🇵🇭 第17話 「現実を知った鴨」



渡比・3日目、夜

フィリピン最後の夜です。



幸か不幸か、夜まで爆睡できたので

身も心も ready to GO。



チョイヤさんは遅れてくるらしく

隊長とKさんと3人でマカティへ。



結局、昨日の居酒屋さん。




チョイヤさんも 「JOY RIDE」 に乗って合流



で、100%、私に気を遣って頂く形で

1軒目は昨夜のお姫様のお店へ。



まったく同じ顔ぶれに加えて

初訪店の隊長が選んできた娘も18歳。




めっちゃ可愛いし




何やっちゃってんの、のKさん




で、さすがは

「2大巨頭」が揃い踏みしたテーブル。



じゃんじゃんフードが運ばれてきて

当たり前のようにテキーラ・ブンブン🍸️




みんな若くて可愛い「夢の国」




さて、私の可愛いお姫様。



連チャンの訪店、ラストチャンスって事で

私もギアを上げていきます。



彼女の「義務」であるテキーラも

半分くらいは私がこっそり飲んであげて



空きグラスに飲み物を注いだり

氷を入れたり、フードを取り分けたり....



お姫様にこんな事はさせられない

これは私の仕事です



的な、冗談っぽい「紳士キャラ」で

興味を引いてみたり



また来月、仕事で来るからね



何の根拠もない、

いや可能性としては「0」に近い



そんな大ウソも総動員させて

何とか「次」に繋げようと必死でした。




そんな努力?の甲斐もあってか....



You're so fascinating,  

first customer who makes me feel like that 

あなたはとても魅力的、そんなお客さんは初めて



「fascinating」のニュアンスは

「interesting=興味深い」 に近いので



所詮「あなたの事が気に入った」程度の

ボラボラにすぎないものの



大きな「前進」に一喜一憂します。




ところが....



9月○日にイベントあるから

チケット買ってください、1枚2,300ペソ



急にお姫様がチケットを取り出しました。

2週間後のイベントのチケットです。



えーっ、その日は日本にいるのに?

ノルマある、助けてください




何てこった。



普段なら絶対に買わないけど

相手がお姫様だからもう引き下がれません。



カッコつけて、チケットも受け取らず

お金だけを彼女に手渡すと



えっ?1枚だけ?

あと5枚残ってる、全部買ってくれる?




最後の最後に....



金もなくて、しょっちゅう

フィリピンにも来られないような男が



ちょっと背伸びしてゲットできるほど

マカティ嬢は安くない─



それを痛烈に思い知らされました。




マカティは別物、マラテとは違う。




失意と情けなさが入り交じる中で

1セットが終了、お会計。



ピン中ご一行は

次のお店へ向かうのでありました。




後日談

その数日後にお姫様のお店は改装のため閉店し、

チケットは「幻」に終わりました(笑)




つづく。