では鳳凰卓第40戦の開始です。
東1局
ここは対面にが早く、上家は
とリャンメンターツを嫌って来ていますので、
は山に居る可能性の高い牌です。よって、ここはモロ引っ掛けのカン
待ち即リーチとしました。
結果は、リーチツモドラ1裏3()で3000・6000のツモアガリとなりました。
これは久々に会心のアガリとなりましたね。
東2局
親の対面に役1チャンタドラ1で2600オールをツモられました。
東2局1本場
愚形が多いので配牌オリをしていた所、上家に2副露目が入り、前巡に切った引き。
上家は2副露して切りとして来たのでテンパイの可能性も十分ありますね。その場合、この
(
)やカン
も相当怖い所です。よって、これにてベタオリを開始します。
結果は、下家から上家へ役1ドラ1で2000(2300)点の横移動となりました。
東3局
親の上家と対面の二人テンパイ流局となりました。
東3局1本場
親の上家から対面へリーチピンフ一盃口で3900(4200)点の横移動となりました。
東4局
親番でピンフドラ3のテンパイが入りました。
このようなダマで満貫となる手をリーチとする人をよく見かけますが、リーチを掛けてしまえば出アガリの可能性は間違いなく低下します。麻雀は相手が3人もいるのでツモアガリの確率よりも出アガリの確率の方が圧倒的に高いのです。にも関わらず欲張って打点を上げに行ったせいで、ダマなら捉えられていたアガリを逃しては元も子もありません。よって、このような時はダマに構えるべきなのです。
結果は、対面からピンフドラ2赤1で11600点の出アガリとなりました。
これですね。
これは間違いなく断言出来ますが、もしもわたしが即リーチとしていれば、この対面のは絶対に出なかった牌なのです。まぁおそらく対面も、この
はわたしにヤバいかなと思いながら切ったと思いますが、それこそがダマの効果なのです。
やはりダマなら甘い期待から切ってもらえる事も十分あると言う事ですね。
よって、これはダマに構えた高判断によるアガリなのです。
東4局1本場
対面と上家の二人テンパイ流局となりました。
今回は大してアガれそうもなかったので4巡目から早くもオリていました。
やはり、点棒を持った時と持っていない時は打ち方を変えるべきであって、常に同じように打つ人は下手でしかありません。
南1局2本場
今回はそこそこアガリが見えるので手を進めていましたが、鳴くのであればこのカンのみですね。
は例え2枚目でも鳴きません。
バックのテンパイを入れている所へ2着目の対面からリーチが掛かり、一発で当たり牌の
を掴まされました。
やはり九段ともなれば勝てるチャンスを与えてもらえるのですね。
とは言え、相手が悪かったですね。わたしはトップ目なのにテンパイだからと押すような低レベルな打ち手ではありません。
よってここはベタオリとする
切りとします。
結果は、対面と上家の二人テンパイ流局となりました。
南2局3本場
上家に役2で700・1300(1000・1600)をツモられました。
南3局
この手は絶対にドラのを切る気がなかったので、これで多少アガリを見ても良い感じになりましたね。
これは鳴いても問題ありませんね。
と言うのは、このような時に考えるべき事は、この牌を鳴けばドラのが出るか出ないかなどを考えるのではなく、鳴いて晒してしまった牌を安牌に使えなくなるかどうかを考えるべきなのです。つまり、今回で言えば
で
を鳴いて
を切る訳なのですが、その晒してしまった
と
を安牌として残しておいた方が良いかどうかを考えるべきだと言う事になります。
それで言うと、は他家全員に無筋の牌なので消費しても問題ありませんし、
は親の上家以外に無筋なのでこれもまぁ問題ないでしょう。よって
をチーして
切りとしました。
ちなみに、これは守備も備えた仕掛けをする時に有効な考え方ですね。
例えば、今回はが既に2枚切れですが、もしも1枚切れだった時に
が出て鳴くかどうかと言う時に考えるべき事なのです。
分かり易くもう一度同じ画像を載せますが、もしもこの手に(例えばの話)が出たとしても、
