今回は全員かなり打てるメンツでした。おそらく、今後全員が鳳凰卓に上がる事は間違いないでしょう。そして鳳凰卓でも十分通用するのではないでしょうか?今回は特別にIDネームを載せたいと思います。そして今回はかなりの長編となっていますが、最後までお楽しみ下さい。
では特上卓第163戦の開始です。
東1局
対面にとのポンが入りが余って来ていますので、まずホンイツのテンパイでしょう。わたしは全く勝負にならない手牌ですし、たった今掴んだ1枚切れのさえも切るような手牌ではありません。よってこのような時は、やが安牌だからととりあえず切るのではなく、どうせこの手はオリる事が確定しているのですから、今の間に脇の二人に危険となる牌を処理してしまった方が良いのです。それにより、切りとしました。
結果は、親の下家から対面へ役1ホンイツで5200点の横移動となりました。
普段の対局であれば、切るような手牌からではない横移動のオンパレードですが、この下家の手牌なら絶対にを切りますね。逆に言えば、この手でを止めているようでは話になりません。例えどんな切り辛い牌でも不要な牌は全て切り飛ばすべき手牌ですね。
東2局
上家から親の対面へリーチ一気通貫で7700点の横移動となりました。
上家は対面のリーチを受け一旦回りはしましたが、七対子ドラ2赤2の跳満をテンパイし、当たり牌のを止めてのワンチャンスかつ自身の切っているで放銃となってしまいましたね。運悪くそのが高目放銃とはなってしまいましたが、これも前局の下家と同様に、このは切らないとダメですね。跳満テンパイでオリているようでは話になりませんからね。
東2局1本場
上家から親の対面へホンイツドラ2で12000(12300)点の横移動となりました。
これは対面の大きなアガリとなりましたが、上家は下家のほとんど情報のないリーチを受け、全く安牌がないので、ここは素直にテンパイを維持したのでしょうね。
東2局2本場
テンパイが入りました。一応ドラ1ですが愚形待ちです。1手替わりで789の三色に変化すると言う理由も多少はありますが、このような点棒状況の時は不用意に愚形でリーチを掛けない方が良さそうですね。よって、ここはダマに構えました。
これですね。案の定、次巡上家からリーチが掛かり、一発でを引きました。結果的にこのは当たり牌ではありませんが、もしもこれが当たりであった場合は、一気にラス争いに引きずり込まれていたのです。これは結果論で言っているのではなく、この巡目であれば待ちの良し悪しは分かりませんが他家からリーチが掛かっても何ら不思議はないのです。よってここは現物の切りとしました。が切れているので中筋のも通せそうですね。
結果は、上家にリーチツモドラ1裏1()で2000・3900(2200・4100)をツモられました。
東3局
テンパイが入りました。カンかカンかの選択ですが、対面と上家の第1打目にがありますので、たった今が切られたばかりではありますが、は山に居そうな牌です。ちなみに、これは以前から何度か言っていますが、逆に早くに切られている牌の筋牌は持たれているケースが多いので、今回で言えば対面と上家のに対しての筋牌は対面と上家が持っていると想定します。これは、例えばのような手牌であったならば、と切りではそれぞれ引きがロスになりますが、を切ってもがあるのでがロスになりません。よって、より早くにが切られますよね?そしてそれは、その筋牌を持っているからと言うロジックとなるのです。早い切りには持っていなさそうだと言う読み?は中級者以上なら誰でも分かると思いますが、相手と差をつけるには、さらにもう一歩進んだ読みが出来るようになると良いですよね。
よってここは、もろ引っ掛けとはなりますが、カン待ちで即リーチとしました。
ノー(笑)
結果は、対面にリーチタンヤオツモ赤1で2000・3900をツモられました。
対面に当然と言えば当然ではありますが、を止められた上に暗刻にされ使い切られ、通せそうな牌はきちんと通し、そして勝負になるリャンメン待ちが残ったので追い掛けたのでしょうね。敵ながらあっぱれです。
東4局
ドラを引き入れ早くも1シャンテンとなりました。
