*私の地球一周の記録*
ピースボート101回クルーズ
地球一周の船旅。
こんなポスター、みたことありませんか?
これは9月1日に出航した102回クルーズのものですが・・・
そう、居酒屋のトイレに必ずと言っていいほどある、アレです。
初めてこのポスターを認知したのは、たぶん中学生くらい。
近所のパン屋さんの横の自動販売機でした。
雨でしわしわになって、色あせたポスター。
何年前から貼ってあるのかな?
どんな人が行くんだろう?
そんなふうにスルーしたと思います。
お酒を飲むようになって、大学卒業して仕事にもなれてきたとき、居酒屋のトイレでポスターと再会しました。
「あ、今なら行けるじゃん」
と思いました。
とは言っても、すぐに申し込みをしたわけではありません。
ほかにも両手で足りないくらいのやりたいことがあったので、その一つに加わったというだけです。
そんなこんなで、私はポスターにきっかけをもらいました。
ではそのポスターを全国の居酒屋のトイレに貼ったのは、誰でしょう。
それは、私と同じように「船に乗りたい!」と思った人たちです。
ピースボートには、ボランティアスタッフ(ボラスタ)をすると旅費が割引になる制度があります。
ボランティア内容は、ピースボートセンターで電話をかけたり、街中に貼るポスターを準備したり。
そして、各お店に交渉してポスターを貼っているのもボラスタです。
ポスターを貼りまくって、旅費タダで乗船している若者も少なくありません。
(ただし、基本の旅費しか割引にならないので、オプショナルツアーや港の利用料などが別途かかります)
ちなみに、私はボラスタ登録をしたものの、仕事と大学が忙しくて全然いけず・・・
結局割引は3万円くらいでした。それでもありがたいですよね。
この制度があるおかげで、お金のない若者も世界を見に行ける、というわけです。
社会人経験がある私としては、なんでこんなうまくいく制度があるのか疑問でした。
だってタダっておかしくない??
でも、ほんとにうまくできているなって思います。
現金で乗船している、私のような社会人経験者や定年退職した先輩方が出したお金で、彼らの旅費は賄われています。
ピースボートはNGOなのでスタッフ数も少ないしお給料もやすいので、そこをボラスタに手伝ってもらって、なんとか回っている。
そして、ボラスタにお給料を出すのではなく「割引をためる」という独特の報酬があるのは、給与が発生すると税金とかがややこしくなるからでしょう。
ほんとうまくできてる。(←何度目だ)
この仕組みのおかげで乗船した友人がたくさんできました。
ありがたい制度ですね。
無職で毎日ポスター貼りをしているようなボラスタは、ピースボートの所有するシェアハウスに格安で住めるそうです。
お金の面以外でも、ボラスタやっておくメリットがいくつかあります。
乗船前に友達ができます。
とくに一生懸命ポスターを貼っていた人たちは、「ともに苦難を乗り越えてきた盟友」みたいな結束力が生まれていました。
私は交流イベントとかに少し顔を出していただけで、ボランティアはそんなにしていなかったけど、乗船初日に数人の知った顔に会えると本当に安心します。
あとは船内生活で必要なものや、寄港地のおすすめの場所などの情報を、過去の乗船者やスタッフに教えてもらえるのもメリットですね。
でも私は、「ぜったいボラスタやっといた方がいいよ!」とは言いません。
だって、私ほぼやってなかったけど、すごく楽しめましたから。
ボラスタやっておいた方がより楽しめたか??と考えてみたけど、答えはNO。
ボラスタやってもやらなくても、
どんな思いで船に乗ったのかが大事だし、
乗ってからどう過ごすかが大事です。
私は乗船前の時間を、重心の子どもたちと過ごすことに費やしてきて本当に良かったです。
やりきったからこそ、満喫できたとも思います。
つまり何が言いたいかっていうと、
私にきっかけをくれたあのポスターを貼ってくれた誰かに、ありがとうを言いたい。
そして地球一周興味あるなぁっていう若者に、そんな方法があると伝えたい。
