今宵ご紹介する映画は
全てはここから始まった『羊たちの沈黙』です
監督 ジョナサン・デミ
出演 ジョディ・フォスター(クラリス・スターリング)
アンソニー・ホプキンス(レクター博士)
スコット・グレン(ジャック・クロフォード)
アンソニー・ヒールド(チルトン医師)
結婚後、夫と2人で初めて観た映画がこちらでした
ちなみに初デートで観た映画は
『フラッシュダンス』と『愛と青春の旅立ち』の
二本立て……豪華な二本でっしゃろ? 笑
ではお話です
FBIアカデミー実習生クラリス・スターリングは
上司 クロフォードは優秀なクラリスを抜擢し
巷を賑わせている『バッファロー・ヒル』の
捜査へと駆り出します
『バッファロー・ヒル』とは
「獲物(女性)を捕らえて殺し、皮を剥ぐ」
猟奇殺人者のことで、
事件解明のため
クロフォードは、クラリスを精神病院に収監された
天才精神科医、レクター博士の元へと向かわせます
はじめは協力を拒んだ博士でしたが、
博士から目をそらさなかったクラリスに興味を覚え
彼女自身の生育歴を語ることと引き換えに、
助言を約束するのです
それを邪な目に見る 病院長のチルトン
未だ捕まらぬ『バッファロー・ヒル』に
上院議員の娘が攫われる事件が発生しましてね
チルトン院長は、己が出世欲のため
上院議員にレクター博士の存在を話し
議員は特権を発動し
捜査協力の見返りに、博士を今より待遇の良い
刑務所への移動させることを許可しますが
監視の隙をつき博士は脱走
一方、クラリスはレクター博士の矜持を受け
『バッファロー・ヒル』に確実に近づいており……
と、言ったところで、
ご覧になった皆様
思い出していただけたでしょうか?
あの頃、プロファイリングが流行りだし
第一人者ロバート・K・レスラーの著書
探せば家にあると思います
で、見所は何と言っても
レクター博士の
クラリスへのカウンセリングで
博士を訪ねてきたクラリスを見て表したセリフ
『バックは高級だが靴は安物だな
それじゃ都会に憧れる田舎娘だ
栄養は良く背は伸びたが、両親は貧しい階級だね?』
ドキリとしましたね
それほど靴には気を遣っていなかったわたしは
何だかとっても恥ずかしかったことを覚えてます
そして例の子羊の悲鳴のくだりになるわけです
本当のことは映画では明かされておらず
当時としては、まだ踏み込めなかったんでしょうね
クラリスのこの表情が物語るだけ……
彼女はこの表情で
アカデミー主演女優賞を獲ったのではなかろうか?
当初クラリスの役はミシェル・ファイファーに
オファーがいったそうだけど、フォスターの持つ
ある種、発育不良な幼さのようなものが
この役には似合っていた、と思います
だってフォスターの中にクラリスが
オーバーラップしますもん
そしてジャック・クロフォード
作品ごとに役者が変わってますが
クロフォードと言えば
やはりスコット・グレンでしょう
わたしの理想の上司ランキングでは、
上位にくるスコット・グレン
まぁいくら優秀とはいえ、何故実習生に大事件の
捜査を手伝わせるのか、疑問は残りましたけれども
クラリスの闇の父がレクター博士なら
クラリス日向の父がクロフォードはこの図から⤵︎
そして、、、またまた今回も蔵出しますよ
ミールトン……じゃないや、チールトン
息がつまる映画だったのね、だから
チルトンのヤラカシは良かったと思いますよ、はい♬
さてと
次回の『ハンニバル』でお話するつもりでしたが
ここで少しだけレクター博士について……
この方が造形した博士だったからこその
ディープ・インパクトな 羊たち
玄人好きのする役者さんのイメージでした
『冬のライオン』も『エレファント・マン』も
観てますが
何故か印象に残っているのは
ミッキー・ローク主演の『逃亡者』(1990年)で
凶悪犯ミッキー・ロークに人質となる一家の主人役
のアンソニー……
情けなくて、それでも家族を守ろうとする
お父さんが何でか忘れられないの、不思議やわー
その次が、本作のレクター博士なわけですが
まぁー、ペラペラペラペラよく喋りますな
喋りながらも常に相手の先の先を行く
まさしく先手必勝なり
そして全てお見通し
『クラリス…子羊の悲鳴は止んだかな?』
その答えは次回『ハンニバル』で
『ボナペティー』
オマケ
こちらは『羊たちの沈黙』のパロディー
『羊たちの沈没』
婚約者だった ビリー・北村一輝・ぜイン