ここで何を切るかですが、既にが3枚切れなので受けに固定するのも微妙な感じはします。ですがやはりマンズの伸びもみたいので切りとはしたくありませんね。よって、ここはどちらかを犠牲にする必要がありますので、マンズの伸びの方を残す為に切りとしました。
やはり確率的に当然の()を引きテンパイが入りました。これは即リーチの一手ですね。待ちはカンですが、出アガリで7700点となりますし、ここでを切ってのテンパイ崩しは甘いように思います。
結果は、わたしの一人テンパイ流局となりました。
うーん。。。これは単なる結果論ですが、テンパイ崩しとしていれば6000オールとなっていましたね。ですが、やはり7700点のテンパイを崩すのは甘いと思います。
東4局1本場
5巡目にテンパイが入りました。とドラのとのシャンポン待ちに受けるのか、カンに受けるのかですが、このようなどちらも愚形の時は、必ず後悔しない方に受けるべきですね。よって、ここはシャンポン待ちリーチとしました。
結果は、上家にツモ赤2で1000・2000(1100・2100)をツモられました。
うーん。。。が場に4枚見えてが通った時には、流石にこのメンツでもは出そうだと思いましたが、誰も持っていなかっただけでしたか。
南1局
対面にリーチピンフ一発ツモドラ1赤1裏1()で3000・6000をツモられました。
南2局
七対子のテンパイが入りました。これがオーラスであれば、迷わずドラのよりもアガリ易い単騎に受けますが、まだ南2局であり、ここで1600点などアガった所で、まだまだどうなるかは分かりません。よって、ここはドラの単騎ダマに構えました。
結果は、対面から上家へ一盃口赤1で2600点の横移動となりました。
これは危なかったですね。もしもを引けば、流石に二盃口に受ける為にドラのを切りますが、そうすれば親の対面のダマ11600点に刺さり、一気にラス落ちとなっていた所でした。
南3局
対面にタンヤオ赤2で1000・2000をツモられました。
南4局
これでドラが対子の1シャンテンとなりました。この手はペンがネックではありますが、ダイレクトに引く事もありますし、テンパイよりも先にピンズが伸びれば解消出来ますので、ここはドラのを雀頭に固定する切りとしました。
その後とが振り替わり、高目の一盃口となるを引きテンパイが入りました。
うーん。。。ここはテンパイを取るべきかを切るべきか難しい局面ですね。場況や打点など関係なく、とにかく愚形を頭ごなしに否定する人であれば、迷う事なく切りとするでしょうが、この手は役ありなのでリーチを掛ける必要はありませんし、ダマでも7700点もあるのです。仮にこれが東場であったならば、おそらくテンパイには取りませんが、これはオーラスなのです。ここでテンパイを崩したが為にを打たれてアガリ損なうのは痛過ぎますし、やはりここは1巡でも早くアガリの抽選を受ける権利を得る為に、切りのテンパイを取る事としました。
うーん。。。今回は本当に裏目裏目と来ますね。これだけを見れば、「ほらやっぱり」と思う人もいるのでしょうが、こうして欲しい牌を直ぐに引ける事の方が極めて稀だと言う事実を、知って欲しいと言うのが正直な意見ですね。なぜなら、麻雀牌は全部で34種類もあり、その内欲しい1牌を決めて引くとなると、単純計算での確率的には34回に1回しか引けません。今回はリャンメン変化するのはの3種なので、単純計算すると11回ツモってやっと1回引ける計算になります。よって、これはあくまでも単純計算上ではありますが、11巡してやっとリャンメン変化出来るかどうかの手替わりを待つくらいであれば、ペンが出るかツモるかするだけで7700点もの高打点をアガれるのであれば、どちらを選択した方が良いのかは明白だと言えるでしょう。
この説明を読んでも、「いや、そんなのは単なる言い訳だ」と思う人もいると思いますが、その方には是非、実際に麻雀牌の34種を裏返し、掴み取りをして頂きたいですね(笑)そして、の内のどれかを一体何回で引けるのかを試してみて下さい。麻雀牌が手元にない人は、トランプでも応用が可能だと思いますので、一度試してみるとわたしの言っている事が理解して頂けると思います。それでも信じないと言う人は、その信念を貫き通し、常に良形テンパイを目指して打てば良いのではないでしょうか。
