では特上卓第44戦の開始です。
東1局
ちなみに、みなさんはここで何を切りますか?
後のタンヤオ変化を見て切りでしょうか?あるいはとりあえず愚形のカン
を嫌う
切りでしょうか?おそらくどちらかを切る人が多そうではありますが、わたしが選択したのは
です。
こんな手からを切ればマンズの伸びが見られないと思う人も居るでしょうが、ここで
を切っても
を雀頭にすればマンズは伸ばせます。では何故
ではなく
の方を切ったのかと言えば、もちろん、カン
が埋まった時に
の筋である
と
のシャンポン待ちで迷うことなく即リーチが打てるからです。
「筋引っ掛けってw」と思う人も居るかもしれませんが、早い巡目であればあるほど通っている筋が少な過ぎるので、筋に頼りたくなるものなのです。
もちろん、上手くカン
を引ければの話ではありますが、ここはどうせ何を切ろうが裏目があるのであれば、このような策も大事なのではないでしょうか?
ここは狙い通り当然の即リーチとします。
ちなみに、タンヤオを見てを切っていた人であれば、ここはテンパイを取るのであればカン
待ちとなりますし、
を切って2シャンテンに戻していた人であれば、まさに悲惨な事となっていましたね。
そしてもうお決まりの台詞となりつつありますが、これを結果論だと捉えているようではダメだと思います。まぁタンヤオを見ての切りは全然ありだと思いますが、2シャンテン戻しの
切りを選択した人は、やはり牌効率を勉強し直すべきだと思います。
結果は、対面からリーチ一発裏1()で5200点の出アガリとなりました。
これですね。
まぁ対面は何故前巡に安全なを残さず
を切ったのか謎でしかありませんが。。。
東2局
この上家の仕掛けはトイトイか役牌バックはほぼ見えていますが、を切っていての最終手出しが
ともなれば、やはり危険なのは
か
ですね。
そう思った尻からを掴み、わたしがアガる為には
か
を切らなくてはならなくなりました。とそこへ1シャンテンとなる
引き。
ここは手なりであれば、良形は薄く愚形は厚く構えるのが基本なので切りとなりますが、上家の
手出しをキチンと見ているので、このような愚形残りかつテンパイも入っていない手から
や
を切る気はありません。
よって、ここはとりあえず
切りとし、もしもペン
が埋まるような事があれば親満テンパイとなるので、その時は
を勝負する構えとしました。
これは、下家がを暗刻にしてテンパイが入った所、
を切って
と
のシャンポン待ちに受けた局面です。
これは酷いですね。
ここ最近このような事ばかり言ってしまっていますが、みなさんも言いたくなりますよね?ここは切りリーチか
切りダマ(リーチ)の2択しか有り得ないと思います。間違っても
切りと
切りだけはないですね。こんなのでアガれるとでも思っているのでしょうか?
ちなみに、わたしは切りダマとします。理由は、やはり一手替わりでツモリ四暗刻にもなりますし、ドラの
でアガリ逃しとなった上に上家のトイトイ(下家からは役牌がほぼ見えているから)に放銃ともなれば悲惨過ぎるからです。その理由から
切りリーチとはしません。
これは仕掛けるべき牌ですね。と言っても、これは形式テンパイを取ると言う意味ではありません。ここで形テンの為に
を切るような人は素人でしかないと思っているからです。よって、ここは
をチーして
のくっ付きとする
切りとしました。
これですね。
自分で言うのも何ですが、やはりこう打つ人のみが上手い人だと思います(笑)あそこで形テンの為にを切ってテンパイを取り切ったとしても、そんなのは所詮運だけのお遊び麻雀でしかありません。ただ要らない牌を切るだけで良いのであれば誰でも出来ますからね。
そして普通はここでを切ってリャンメンに受けますが、何と
が6枚も見えている事と、
が3枚見えたので上家に
は安全となりましたが
を引いた時にも
を切ってテンパイに取れるように、ここは
切りとしました。
これは、下家がアガリ逃しとなるドラのを引き、あっさりとツモ切った局面です。
もはや言葉もありませんね。。。
そもそも、リャンメンに受けるのであれば例えこの巡目でもリーチと行きたいですし、ダマに構えたのであればドラのは切るべき牌ではないからです。
ちなみに、ここから面白い事が起こります。
下家から出たドラのを大ミンカンとした上家のリンシャン牌は、自身がポンしている
。
上家は大ミンカンまでしたのですから、このを加カンしない理由など一つもありません。よって、こうなれば当然加カンしますよね。
そして当然の加カンをした上家のリンシャン牌は。。。
結果は、上家からタンヤオドラ1赤2で11600点の出アガリとなりました。
いや~まさかこんな結末となろうとは。
一番下手を打った下家が無傷で、わたしは役ありテンパイが入ったばかりか親満となってアガれてしまったのです。
まぁ、これはわたしの打ち方が上手かったのは言うまでもありませんが(笑)まさかこんな結末となるとは思いもしませんでした(笑)いつもであれば、下家のような下手を打った人の煽りを喰う事が多かったのですが、今回は上家がその役を買って出てくれたみたいですね。お優しい方なのですね。
東2局1本場
これは難しいですね。
と言うのは、このを残せばマンズの受け入れが
だけでなくカン
も増えるのです。ですがここで
を切ってしまえば、
と
のポンテンを取る事が出来なくなってしまうのです。
ここは迷いましたが、このような時の判断基準を言いますと、と
のポンテンに取るかどうかが全てです。つまり、この点棒状況となっても例え1500点でもまだ連荘としたいのか、それともここでの1500点の連荘は意味がないのでとにかくリーチを打ちたいのかどうかと言う事です。まぁここまで言えばわたしの打牌は分かりますよね?
