カリフォルニア・ドールズ(アメリカ・1981年) | Cinéma , Mon Amour.。.:*☆

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わたしの右脳は洋画で
左脳は邦画で出来ておりまする╰(*´︶`*)╯

 こんばんは

今宵ご紹介する映画は
『カリフォルニア・ドールズ』
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お話は、女子プロレスペアと
そのマネージャーのロードムービー
いや、ドサ回りと言った方が似合ってるか……
で、そこからの成り上がり記です
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ブルネットのアイリス(ヴィッキー・フレデリック
は姉御肌の気丈夫
パツキンのモリー(ローレン・ランドン)は
薬が手離せない、ちとモロい娘ちゃん

2人のマネージャーで
山師丸出しのハリー(ピーター・フォーク

リングネームは  カリフォルニア・ドールズ

実力はある、顔も体もイケてる
けれど、いまいち知名度が上がらないドールズ
懐は寂しく、泊まる宿はしけたモーテル
たまには美味しいものが食べたーいと
ハリーにごねてみても、答えはいつも同じ……
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『忘れるな!正式はとにかくお金がかかる』
正式=一流って意味でしょうかね

で、今回のお相手は日本人プロレスラー……
おや?貴女はミミ萩原さんじゃあないですか?
得意技は『回転エビ固め』
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アレですね
プロレス興行に漂う胡散臭さは
どこでも一緒なんですね
ミミ萩原のマネージャーの名刺をご覧ください
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芸者を代表してって(⌒-⌒; )
アメリカさん相手やと思って何しよるん  
この日本人ペアには勝利したドールズですが
続く強豪『トレドの虎』には
ホントなら負けとかなきゃいけなかったんだけど
勝っちゃって、、、
業界のルールというものがありますからね
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この行為が後々火種となります

おまけにプロモーターの
エディ(バート・ヤング)には
ファイトマネーをピンハネされるわ
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てか、このポジションに
ロッキーの義兄ポーリーの
バート・ヤングを持ってくるなんて!!
アルドリッチ監督、巨匠のわりにお茶目さん

なかなか芽が出ない境遇に苛立つガールズの
現状を打破すべく悩むハリー
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このシーンの吹き出しを考えるなら
『うちのカミさんがね』、、これで決まり!!


やっとこさハリーの取ってきた仕事は
泥んこプロレス
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屈辱的な泥んこプロレスの後
キレまくるアイリス
『人に笑われるのだけは嫌だと言ったのに
   なんでアンタはいつもわたしを傷つけるのっ!』
そう、泣き叫びながら
ハリーを責める彼女が頑張る理由
それは恋人ハリーのためでもあったのです
はい、恋人同士でしたんよー
観ながら肘カックンでしたわーー


これではいつまでたっても拉致があかない
この後、チャンピオンマッチの前座に出るため
アイリスは自分にコナをかけてきたエディ相手に
枕営業をやってのけ、それを知ったハリーに
どやされますが
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『みんなのために犠牲になってくれたのよ』
パツキンモリーの諌めに、言葉をなくすハリー
実はモリーが一番、世の不条理が
わかっているのかもね

そういったスッタモンダがありながらも
怒りの矛先を、収まるところに収めた三人
巡ってきた千載一遇のチャンスに
決戦の地、リノへと到着し
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いつもの安モーテルと違い
ちゃんとしたホテルに泊まったドールズ
モリーは薬を止めたことをアイリスに告げ
チームとしての結束が固まった瞬間でした


そして後数分でゴングと相成り

まずは『トレドの虎』チームのご登場
さ、さすがは現チャンピオン、貫禄です
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そしてここからが
今までいいとこなしだったハリーのターム

選手の入場曲を弾くオルガン奏者
観客の中からサクラを買収し
いつ作ったのかは知らないけど
カリフォルニア・ドールズのテーマ曲を歌わせる

しかしなかなか現れないドールズ

ハリーったら、ためにため
試合会場が渇望の場とかした、その時!
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ドールズご登場
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はい!ツカミはオッケー
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そしていよいよ決戦のゴングが鳴る
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今作は公開当時、劇場で観たんです
『刑事コロンボ』で一躍名を馳せた
ピーター・フォークのいい加減さに
フェイントかけられ
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二人のドールズの懸命さにほだされます

口ではハリーに悪態をつきながらも
あえて修羅を選んだ、アイリスには思わず
『ネエちゃん、ええ女やなぁ』と
口笛ピュービュー吹きたくなる
まっ、その手法は褒められたものでは
ないけれどもね

演じるヴィッキー・フレデリック
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ダイアン・レインを庶民的にしたような容姿は
『浪速恋しぐれ』的でもあり、泣かせます

相方のローレン・ランドン……
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危うさの中に冷静さを兼ねた
こちらもいい女っぷりでした

この二人がきちっと
リングファイトもやってますよ
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スタイルがいいから、かなりの迫力があって
まぁ、ロッキーには及びませぬが
最後は肩にグッと力が入るんですわ

ハリーがアイリスたちに
ミミ萩原の『回転エビ固め』を
マスターしろって言うんです
これは観客が喜ぶ技だし
欲を言えばその練習シーンが絵面として
欲しかったかな


監督はあの  ロバート・アルドリッチ
今作が遺作となりました

フィルモグラフィーに目を通すと
戦争映画が多いですね
その作風は  いごっそう  であり

女性を主役に撮った作品は数えるほど……
数えるほどなんだけど、話題作が多いんです
『何がジェーンに起こったか?』は
その最たるものでしょうよ


しかし
アルドリッチ作品に
登場する女性はしんどいでしょうね
監督は女性をリスペクトしているのか
それとも?と、観るたびに感じるのですが

『ハッスル』(1975年)など
天下のカトリーヌ・ドヌーブをハリウッドに
呼び寄せてます


ある意味辣腕と呼べるのでしょうが
遺作となった今作は、B級臭が漂い
出演者に期待してなかったわりには
ナンダロナー
ずっと心に残っていた作品でした

アルドリッチ作品て
醸し出される感情が
日本人のそれに似てるのかな

そんな風に感じたジェーンでした