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フランス4月14日は南フランスのエクサンプロヴァンスで開かれいてるイースター音楽祭において、藤田真央さん、ルノー・カピュソン、キアン・ソルターニによるトリオの演奏会が大劇場で開催されました。

今年は残念ながら演奏会のラジオ放送がなかったのですが、たまたま南フランスでバカンスを過ごしている友人が聴きにいき、ホールのキャパも程よく、とても良い演奏会だったと言っていました。

📸友人撮影


 

音楽祭のスポンサー&共同創業社であるCICの会長さんのポストをお借りしますダウン

演奏会の前に、radio classiqueの番組ではカピュソンとソルターニのインタビューが放送されました。今朝ちらっと聞いてみてびっくりあんぐり

ソルターニさんはほとんどアクセントなしにフランス語を話していらっしゃいました。カピュソンも思わず、「フランス語で話しているのは初めて聞いたけれど、これからは全てのリハーサルをフランス語でやろう」とおっしゃるほど!

 

3人のトリオ、室内楽、シャニとの2018年のトリオ、二人の共通のメンターであるバレンボイム、アルゲリッチ、、、途中で音源を流しながら、ソルターニは通訳の助けをたまに借りつつ、たっぷり30分のインタビューでした。

 

その中で、トリオや室内楽についての二人の話は、室内楽における音楽作りの本質をついていて興味深いので、ざっくりまとめました。もしよろしければダウン

ジョージアのツィナンダリ音楽祭で、初めてこの3人でトリオを組みました。今シーズンはすでにスペイン、ウィーンで弾き、今後も2025年はいくつかのフェスティバルで一緒に弾く予定になっています。日本人のピアニスト、イラン人のチェリスト、フランス人のヴァイオリニストという全く異なる3人の音楽家が、シューベルトやブラームスといった音楽を同じ手法で演奏するのがとても面白いのです。音楽に言葉は要らないですから。特にトリオは(弦カルと違って)三者三様の個性を持って一緒に弾きますが、うまくいくと凄いことになるのです。

室内楽の場合は、舞台以外の場でも一緒に食べたり話したりできる友人であることが大切です。リハーサルではお互いを極限まで聴き、相手の要望を推察して先回りしたり、提案していることを推し量りながら音楽を作っていくのであって、「ここを待ってほしい」とか「間を取ろう」などと、音楽的なことを話し合いによって決めるのは稀です(もちろん会話でテンポを決めたりアイディアを出し合うこともあります)。演奏会以外の場で、テーブルで互いに話し合える間柄であることが、室内楽の音楽には写し出されます。ですから、友人であることが非常に大切なのです。聴きに来る観客も、舞台で直に演奏家たちの間で交わされている、(音楽の)オープンな会話を聴けることが、楽しみで好きなのだと思います。


📻ラジオ番組↓

https://www.radioclassique.fr/podcasts-et-emissions/le-journal-du-classique/


📝批評とお写真↓(4/17)