私のまわりのコロナの現実 | あこのアトリエ

あこのアトリエ

旅と山とハンドメイドの記録と、重症心身障害児たちへの愛を綴ったブログ

自分の頭の整理と備忘録が目的なので、毎回長いです

志村けんさんの訃報、悲しすぎます。

たくさん笑わせてもらいました。

重心施設で働いていたころ、重度の知的障害の子どもたちがドリフやバカ殿に大笑いしていました。

“すきなもの”すら見つけるのが難しい彼らですが、志村けんさんのことは大好きだったのだと思います。

こんなはずじゃなかっただろうなぁ。

 

 

私のまわりには、実際にコロナに感染した人はいません。

だから、メディアであれだけ話題になっていても、いまひとつピンと来ていませんでした。

 

今まで、「感染者数」「死亡者数」と、数字でしかなかったコロナウイルス。

志村けんさんの訃報をうけて、その数字の一つに名前がついて、急に現実味を帯びてきました。

 

 

私の今の職場は、地域の小児科クリニックです。

志村さんの訃報の翌日、初めてコロナ疑惑の患者さんが来院しました。

 

コロナの検査は、一般の病院やクリニックではできません。

疑わしい患者さんが来た場合は、地域の「帰国者・接触者相談センター」に問い合わせて、適応だったら「帰国者・接触者外来」に紹介されます。

 

ここまでは、ネットで調べてば出てくるし、メディアでも報道されていると思います。

 

 

 

 

今回の患者さんも、症状的には疑わしかったのですが、渡航歴なし、感染者との接触もなし。

ただ、仕事も普通にやっているし、仕事で複数の人が密集することもあるとのこと。

他にもいくつか、疑わしい要素がありました。

 

インフルエンザなどの他の病原体の検査をもろもろやって、すべて陰性・・・・つまりコロナがあやしいんじゃない?

というところまで詰めてから、例の相談センターに電話をしました。

 

そしたら、「接触もなく、症状が軽症なので検査対象になりません」と言われてしまいました。

 

 

そんなんだから、感染広がるんだよ・・・滝汗

 

 

 

 

疑わしい症状があっても、

・肺炎症状が重度

・持病あり

・感染者との接触あり

・渡航歴あり

 

のどれかに当てはまらないと、検査してもらえないようです。

 

でも、今の日本の感染状況では、どこで感染者と接触しているかなんてもうわからない。

 

 

もしあの患者さんが、コロナの陽性だったとしたら。

診察した医師も、私も、受付さんも、濃厚接触者ですゲロー

 

でも、もし私にコロナっぽい症状出ても、あの患者さんが陽性かどうかわからない(=濃厚接触だと断定できない)から、検査はしてもらえない。

 

欧米諸国や韓国の感染者数の増加に比べて、日本の感染者の増加はゆるやかです。

今までは素直に「日本はまだ大丈夫」くらいにしか考えてなかったけど、

今回のことでそのヤバさを体感しました。

 

検査しよう、日本真顔

 

陽性の人を片っ端から入院させてたら、医療崩壊になっちゃうのは理解できる。

でもちゃんと診断つけないと、感染拡大は抑えられないと思う。

 

韓国とかは、希望者はみんな検査を受けられるらしい。

日本、またしても遅れをとっている。

 

 

きっと、まだ間に合う。

 

休校とか、テレワークとか、外出自粛とか、強制力がないけど、

「コロナ陽性」と出れば現実味を帯びて外出も控えます。

 

若者が自覚ないっていろいろ言われているけど、政治家だってそう。

 

このままじゃ、バカ殿様に合わせる顔がないよ。

 

 

 

 

 

そして、私のクリニックには、ガウンやゴーグルなどの感染予防具はありません。

グローブなどは少しありますが、なぜか使用を推奨されません。

採血も予防接種もインフルなどの検査も、素手。

アルコール消毒の習慣なし。

手洗いや消毒に時間をかけるより、早さを要求されます。

マスクは、クリニックの経費ではなく、スタッフが各自用意することになっています。

 

驚きです。

スタンダードプリコーション(標準予防策)という言葉があります。

看護・医療の世界では常識!・・・のはずでした。

標準って・・・なんだっけ。

血液とか痰とか尿とか便とか、感染症の診断の有無に関わらず、感染性のものとして扱いなさい!というのが標準予防策です。

だから、採血も検査も吸引もおむつ交換も、手袋は必須。この状況ではガウンやゴーグルもほしい。

 

普通の小児科なので、コロナ疑いの方が来ることは本当にまれですが、世の中の感染症はコロナだけではありません。

私はいつ感染するのか。

もしくは、患者さんから患者さんへ、菌やウイルスを運んでしまっていないか。

 

できることなら、患者さんに来ないでと言いたい。

そして早く辞めたい。

 

いわきのボランティアが懐かしい…戻りたい…

でも、このコロナ感染拡大より前に避難所が閉所して本当に良かったと思います。

 

 

 

 

今日付けで、新しい看護師が入職しました。

私みたいにいろいろ気付いちゃって働きにくくなるタイプか、

いろいろ気付きながらも郷に入っては郷に従えるタイプか、

あっけらかんと気付かずやれるタイプか。

どうなるでしょう。

 

そして、早くも院長先生に嫌われたようです。

私の存在ほぼ無視、なにか発言すると頭から否定。

 

なんかもう、笑っちゃう。

 

いつ辞めてもいいやー

くらいの気持ちで働くことにします。

あんなののために悩んだり落ち込んだりするの時間の無駄だし。

 

定時で帰れるのだけはありがたい。

途中だったアメニティーフォーラムの話や、

先月行った南米旅行の話、

昨年のピースボートのことなど、書きたいことはたくさんあるので、

外出自粛してゆっくりブログを書くのも悪くないなと思っています。

 

前向きに頑張りますニヤリ