ここにいた2ヶ月で、すっかり、大切にされることに慣れてしまった。
別に、あたしが大切だから、大切にしてくれてたわけじゃないのに。
また、勘違いしちゃった。
また、勘違いして大切にされちゃった。
現実世界では、そんなことありえないってわかってたのに。
価値のない人間には、現実なんてそんなもの。
明日からちゃんと、自然に笑えるだろうか。
誰も不快にさせず、存在できるだろうか。
主治医に会いたいとすら、もう言う勇気はない。
しんどいなんて、言う権利なんかないんだよ。
もう出ていくんだから。
助けてなんて、おこがましすぎる。
ちゃんとしろ、ちゃんと。
自分で決めた。
誰のせいでもない。
勘違いしたあたしが悪いんだ。
いつもの生活に戻るだけ。
価値のない自分に戻るだけ。
ほら、いつものことじゃないか。
しっかりしろ、あたし。
だから、入院したくなかったんだ。