上家からドラのが出ました。うーん。。。またまた難しい選択を迫られてしまいましたね。この手は先ほどとは違い、タンヤオとなったので鳴かずとも親満確定です。そこへドラを鳴いても同じく親満ですが、鳴けばおそらく全員がベタオリを開始するでしょうね。これがもっと早い巡目であれば、鳴いて誰もが不要になるであろう単騎待ちで待った方が良いかもしれませんが、流石にこの巡目から鳴いてしまえば、他家もオリるには困らないのではないでしょうか?よって、ここはスルーとしました。
引き。ここはツモ切るかを切るかだと思いますが、下家と対面から遅くにが手出しされているので、もしかすればどちらかにが固まっているのではないかと思い、ここは敢えて、たった今通ったばかりのドラとのシャンポン待ちに受け変えました。
上家にを打たれ、そしてたった今手出しでが出て来ました。上家はドラを切って来ていますし、かなり強いをも切って来ているので、テンパイが入っていない訳がありません。そしてと切っていての手出しなので、やはりは大本命だと言えるでしょう。とそこへ引き。これは相当キツいですね。上家に放銃となってもまずラス落ちはないとは思いますが、巡目も巡目なので、ここで放銃しての3着落ちは嫌ですね。よって、ここはを使い切る為に切りの七対子へと移行しました。
結果は、わたしと上家の二人テンパイ流局となりました。
うーん。。。結果こそ切りではなくテンパイ取らずの切りとしていれば、おそらく上家から親満の出アガリとなっていましたが、あそこでペンのテンパイ取りが悪いとは思いません。それよりも、上家からドラのが出た直後の引きの時の判断がどうだったのでしょうか?あのままツモ切ってのカンの方が良かったのでしょうか?
南4局1本場
これで1シャンテンとなりました。このような時は、3メンチャンだからと切りとしたくなりますが、それではが全く機能せずの余剰牌となってしまいます。しかしながら、今回はカンと言う愚形が残っている上に、を残せば123の三色変化もあります。よって、ここは敢えてを余剰牌とする切りとしました。
これですね。まさにこの為の残しなのです。こうなればの先切りとしたい気持ちもありますが、もしもテンパイ逃しとなった場合、致命的ミスとなりますので、やはりここは素直に切りとしました。
テンパイが入りました。123の三色は崩れてしまいましたが、どうせなら三色にはなりませんし、ここで引きや引きの手替わりを待つのは完全にヌル過ぎます。よって、ここは当然の即リーチとしました。
結果は、リーチピンフツモで1300(1400)オールのツモアガリとなりました。
この1300オールは大きいですね。これでまずラス落ちの心配はなくなりましたし、次局はノーテン流局でも2着となります。
南4局2本場
段ラスの下家からリーチが掛かりました。下家は残り2600点と明らかに不調ですが、ここまでの打ち方を見ていれば、下家もまた実力者なのは明らかなのです。よって、この下家のリーチは、確実に3着目である上家を捲れる手が入っているはずです。満貫あるいは跳満が見える手だと読むべきですね。つまり、ここには絶対に放銃をしてはいけないと言う事なのです。よって、これにてベタオリとします。
結果は、対面にツモ七対子赤1で1600・3200(1800・3400)をツモられ、無事2着でラストとなりました。
対面が一発でビシッとを押したので当然テンパイでしょうが、この点差なら役満以外何を打ってもトップなので、自分で決着を着けに来たのでしょうね。前回だったかに、トップ目の下家がわたしの親リーチに一発で無筋を押したのとは訳が違います。
そしてラス目の下家のリーチですが、何と3メンチャンのツモれば跳満確定リーチだったのですね。やはり、実力者は必ず捲れる手を作って来ますよね。それに、上家もわたしのが1巡遅れていれば5200(5800)点の直撃となり、3着落ちとなっていましたね。
いや~本当に楽しい対局となりました。今回のわたしのテンパイ取りが裏目裏目となり、まるでわたしが格下のように見える(笑)局もありましたが、誰一人甘い放銃をする訳でもなく、運任せの絵合わせ麻雀を打つ訳でもなかったので、本当に楽しかったです。またお手合わせ願いたいですね。