そうです。わたしはこのような時に1500点の為に仕掛ける事など損でしかないと思っているので、ここは何を引いても即リーチと行けるようにカン受けを残す
切りとしました。
結果は、下家から上家へタンヤオ赤2で3900(4200)点の横移動となりました。
東3局
これは、何とも珍しい光景です。
何だか分かりますか?
上家がどちらが出ても満貫となるテンパイを入れた?。。。違います。
そうです!ダブバックの仕掛けを入れテンパイしていた下家ですが、対面が切った
は役無しで当たれなかった所、何と同巡に上家に本来であればアガれるダブ
を切られアガれなかった局面です(笑)いや~今回はなかなかレアケース満載の面白い対局ですね(笑)
ちなみに、下家はここでダブをスルーとしたのですが、わたしはこれは鳴きたいですね。。。
結果は、上家に役1ホンイツ赤1で2000・4000をツモられました。
これは何とミラクルなアガリとなったのでしょうか。
本来、上家は下家へ5800点の放銃となっていた所でしたが、何と対面の切ったによって放銃を免れたかと思えば満貫のツモアガリですからね。
そして、下家はダブ
をポンしていれば
を喰い取って、今度は
単騎テンパイとなっていた所でした。
それも見てみたかったですよね(笑)
東4局
うーん。。。このようなツモはわたしは嬉しくないですね。
ここはメンツ手好きであれば何を切るのでしょうか?ですかね?ただわたしは無類の対子好きなので、ここはやはり
切り一択ですね。
はい。見事に七対子のテンパイが入りました。
これはタンヤオが崩れはしますが、ドラ2なので全く問題ありません。このような1枚切れのよりは全然出アガリの可能性は高いですからね。
結果は、ツモ七対子ドラ2で2000・4000のツモアガリとなりました。
みなさんもうわたしの七対子は見飽きましたよね。
なんせ七対子マスターですからね。。。
南1局
上家から対面へタンヤオドラ1赤1で3900点の横移動となりました。
南2局
ここはやはり場況的にピンズが高い場なので、カンよりもカン
を残したいですね。よって、ここは
切りとします。
はい。一瞬でしくりました(笑)
このような時にキレてツモ切りなどしないよう注意しましょう。
テンパイが入りました。
これでリャンメン待ちかつ親満となりましたね。
結果は、上家からタンヤオピンフ赤2で11600点の出アガリとなりました。
いや~怒涛のアガリですね。
ですが、これは上家の切りが甘いの一言ですね。と言うのは、上家は
ポンまでは良かったのですが、この巡目であれば確実に通る
をツモ切るべきだったからです。
仮にこれがもっと早い巡目であれば、後に安全に受け替えられるよう安牌のような
を持って危険となりそうな
を処理するのは良い打ち方ではありますが、流石にこの巡目で危険牌の方を切る事など有り得ません。。。
南2局1本場
上家から対面へ七対子ドラ2で6400(6700)点の横移動となりました。
これは見事な七対子ですね。
そしてまた上家ですが、上家はここで1000点をアガっても無駄に一局進めてしまうだけなので、ここは逆に最後までドラのは残すべきなのです。
南3局
このような時に、カンしか鳴かない(鳴けない)と言う人はヌルいと思います。ここは素直に仕掛けてとにかくテンパイを早く入れる事が重要なのです。
結果は、タンヤオ赤1で500・1000のツモアガリとなりました。
かなり時間が掛かったので嫌な気もしていましたが、無事に済んで何よりですね。
南4局
上家から親の対面へリーチピンフドラ1で5800点の横移動となり、上家が飛んでダントツのトップ終了となりました。
いや~今回は色んな意味で面白かったですね。