こんにちは。先日、妊娠中の定期健診と言う新患さんがありました。

問診票は非喫煙との事でしたが、髪や衣服からタバコの匂い。受動喫煙にさらされる環境なのかも知れません。受動喫煙は乳幼児突然死(SIDS)のリスク因子なので、ラポートが形成されればリスクの説明をしてみようと思いました。

 

具体的には、こんな内容です。「出生後1~2ヶ月にピークのある乳幼児突然死は年間7000人に1人の割合で起こりますが、受動喫煙によりそのリスクが最大で2倍強になることが分かっています。1歳に近づくにつれ、減っていくので、少なくともその期間は受動喫煙を避けることをお勧めします。」

 

みなさんの周りにも、妊婦さんで、ご主人など身近な人がタバコを吸う場合は、禁煙を勧めてあげて下さい。禁煙がSIDSのリスクを減らす事については、科学的な根拠があります。

 

注)乳幼児突然死(SIDS):乳幼児の死亡原因の第3位、13.6人/10万人・年の割合で起こる(2009年の人口動態統計年報による)。出生後にたばこの煙にさらされることのオッズ比1.65(95%CI;1.2~2.28)。

エビデンスレベルAの指針:妊娠中および出産後はタバコの煙を避けること。妊娠中の喫煙および乳児のいる環境にある煙草の煙は、ともにSIDSの主要なリスク因子。