なかなかブログの書き込みが増えなくてすいません。


「もうすぐクリスマスだなか・・・」と考えていまいた。

確かJANICに入って間のない2006年12月、メールマガジンの冒頭エッセイで、「クリスマス・ソング」というのを書いたのを思い出しました。メールを検索したら出てきたので、紹介します。数名のスタッフから、「いいエッセイでした」と言われ、嬉しかったのを覚えています。


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●クリスマス・ソング(2006年12月12日の国際協力ナビの冒頭エッセイ)

 これまで様々なクリスマスの歌がつくられてきた。恋人への思いや家族への郷愁を歌ったものが多いが、反戦、平和を歌ったものがいくつかある。

 その中でも最高傑作はジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」だろう。イギリスの田舎町のパブでクリスマスを過ごしたとき、この歌がジューク・ボックスから何度も流れていたことを思い出す。
 2年前の紅白歌合戦でさだまさしが「遥かなるクリスマス」という歌を歌ったのを覚えている人はいるだろうか。イラク戦争で苦しむ人々と平和なクリスマスを過ごそうとしている自分を対比して、葛藤する歌だ。その中の1節が印象的だ。「独裁者が倒されたというのに 民衆が傷つけ合う平和とは一体何だろう 人々はもう気づいている 裸の王様に大人達は本当の事が言えない」。

 すべてのみなさんへ。メリークリスマス。

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イラク戦争の検証が改めて今進んでいます。ただ、多くの大人たち(歌手たち)は、戦争中に寡黙であったことを思い出す必要があるのではないのかな、・・・と改めて感じました。


以下、歌詞を全部紹介します。


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遥かなるクリスマス  さだまさし


メリークリスマス
二人のためのワインと それから君への贈り物を抱えて駅を出る
外は雪模様 気づけば ふと見知らぬ誰かが僕にそっと声をかけて来る
振り向けば小さな箱を差し出す 助け合いの子供達に僕はポケットを探る
携帯電話で君の弾む声に もうすぐ帰るよと告げた時のこと

ふいに誰かの悲鳴が聞こえた 正面のスクリーン激しい爆撃を繰り返すニュース
僕には何にも関係ないことだと 言い聞かせながら無言でひたすら歩いた


メリークリスマス
僕達のための平和と 世の中の平和とが少しずつずれ始めている
誰もが正義を口にするけど 二束三文の正義 十把一絡げの幸せ つまり嘘
僕はぬくぬくと君への 愛だけで本当は十分なんだけど
本当は気づいている今のこの時も 誰かがどこかで静かに命を奪われている

独裁者が倒されたというのに 民衆が傷つけ合う平和とは一体何だろう
人々はもう気づいている 裸の王様に大人達は本当の事が言えない
いつの間にか大人達と子供達とは 平和な戦場で殺しあうようになってしまった
尤も僕らはやがて自分の子供を 戦場に送る契約をしたのだから同じこと

子供達の瞳は大人の胸の底を 探りながらじわりじわりと壊れていく
本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ
その隣で自分の幸せばかりを 求め続けている卑劣な僕がいる
世界中を幸せにと願う君と いえいっそ世界中が不幸ならと願う僕がいる


メリークリスマス
僕は胸に抱えた小さな 君への贈り物について深く考えている
僕は君の子供を戦場へ送るために この贈り物を抱えているのだろうか
本当に愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ
本当に君を愛している 永遠に永遠に君が幸せであれと叫ぶ


メリークリスマス
凍てつく涙を拭いながら
生きてくれ生きてくれと叫ぶ
雪の中で雪の中で雪の中で
白い白い白い雪の中で


メリークリスマス
メリークリスマス

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国際協力NGOセンター(JANIC)事務局長ブログ-new bed
New Bed(写真提供:Ayako & Ferdi)