では鳳凰卓第97戦の開始です。
東1局
これでかを切ればタンヤオドラ3の1シャンテンとはなりますが、流石にこの巡目で愚形残りの1シャンテンでは押す価値は低いように思います。それに、親の下家にピンズが高いので、ここでと押して行くのは怖いですね。よって、ここは手牌に溺れず対面が通したの筋の切りとしました。
対面から追い掛けリーチが掛かった所へドラのが暗刻となりました。
これでタンヤオドラ5の1シャンテンに構える事も出来ますが、親の下家はを切っていての切りリーチなので、カンも十分有り得ます。そして対面にはは完全に無筋です。
仮にこれがもっと巡目が残っているのであれば、ここは目を瞑って勝負としますが、流石に巡目も巡目なので、ここで2件に当たり得る牌を切るのは無謀なような気がします。よって、ここはオリとする切りとしました。
流石にこの巡目での生牌は嫌ですね。
仮にオリている上家にが対子なのであれば、上家がの対子落としとして来てもおかしくはありませんが、対子落としをして来ないと言う事は、上家以外のどちらかに対子で持たれていると考えられます。つまり、シャンポン待ちであれば刺さってしまうので、これは相当嫌な牌だと言えるのです。
とは言え、は先ほども言ったように2件共に当たり得る牌ですし、ピンズは下家に切れません。では暗刻のドラのはどうでしょう?下家と対面共にが通っていて、が4枚場に切られています。つまり、このが当たり得る形はたった一つ、単騎しか有り得ません。下家は一応有り得ますが、対面に関してはの対子落としをしてのリーチなので、単騎待ちはまずないでしょう。よって、ここは消去法で一番当たる可能性の低いドラの暗刻落としとしました。
こうして冷静にじっくり見れば切りが良さそうだと思う人は居るとは思いますが、リアルタイムでそこそこの速度で打っている時に、それを導き出すのは簡単な事ではありません(笑)ましてやわたしはブログをしていますし、もしもこので放銃となってもそれを隠さず載せなければならないのです。そのプレッシャーにも負けずこのような暗刻のドラを切れると言う所は、評価してもらいたいと思います(笑)
結果は、親の下家と対面の二人テンパイ流局となりました。
東1局1本場
このを鳴けば1シャンテンとはなりますが、このような時は2枚目だからと鳴くべきではありません。理由は言うまでもなく、鳴いた後の形も厳しいですし、そこへまだ面前で手を進めている他家からリーチとされた時に、安牌となるを鳴いてしまっているので直ぐに手詰まりとなってしまうからです。しかもこちらはおそらく1000点と言う、およそ勝負するにも値しない打点と形から勝負したり苦しくオリる事となるのが目に見えています。よって、ここは当然のスルーとします。
その後手牌がそこそこ変化した所へ、上家から678の三色確定となるが出ました。
今度は鳴くべきですね。
ここでチーテンを取らないのはヌル過ぎますし、先ほどを鳴いていないので例え他家にリーチと来られても最悪は安牌が2枚も確保出来ているからです。
結果は、上家から三色ドラ1で2000(2300)点の出アガリとなりました。
これは良いアガリですね。
東2局
下家にピンフツモ一盃口ドラ2で2000・4000をツモられました。
下家はたまたま高目のをツモリましたが、この手であればリーチに行くべきだと思います。もちろん、ツモアガリとなったのを見て言っている訳ではなく、下家の手は高目安目があり、安目のが出ても3900点しかないのです。それに、上家が明らかなマンズの一色手模様なので、もう既に他家も警戒してマンズが切られなくなる可能性も高いのです。だったら、ここはツモった時に打点が上がるようにリーチを掛けた方が効果的だと言う事です。
東3局
この手は対子好きのわたしでなくとも対子手にしたくなるような手牌ですが、そこへメンツとなる引き。
うーん。。。正直嬉しくありませんね。
まぁ対子のは場風なので最悪仕掛けての1000点とするのが隙のない打ち方だと思いますが、やはりこの手は七対子か最悪でも三暗刻にしたいです。よって、ここは効率は悪くなりますが、七対子と三暗刻の目を残す切りとしました。
理由は言うまでもなく、敢えて効率は悪くとも対子形の手を選択したのですから、このを鳴いてしまっては七対子も三暗刻も拒否する事となってしまいますし、待ちが残るのであれば鳴いても良いのですが、安牌となるを鳴いてとのシャンポン待ちやカン待ちなどの愚形テンパイとなってしまうのは危険でしかないからです。よって、このはスルーとします。
ちなみに、前々巡にを切るかを切るかは別として、役牌をポンするかどうかの時は、ポンした後の防御力を考慮して鳴くか鳴かないかの判断をすると良いですね。
これは七対子にするなら狙いごろの牌ですね。
と言うよりかは、この手はを切った以上は他家からリーチが掛かる前に七対子に決めてしまった方が良さそうですね。よって、ここは七対子に決め打つ暗刻の切りとしました。
うーん。。。正直、この手は判断を誤りましたね。
やはりを引いた時点で潔くではなくを切って、上家から出たをポンしてのテンパイに取っておくべきでした。
ここはまだ七対子で粘る事も出来ますが、対面がをポンとして来たので生牌のは逆に怖いですね。下家にはを切りたくないのと、ここはミスった感満載なので、これにてベタオリを開始するの対子落としとしました。
下手ですねー(笑)
ですが、このタイミングでの対子落としを選択出来た事だけは救いだと思います。
やはり、このような明らかに失敗したと思われる時でも、そのまま意固地となって無理に手を進め、そのまま放銃となってしまうのが一番最悪ですからね。そうなっては救いようがありません。
結果は、親の上家と下家の二人テンパイ流局となりました。
一人ノーテンでなかっただけツイていましたね。
東3局1本場
対面にタンヤオピンフツモで700・1300(800・1400)をツモられました。
東4局
なぜなら、他家に待ちテンパイが入っていた時はを切ろうがを切ろうがどちらにせよ放銃となりますが、今回はドラがなので何とかドラを使い切ろうとカン待ちテンパイとなっている場合も案外多いので、このような時はカンに刺さらないようにの方を切るべきなのです。
今回は誰もカン受けの人は居ませんでしたが、このような些細な事でも案外無駄な放銃が減るので是非実践してみてはいかがでしょうか?
