最近ニュースで直腸がんのことや大腸がんの話をよく耳にする。
私がこのブログを書き始めたのも母が直腸がんで手術で摘出したけれど、すでにリンパに転移がみられ、腹膜播種がわかり、抗がん剤治療をしたけれど血管炎になり、抗がん剤治療を続けられなくなって緩和ケア病棟に入院したことがきっかけ。
入院したその日のうちに、いつ亡くなってもおかしくないと告げられ、緩和ケア病棟に入って1ヶ月しないで母は亡くなった。
箇条書きのように書いてしまうとこれだけの話だけれど、自分がブログを最初から読み直すことが今もできないほど赤裸々に母の亡くなるまでの日々を書いている。
母は治療メモみたいなものを残していて、それをこのブログに書いて行こうと思っているのに、そのメモ書きのノートに生きたいという思いの断片があり、まだそのノートとも向き合えていない。
母は健康保険診療内の治療でいいとセカンドオピニオンを求めなかった。
ただ、沢山のがんサバイバーのインスタやアメブロでも同じがんの旦那さんを持つ奥さんのブログをフォローしていたりはしていて、がん治療のことを色々解説している?医師のYouTube?何のだったのかはわからないけれど有料会員になっていて、その医師と自分の主治医がゲストに呼ばれ配信しているのを見て喜んでいた。
母はセカンドオピニオンを受けなかったし、治療も保険診療の範囲内だったが、その範囲で生きるのを諦めていたわけではないんだと思う。それと同時に母は母なりに直腸がんについてめちゃくちゃ調べていたし、母ががんとわかってから、何人ものがんサバイバーの人を見送って、自分の生活圏内での治療を望んだ。
母は別の病院に行けばできる治療も自由診療の治療も色々調べて、その上で自分の生活圏内でできる治療の範囲内で生きるできるだけのことをした。
少し前の出来事になるが、父と私の月1の受診日に病院で息子の同級生のお母さんに会った。彼女はお母さんの付き添いで、そのお母さんががんだと言う。日本人の死因を考えても親ががんだと言うのは珍しい話ではない。そこで遺伝子検査の話をしたら、彼女はそんな検査があることを知らなかった。
母のがんがわかってすぐくらいに、母と私が同意して遺伝子検査をした。母の手術で摘出した組織から検査したので、同意書を書いただけ。大腸がんと一部のがんの中には母から娘と遺伝し、がんになるリスクが高いらしく、その場合は私が遺伝カウンセリング外来に紹介を受ける話になっていた。結果はその遺伝子の問題はなく、そこでその話は終わりになった。
女性のがんでの死因トップが大腸がんで、実は母が大腸がんでという人は少なくない。それなのに同じ遺伝子検査をしたという人に出会ったことがない。大腸がんだけでなく、乳がんや子宮がんなど女性特有のがんでも遺伝子検査で早期発見というか、がんになる前に遺伝カウンセリング外来に通うことで心理的負担を減らせるような説明を受けた。私と母の場合はこの遺伝子検査にはひっかからなかったので遺伝カウンセリング外来も紹介されなかったが、この検査をしたという人と出会ったことがない。
母は保険診療の範囲でしか治療をしていないし、PET検査をするには別のもう少し大きな病院を紹介してもらわなければいけないような総合病院ではあるけれど、小規模?中規模?な総合病院でその検査の提案があったのに。
大腸がんとは、直腸がんとは、そんな話題が増えた今だからこそ、遺伝カウンセリング外来などのことも注目されてもいいんじゃないかと思う。
大腸がんや乳がん、子宮がん、卵巣がんなど子宮特有のがんで、娘がいて保険診療内で検査できる人は全員受けているんだろうか?その検査にひっかかった場合はがんになるリスクが高いことが心理的負担になることはわかるけど、それをフォローする外来もある時代なのだから、もっとその検査をした人が多くても良いと思うのは私だけではないと思うんだけど……
お母さんががん、本人ががん、娘がいる。アラフィフになるとそんな人は周りに多くなってくるのに、その検査をしたという人に出会えないのはなんでなんだろう?