こんばんは
今宵ご紹介する映画は『リップスティック』
出演 マーゴ・ヘミングウェイ(クリス)
マリエル・ヘミングウェイ(キャシー)
クリス・サランドン(ゴードン)
アン・バンクロフト(カーラ検事)
音楽 デヴィッド・フォスター
ミシェル・ポルナレフ
この映画で、「レイプ」という言葉を
そして、その後待ち受ける
被害女性への理不尽な集団的 視姦を
「セカンドレイプ」と言うのだと知った
若き日のジェーン
良いことも悪いことも、
必要なことも、そうでないことも
映画から仕入れていたんだなと思う。
お話です*・゜゚'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
主人公クリスはトップモデル
撮影中、妹のキャシーから
彼女が敬愛する音楽教師 ゴードンが作曲した
デモテープを聴いてあげてと頼まれ
気乗りしないながらも、両親の死後、寄り添って
生きてきた妹の願いを断りきれず
ゴードンを部屋に招き入れる
美しいクリスをオンナとして意識するゴードンと
ゴードンのことは、妹が世話になっているくらいに
しか思っていないクリスとの温度差
それがゴードンを犯行に走らせてしまうんですね
まぁ、身勝手な動機であることは間違いないのですが
その光景を学校から帰ってきたキャシーが目撃
するんです
そして部屋に閉じこもってしまう
⬆︎ この時、キャシーが警察を呼ばなかったこと
が裁判で不利になるとは思いもせずに
クリスはその後、ゴードンを告訴します
クリス側についたカーラ検事の敏腕はあったものの
(Mrs.ロビンソンですよ~)
行為は同意の元であったと嘯くゴードンの言葉を
支持した陪審員の判断により、無罪となる
ドヤ顔でクリスを振り返るゴードン君
気を取り直し、最後の撮影に臨むクリスを
さらなる悲劇が襲います
と、ここまでにしておきましょうか
当時アメリカでは、レイプ事件が深刻な社会問題に
なっていたと解説にありまして
モデルという職業柄、挑発的なポーズやヌードも
厭わないといったクリスの側面を、裁判材料として
逆手に取る手法や
未成年であるキャシーを証言台に立たせ
重箱の隅をつつくが如く、証言を誘導するやり方に
実際もこうなんやろかって、正直思ったし……
され、アレも裁判のシーンがねぇ……
同じ性犯罪を扱った映画でも 締めくくりは
日米では違います
言わずもがなだけれど、その後は日本の方が大変やな
『リップスティック』に話を戻すと
主演の マーゴ・ヘミングウェイと
マリエル・ヘミングウェイは本物の姉妹です
ヘミングウェイからお分かりかと思いますが
マーゴとマリエルはアメリカの文豪
アーネスト・ヘミングウェイの孫娘であったことも
話題になりました 爺ちゃんオトコまえ
えと……この映画の前だったかなぁ
マーゴが アオハタママレードジャムのCMに出演して
ベッドシーツに包まってジャムを手で救い口に含むんだ
あんまり美人だとは思わなかった
なんかね、ゴツい感じがして
でも今回再見したら、あら!可愛いじゃんて……
うーーん、この見違いはなんなんやろね~
残念ながら、マーゴは1996年7月2日
オーバードーズにより亡くなりました。享年42歳
その35年前の同日である7月2日には
祖父のアーネストもライフル銃で自殺……
この映画でも
ライフルが重要なアイテムとなっております
一皮向けば レイピストを演じたクリス・サランドン
この方、ギリシャ系なんですね
この画像を見れば納得しますよ、確かにグリーク顏やわ
これ以降『フライトナイト』『チャイルドプレイ』
等、オカルト映画出演が続くのだ
スーザン・サランドンが1番目の奥様で
何故今もサランドン姓を名乗っているのかが
気になるのよね
上映時間は1時間30分と短めで、それに伴い
展開が早く、深くまで掘り下げているかといえば
否ですが、当時ラストの衝撃はありました
限りなくA級に近いB級といった作りだけれど
わたしは嫌いじゃないんだよね
でね、ゴードンがクリスに聴かせる音が
人の神経を逆なするシロモノなんだけど
音楽担当は
ゴーイングマイウェイなミシェル・ポルナレフ
仁王立ち