リップスティック(アメリカ・1976年) | Cinéma , Mon Amour.。.:*☆

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わたしの右脳は洋画で
左脳は邦画で出来ておりまする╰(*´︶`*)╯

こんばんは


今宵ご紹介する映画は『リップスティック』
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監督       ラモント・ジョンソン
出演       マーゴ・ヘミングウェイ(クリス)
             マリエル・ヘミングウェイ(キャシー)
             クリス・サランドン(ゴードン)
             アン・バンクロフト(カーラ検事)
音楽       デヴィッド・フォスター
             ミシェル・ポルナレフ

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この映画で、「レイプ」という言葉を
そして、その後待ち受ける
被害女性への理不尽な集団的 視姦を
「セカンドレイプ」と言うのだと知った
若き日のジェーン
良いことも悪いことも、
必要なことも、そうでないことも
映画から仕入れていたんだなと思う。


お話です*・゜゚'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

主人公クリスはトップモデル
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リップスティックのイメージキャラクターとして活躍
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撮影中、妹のキャシーから
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彼女が敬愛する音楽教師 ゴードンが作曲した
デモテープを聴いてあげてと頼まれ
気乗りしないながらも、両親の死後、寄り添って
生きてきた妹の願いを断りきれず
ゴードンを部屋に招き入れる

美しいクリスをオンナとして意識するゴードンと
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ゴードンのことは、妹が世話になっているくらいに
しか思っていないクリスとの温度差
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それがゴードンを犯行に走らせてしまうんですね
まぁ、身勝手な動機であることは間違いないのですが
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プライドを傷つけられた男ほど 非情なものはない
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屈辱のツボを押さえること  押さえること……
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いたぶった後はベッドに縛り付け、ナイフで脅し暴行
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その光景を学校から帰ってきたキャシーが目撃
するんです
そして部屋に閉じこもってしまう
⬆︎ この時、キャシーが警察を呼ばなかったこと
が裁判で不利になるとは思いもせずに

クリスはその後、ゴードンを告訴します
クリス側についたカーラ検事の敏腕はあったものの
(Mrs.ロビンソンですよ~)
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行為は同意の元であったと嘯くゴードンの言葉を
支持した陪審員の判断により、無罪となる
ドヤ顔でクリスを振り返るゴードン君
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失意のクリス
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周囲からの好奇の目を背に
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リップスティック広告塔の降板も決まるが
気を取り直し、最後の撮影に臨むクリスを
さらなる悲劇が襲います
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と、ここまでにしておきましょうか

当時アメリカでは、レイプ事件が深刻な社会問題に
なっていたと解説にありまして

モデルという職業柄、挑発的なポーズやヌードも
厭わないといったクリスの側面を、裁判材料として
逆手に取る手法や

未成年であるキャシーを証言台に立たせ
重箱の隅をつつくが如く、証言を誘導するやり方に
実際もこうなんやろかって、正直思ったし……
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日本でも 田中裕子さん主演で『ザ・レイプ』が公開
され、アレも裁判のシーンがねぇ……

同じ性犯罪を扱った映画でも 締めくくりは
日米では違います
言わずもがなだけれど、その後は日本の方が大変やな


『リップスティック』に話を戻すと

主演の マーゴ・ヘミングウェイと
マリエル・ヘミングウェイは本物の姉妹です
ヘミングウェイからお分かりかと思いますが
マーゴとマリエルはアメリカの文豪
アーネスト・ヘミングウェイの孫娘であったことも
話題になりました  爺ちゃんオトコまえ
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えと……この映画の前だったかなぁ
マーゴが  アオハタママレードジャムのCMに出演して
ベッドシーツに包まってジャムを手で救い口に含むんだ
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そのボーズと太い眉、真っ赤なルージュが
話題でした、ただしわたしは
あんまり美人だとは思わなかった
なんかね、ゴツい感じがして
でも今回再見したら、あら!可愛いじゃんて……
うーーん、この見違いはなんなんやろね~
残念ながら、マーゴは1996年7月2日
オーバードーズにより亡くなりました。享年42歳
その35年前の同日である7月2日には 
祖父のアーネストもライフル銃で自殺……

この映画でも
ライフルが重要なアイテムとなっております
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妹のマリエルはお姉ちゃんとはタイプが違い
オールアメリカンガールな風情を生かした、
体当たりな役が多かったかな
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はじめオドオド
一皮向けば レイピストを演じたクリス・サランドン

この方、ギリシャ系なんですね
この画像を見れば納得しますよ、確かにグリーク顏やわ
これ以降『フライトナイト』『チャイルドプレイ』
等、オカルト映画出演が続くのだ
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スーザン・サランドンが1番目の奥様で
何故今もサランドン姓を名乗っているのかが
気になるのよね


上映時間は1時間30分と短めで、それに伴い
展開が早く、深くまで掘り下げているかといえば
否ですが、当時ラストの衝撃はありました
限りなくA級に近いB級といった作りだけれど
わたしは嫌いじゃないんだよね

でね、ゴードンがクリスに聴かせる音が
人の神経を逆なするシロモノなんだけど


音楽担当は
ゴーイングマイウェイなミシェル・ポルナレフ
仁王立ち
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