いよいよ JK-G ART COMPETITION 2024 が始まります。

 

 

 

S100号一点のみの出品ですが、このコンペに参加すると決めて、0歳児と4歳児の育児に追われながら1ヶ月弱で全生命力を尽くして、今の私の描く力を搾り出しました。 

ぜひ多くの方にご覧いただきたいです。

オーディエンスもございますので、作品が気に入っていただけましたらご1票いただけますと幸いでございます。

 
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JK-G ART COMPETITION 2024

 

6.1 (Sat) - 7 (Fri)

TOWER GALLERY

東京タワー フットタウン3F

 

開場時間 10:00 - 19:00 (最終日 17:00) ※展望台の営業時間に準じて、変更の可能性があります。
入場料金 無料

 

アクセス

都営大江戸線 赤羽橋駅
都営三田線 芝公園駅
地下鉄日比谷線 神谷町駅

JR 浜松町駅

 

 

 

 

在廊予定日 ※諸事情により変更になる可能性もございます。

6/1 (12:00~17:00頃)

6/2 (12:00~17:00頃)

6/3 (12:00~16:00頃)

6/5 (12:00~16:00頃)

6/7 (12:00~16:00頃)

 

協賛 野村證券

メディアパートナー 日本テレビ

協 力 「東京タワーで、あいましょう。」計画

特別協力 株式会社TOKYO TOWER

主 催 BISUNJAE GALLERY / ART WAVE GLOBAL / between the arts

 
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「むゆうじゅ」について

 

今回の作品タイトルの「むゆうじゅ」は「無憂樹」という、仏教の三大聖木のひとつで釈迦が誕生した木として有名です。

生母マーヤー夫人がこの花を愛で一枝折ろうとしたときに、右脇腹から釈迦が出生したと伝えられています。

 

息子と娘を見ていると、私と夫が出会わなければ・存在しなければこの子達は命をもって生まれることすらなかったと不思議な気持ちになります。

私の両親が出会わなければ、夫の両親が存在しなければ、私も夫も生まれることはなかった。

そのまた両親も、そのまた両親も、、そう考えると、なんてたくさんの命の奇跡からこの子達が今ここにいるのかと感動を覚えます。

脈々と受け継がれる命、西洋では家系図を「Family tree(家族の樹)」と呼ぶそうです。

イタリアに短期留学した際にお土産で美しい大木が描かれている家系図を買ってきたことを思い出し、早速名前を埋めていきました。

木は生命の象徴、そして枝分かれして新たにが芽吹くことは子供達が、新たな生命が生まれ育まれる姿であるようです。

 

息子が美味しそうに大好きなドーナツを食べています。

体を作るだけでなく心の幸せも与えてくれる愛おしいおやつ達。

名前も顔も知らないこの子の祖先達も美味しい食べもの達のおかげで生き、出産し、育ててきたのだと思うと妙な親近感や繋がりを感じました。

彼らが食べていたおやつのようなものを調べ、おやつ達の生命の進化を意識して描きました。

どんぐりクッキー、栗、野いちご、野ブドウ、桑の実、あけび等等。

(あけびとノブドウ・桑の実、どんぐりクッキーは食べたことがなく、経験してから描きたかったのですが

季節の関係で手に入らず、食べたい欲望の気持ちからのみで描きました。そう、食べ物には季節があるということを改めて思い出させてくれましたが、ドーナツやチョコ・クッキー達はオールシーズン大活躍。不思議な気持ちになりました)

食器として葉っぱが用いられ、土器が作られるようになるという全世界で見られる食卓事情も気になり

(最近、陶芸で食器作りに挑戦し始めました)

無憂樹柄のテーブルクロスの上に、たらいもの葉、須恵器、木製、陶器、ガラスの食器を描きました。

 

そして哺乳類の所以でもある、ホモサピエンスが生まれる前から、小さなネズミのようなモグラのような生き物である時代から母乳で子供を育てていたこと、それが今でも変わっていない、祖先達と繋がっていることを意識して母乳で浸している部分を描きました。アイスが溶けている部分も、牛に頂いた母乳を美味しく食べてさせてもらっていることを意識しています。

 

ところで、土偶ってとても不思議で魅力的で面白い形をしています。

妊婦さんの姿が多く、やはりその時代の人々にとっても子孫を産むということは大切だったのだとしみじみ思いますが

同時に育てることも当たり前ですがとても大切に違いありません。

やはり食べ物が大切なのです。

人類学者の竹倉史人さんが、「土偶の姿は当時の食糧の形から形どられたもの」という説を提唱され、私はとても納得しました。

彼のおっしゃる「精霊像」かというと分かりませんが、ただ妊婦を形作りたいのなら埴輪の小さいバージョンのような形になると思っていましたし、土偶のような複雑でどこかしらから形の着想を得ないと作れないようなもの、その元となる形がその時代の食べ物であるということは私が描いている作品と共通しますし共感できることでした。

(こっそり「むゆうじゅ」の絵の中のお皿に土偶風どんぐりの顔を描いてみました。よかったら探してみてください)

顔といえば、今回の作品の顔達はこれまで描いていた「エンドリケリー顔」以外にも「マンテーニャ顔」も意識したり

、埴輪顔・土偶顔もちょこちょこおります。

古今東西の魅力的な顔たちを、これからもっとたくさん描きたいです。

 

私の作品への気持ちを書き留めましたが、ぜひ、皆様それぞれの感覚で作品を観ていただけたらと思っております。

そして笑顔になって、愛おしい気持ちを感じていただけることを願っております。