山形県酒田市出身の詩人、吉野弘さんが亡くなられた。
私が初めて吉野弘さんの詩に出会ったのは、国語の教科書だったか。
「I was born」
とても衝撃を受けたのを覚えている。
時が経ち、高校生の頃に買ったレコードのライナーノーツで、久しぶりに彼の詩を目にした。
「雪の日に」というタイトルのその詩は、浜田省吾さんが、自ら吉野弘さんに手紙を書きレコードに掲載する許可をいただいたという。
私の敬愛する方が、敬愛している詩人の吉野弘さん。
繋がった。
すぐに図書館で詩集を借りて読んだ。
優しく、そして哀しみの深い詩だった。
数年前に、浜田さんが酒田のホールでコンサートをされた時に、「雪の日に」を朗読してから「悲しみは雪のように」を歌ったそうだ。
私はチケットがどうしても取れなくて、でも諦められず、大雪の中バスで酒田まで行き、ホールの外でかすかに音漏れしてくるのを壁に耳をつけて聞いていた。
「悲しみは雪のように」が、「雪の日に」からインスパイアされて作られた、というのは省吾ファンには有名な話だ。
ご冥福をお祈りします。