は絶対に鳴くべきではありません。なぜなら、わたしは既にトップ終了となる可能性が高い点棒状況なので、ここで安牌となる
を2枚も消費してまでアガリに向かう必要性など全くないからです。
にも関わらずこのような点棒状況でを仕掛け、他家からリーチが掛かって安牌が尽き放銃にでもなれば、まさに素人のレッテルを貼られてしまうのがオチなのです。ただし、仕掛ける事が悪いと言っている訳ではありません。問題は仕掛けても良い牌なのか仕掛けるべきではない牌なのかを区別する必要があると言う事ですね。
結果は、下家から親の上家へ役1赤1で2900点の横移動となりました。
南3局1本場
こんな時までわたしは当たり牌をよく掴まされますよね。
まぁここは安牌のを切る人も多いでしょうが、わたしはこのような時は中途半端に手を進めたりしません。なぜなら、もしも次に
などと言う引きでテンパイが入ってしまえば、
などの当たる可能性のある牌を勝負したくなってしまうからです。
ですが上記でも言いましたが、わたしは既にアガる必要性はない点棒状況なので、ここで無理をして放銃にでもなれば悲惨(下手)でしかないのです。よってこのような時は行きたくならない為にもこの時点で手を崩す切りとしました。
ちなみに当たり前ですが、このは対面に待ちとして残った時にオリ打ちとならない為の先切りと言う意味もあります。
結果は、親の上家にリーチツモで1000(1100)オールをツモられました。
南3局2本場
親の上家に早い仕掛けが入った所へ一応1シャンテンとなりました。
ここはとりあえずを切る人も多いように思いますが、このような時はむしろ生牌のドラの
を切るべきですね。
なぜなら、やはり切るのを先伸ばしにすればするほど他家に重ねられてしまう確率が上がるだけですし、2着目の親の上家にも段々と追い付かれて来た事もあり、ここはと共に心中すべき局面ではないからです。よってここはドラの
切りとしました。
ちなみに、このように切るのであれば1巡でも早く切った方が良いですね。逆にテンパイまで持つのはダメですし、一番やってはいけない事がテンパイが入ってドラの切りリーチとする行為です。これは最悪です。
なぜなら、リーチとしてしまえばポンされてしまった時にオリる事が出来なくなってしまうからです。
ですが、こうして先に切る事によって、ポンされるのかどうかを見極める事が出来ますし、ポンされなければ攻めてポンされれば引き気味に打つなどの判断が出来るようにもなるのです。
テンパイが入りました。
ドラのにポンの声もラグも一切掛からなかったので、おそらく対子以上で持っている人は誰も居ません。そして親の上家は
も切って来ているので、おそらく上家の仕掛けは1500点か良くて2900点だと安易に推測出来ます。
よって、ここはこのような待ちでも即リーチとすべきなのです。
結果は、リーチツモ赤1で1000・2000(1200・2200)のツモアガリとなりました。
非の打ちどころがないですね(笑)
南4局
オーラスのトップ目の親番で、2着目の上家に満貫をツモられても捲られないと言う事は、ここは放銃さえしなければ9割方トップ終了となる事が分かります。だったら、ここで真っ直ぐ手を進めるのは下手でしかないのです。
このような時に多少なりとも放銃となってしまう可能性を上げてまで手作りするのは損でしかないと言う事ですね。よって、ここは配牌からオリて行きます。
これは、当面の相手の上家が自風のを1鳴きし、その後
を手出しで切って来た局面ですが、これはテンパイの可能性も十分あると思いました。
わたしは上家に6400点までなら放銃出来ますが満貫直撃ならアウトなので、これにて慎重に打った方が良さげですね。とは言え、ここからベタオリとしてしまえば後半に詰んでしまう可能性もあるので、ここは一応当たる可能性の低い対子落としから入る事にしました。
結果は、対面から上家へ役1ドラ2で3900点の横移動となり、見事トップ終了となりました。
今回のトップはツイていたのも事実ですが、下手な人であればトップから転げ落ちていたかもしれないような場面もありました。
やはり、このように危なげなく安定した勝ち方をすべきですよね。
まさに盤石とはこの事を言うのでしょう(笑)