釈放の菅家さんが会見「警察と検察、絶対に許せない」

6月4日17時6分配信 読売新聞

「当時の警察官を許すことはありません。間違ったではすまないんです」。栃木県足利市で女児が殺害された「足利事件」で、無期懲役が確定していた菅家(すがや)利和さん(62)が4日夕、千葉刑務所から釈放されて臨んだ記者会見。

 事実上の無罪が認められた現実を前に、菅家さんは安堵(あんど)の表情を見せながら、逮捕から17年6か月を静かに振り返った。逮捕後に亡くなった両親のこと、刑務所でのつらい日々……。あまりに長い歳月を質問されると、「やはり大きい」と語気を強めた。

 釈放から約1時間後の午後5時前、千葉市内のホテルで開かれた記者会見。グレーのジャケットを着た菅家さんは、200人の報道陣を前に「私は急に犯人にされました」と切り出した。その横では、無実を訴え二人三脚で歩んできた佐藤博史弁護士(60)が見守った。

 「逮捕後、父はショックで死亡し、2年前の4月には母も亡くなりました。つらかったと思います」。菅家さんは涙をこらえるかのように何度も目をしばたたくと、「警察官、検察官は謝って下さい」「絶対、許せない」と繰り返した。取り調べでは「白状しろ」「お前がやった」と迫られ、体を揺すぶられたり、髪の毛を引っ張られたりしたとも振り返った。

 裁判で当初罪を認めたのも「傍聴席に刑事がいるんじゃないかとビクビクして……」。有罪を認定した裁判官には「どうして私を犯人と思ったのか」と疑問を投げかけ、先月スタートした裁判員制度については「自分が選ばれたら公正に裁いていきたい」と語った。

 被害者の女児や遺族に関して質問された時は、「ご両親に私はやっていないと伝えたい。真犯人は許せない」と声を強くした。

 記者会見場となったホテルでは、まず大好きなコーヒーを口にした。「全然違いましたね」。そう笑うと、佐藤弁護士が「刑務所のコーヒーは甘すぎるんです」と笑顔で続けた。

 やりたい事は「得意だったカラオケ」。会見後はテレビ出演などをこなし、深夜、ようやく支援者らと都内のホテルに入った。

最終更新:6月4日22時24分

京教大生集団暴行 停学中に学童保育指導 茨木市教委 課長の父が臨職採用

6月4日15時34分配信 産経新聞

京都教育大学の男子学生6人が、女子大学生(20)に性的暴行を加えたとして集団準強姦(ごうかん)容疑で逮捕された事件で、大阪府茨木市教委は、逮捕前、無期限停学中だった原田淳平容疑者(21)を、市立小学校の臨時の学童保育指導員として採用していた、と発表した。採用を決定したのは、同容疑者の父で同市の原田茂樹・青少年課長だった。会見した原田課長は「停学中とは知っていた。判断が甘かった。被害者の方に申し訳ない」と謝罪した。同市教委では「担当課長として、ことの重大性を十分に判断できていなかった」として、処分を検討している。

 市教委によると、原田容疑者は5月1日に臨時職員に採用され、市立小学校の学童保育指導員として勤務。放課後に児童らの世話をしたり、一緒に遊ぶなどしていた。計12日間勤務し、賃金約5万1千円が10日に支払われる予定という。逮捕直前の5月末に「やりたいことがあるので5月いっぱいでやめたい」と退職した。

 原田課長によると、市内の学童保育に欠員が続き、広報誌のみで公募したが応募がなかったため、停学中の原田容疑者に声をかけたという。書類を原田課長が審査し、同課長代理とともに面接をして採用を決定した。3月31日から無期限停学処分中という点は、市教委上層部に報告していなかった。会見した原田課長は「息子の停学については知っていた。理由については、大学でのトラブルということだけ聞いていた。認識が甘く、被害者の方に申し訳ない」と謝罪した。

 また、八木章治教育長は「市民の信頼を裏切り、申し訳ない」として謝罪した。

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