ただし、リーチ者にが通っていない場合の時は、を切るかを切るかは難しい所ではあります。
結果は、上家から下家へタンヤオドラ2で3900点の横移動となりました。
南1局
ツモリ四暗刻の1シャンテンではありますが、これで終了ですね。
ダブを仕掛けている対面には切れませんし、上家のリーチにとが切れません。よって、ここはの暗刻落としでベタオリとします。
結果は、対面と上家の二人テンパイ流局となりました。
南2局1本場
親の対面からリーチが掛かった所へ、何と絶好のペンを引き入れ、三色確定の高目チャンタとなるテンパイが入りました。
こうなれば追い掛けるべきですね。
いつもわたしが言っていますが、このような高目安目がある時は安目が出た(ツモった)時でも打点を補えるように、リーチを掛けるのが基本です。この手をダマに構えてしまったせいで、安目のが出てピンフ三色の3900点となっては最悪だと言う事ですね。せっかくのこの手を3900点でアガる事は絶対にしてはいけない事だと思います。
結果は、まさかのトップ目の下家からリーチピンフチャンタ三色裏1()で12000(12300)点の出アガリとなりました。
やりましたー。
まぁこれは完全に下家の失態ですね。
こう言えば、下家も一応高目満貫のテンパイを入れているし、共通安牌もないので仕方ないと思う人も居るでしょうが、そもそも南2局にトップ目が、こんな軽い素人のような仕掛けをするからこうなるのです。よって、これは下家がを掴んだ事が運が悪いのではなく、こうなってもおかしくはない仕掛けをした判断が悪いのです。
南3局
こうなればダマの一手ですね。
たまにこのような時に喜んでリーチとする人を見かけますが、もっとキチンと場況を把握して決めるべきなのです。
今回で言えば、下家がマンズの一色手模様の仕掛けをしているので、ここで他家が警戒するのは下家とマンズです。つまり、その下家に強い牌を切らない限りわたしは無警戒と言っても過言ではありません。そして待ちも警戒されているマンズではなくピンズです。ここまで言えば誰でも簡単に判断出来ますよね?だからこそ、ここはダマこそが正着打であって、リーチなどとする人は下手だとさえ言えるのです。例え結果的にリーチを掛け跳満のツモアガリとなった人が居たとしても、それはただ運が良かっただけの事であって、判断自体はミスでしかないのです。
結果は、対面からピンフドラ1赤2で7700点の出アガリとなりました。
これですね。
もしもわたしが下手にリーチなど掛けていれば、2着目の対面はこの手からを切る事など絶対に有り得なかったのです。
南4局
テンパイが入りました。
ここはオーラスの親番で、誰に満貫を放銃してもトップ終了と言う局面。更に、ドラが沢山見えているので全員が安そうな仕掛けです。よって、ここは正直、リーチでも差し込みでもダマでもオリでも何でも良いと思います(笑)
これは見えているからではなく、対面の最終手出しがなので、差し込みを狙うのであれば切りですが、今回はわたしが親番なので、ここは敢えて差し込んで放銃率を上げる必要性はないでしょう。仮にラス目の上家が国士のような役満を匂わせる捨て牌であればで差し込みに行きますが、今回はその心配もありませんし、次局は絶対に存在しません。よって、ここは切りダマを選択しました。
一応その理由は、下家の仕掛けがもしも万が一跳満となる仕掛けであった場合、大変な事となるからです。今はそんな気配はありませんが、カンが入ってがモロ乗りする事だって可能性は有り得ますからね。
結果は、下家から対面へ役1のみで1000点の横移動となり、見事トップ終了となりました。
東3局に七対子と三暗刻を見てしまった局だけミスがありましたが、それ以外は完璧でしたね。まぁ、異常な設定にさえされなければこんなものです(笑)