば、わざわざ運の要素も強い麻雀を選ぶ事自体間違っているのではないでしょうか?もちろん、麻雀で生計を立てていると言う人や、天鳳位になって有名となり、ゆくゆくはMリーグ等に進出したいと野望に満ちている人であればそれで良いと思いますが、わたしのように麻雀が趣味であり、楽しむ事を目的としている人であれば、是非麻雀の醍醐味を忘れる事なく精進して行ってもらいたいと思います。
結果は、リーチピンフツモ裏1()で2600(2700)オールのツモアガリとなりました。
これはやりましたね。
やはり、本来であればを切る所、場況的に
よりも
を残した方が良いと言う理由から
を残し、それを見事に仕上げて成功させたのは嬉しい限りですよね。
しかも、
を残していてもアガれていたなどであれば「どっちみちアガっていたじゃん」と言われてしまいますが、おそらく今回は
を残す以外アガリがなかったように思われるので。
これでかなり丸くなりましたね。
南2局2本場
これは、上家が4対子1暗刻と言う七対子の1シャンテンと言う手牌から、メンツ手(タンヤオ)を見るの対子落としとした局面です。
まぁこれは好みの問題と言ってしまえばそれまでですが、わたしであればここは対子に手を掛けたくありません。と言うのは、やはり既に七対子1シャンテンと言うのが大きいですし、この手は受けがある以上タンヤオが確定しないので仕掛け難いと言うのもあります。そして、ここで後に安牌となる
の対子落としとしてしまえば、他家からリーチが掛かった時にかなり厳しい状況となってしまうからです。よって、ここはやはり七対子やツモり四暗刻などの対子形を見て
切りとしたいですね。
下家にドラのの仕掛けが入り、上家に2副露の仕掛けが入った所、何と二盃口のテンパイとなる
引き。
仮にこれが引きであったならば、例え二盃口確定とは言え、たった今切られたばかりの
待ちはキツいと思いますが、この
を引いてしまえばやはりここは
を切っての高目二盃口を狙うべきですね。よって、ここは当然の
切り即リーチとしました。
げふっ
これは酷い仕打ちですよね。。。
下家にドラポンも入っていますし、例え安目であろうがリャンメン待ちに受ければ最低でも5800点となるので。。。
結果は、上家にタンヤオのみで300・500(500・700)をツモられました。
うーん。。。
南3局
ここはターツ選択となりますが、ソウズは変化が多い上に同じカンチャンでも2や8の待ちなら残すべきだと思います。よって、ここはカンとカン
の選択となりますが、やはりピンズは後の変化も色々とありそうですし、対面に
の切りが早いので
はまず持っていない事と、下家も比較的
の切りが早いのでもっていないかもしれません。ただ、こちらは
よりも後での
切りなので、ピンズの上でターツやメンツが残っていそうではあります。まぁそれでも、総合的に見ればやはりここはカン
を嫌うべきですね。それにより、ここは
切りとします。
これは、親の下家にテンパイが入り、素直にテンパイに取るカン待ちダマに構えた局面です。
これは無いですね。
と言うのは、下家はテンパイに取るのであれば、ここは即リーチを打つべきだからです。あるいは、マンズの一気通貫を見てのテンパイ取らずとする
切りですね。
しかしこう打ってしまえば、変化は引きくらいしかないんですよね(
引きもあるがそれを言えば
を残しての
引きも同じ)。
だったら、ここは相手を牽制する意味でも手替わりなど待たず、出アガリが効くように即リーチを打つか、あるいは
引きなどに対応出来るテンパイ取らずとするのが上手い人なのです。六段ならそれくらい分かりそうなものですが。。。
正しい手順で打った結果、カンを引き入れテンパイが入りました。
そして、わたしは下家と違って麻雀を理解していますので、ここは当然の即リーチとします。
やはり、このように当たり前の事を当たり前のように出来る人が上手い人なのです。
これは、下家が出アガリの効かない手から一発で危険なをツモ切った局面です。
わたしであれば、ここはダマに構えてしまった下手さを悔やみw、このでベタオリを開始しますね。それくらい、このダマでの
切りは酷いレベルなのです。
はい。これは、上家がわたしの入り目かつ下家の当たり牌であるを一発で勝負して来た局面です。
まぁ上家の手であれば押すのも分からなくありませんし、おそらく下家からもリーチが掛かっていれば切らなかった(切れなかった)だとは思いますが、これで結果的にせよ下家はアガリ逃しとなりましたね。
これは、下家がツモ切りリーチとした局面です。
いや~酷い酷い(笑)
これでわたしと同じ六段ですか。
こんなんで六段になれるならわたしは八段や九段くらい余裕に見えてしまいますね。
結果は、下家からリーチドラ1で2600点の出アガリとなりました。
まぁこうなりますわな(笑)
と言うか、こうなるべきだと思います。
一応、下家の待ちの方が残り枚数は多いのですが、だからとこれは下家が運が悪いなどは絶対に言えません。これは、下家が下手だっただけです。それ以外の何者でもありません。
そして、これで何と一応でもトップ目に立ちましたね。
まぁ唯一ミスのないわたしがトップなのはある意味当然ですが。(調子に乗り過ぎ)
南4局
何とご褒美とも言うべくドラのが暗刻と言うチャンス手の所、上家からチーテンの取れる
が出ました。
「この手なら面前で。。。」「今の流れなら。。。」と思う人も居るでしょうが、目に見えてタンヤオ確定ドラ3のテンパイに取れるこのを鳴かない事など有り得ません。よって、ここは何度打とうが必ずチーテンに取ります。
結果は、下家からタンヤオドラ3で7700点の出アガリとなり、見事トップ終了となりました。
いや~完全に実力によるトップ奪還となりましたね。
オーラスはただツイていただけなのは事実ではありますが、そもそもここまで追い上げたのは確実に精度の高いターツ選択を繰り返して来た成果によるものです。
こんな嬉しいトップもなかなか無いと思います。
正義は勝つ!