今日未明、バイエルン放送交響楽団と真央君のモーツァルトはお聴きになられましたか?

私は髪を乾かさないうちに、アラームもセットせずに寝落ちしてしまいましたが、奇跡的に午前3:40にバチっと自然に目覚めました。1楽章では改編した自作カデンツァを披露するなど、冴え渡った演奏でしたね!

↓こちらのリンク先からアーカイブをお聴きください。

 

 

 

ピアノが始まった瞬間から、艶やかに歌う特別な音色が心に染み込んできました。6月にヤノフスキと作り上げたモーツァルトを思い出させるような、少し古典楽器的な奏法で、曲を構成しているエレメンツやアーティキュレーションを扱っているように聴こえました。悲哀に満ちた主題が歌われ、悲劇的な音楽が展開していくのだけれど、それでいてとてもフレキシブルでアイディアが豊富。真央君とモーツァルトの親和性の高さを感じました。ホールではどのように響いたのでしょう。

ところで昨夜は世界のクラシック音楽ファンにとって特別な存在である、指揮者の小澤征爾さんの訃報が流れました。

驚きと喪失感から抜け出せないまま、ラジオ配信に耳を傾けていると、真央君はモーツァルトの協奏曲終演後にドイツ語で小澤征爾さんについてスピーチされ、(話の内容はわかりませんでしたが)追悼にモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスを弾きました。ピュアな音色で偉大な音楽家の逝去を悼むように、慈しみ深く紡がれていくモーツァルトの祈りの曲は、一音一音、天国に届いていくかのようでした。

ご冥福をお祈り申し上げます。


 

 

Semyon Bychkov & Mao Fujita 

バイエルン放送交響楽団Bavarian Radio Symphony Orchestra のホームページに、2月8、9、10日の3日間に渡ってイザールフィルハーモニー(Gasteig HP8)で行われた演奏会の様子が写真、オーディオと共に掲載されています↓

 

 

 

♦️アヴェ・ヴェルム・コルプスはこちらのベスト盤に収録されています↓