美咲は34歳の会社員。フルタイムで働きながらも、収入を少しでも増やそうと副業を探していた。副業にはさまざまな選択肢があるが、美咲が目をつけたのは、最近購入したiPadを活用することだった。美咲はテクノロジーに詳しくはないが、iPadなら直感的に使えるため、何か自分に合った副業が見つかるかもしれないと考えた。

ある日、美咲はiPadでYouTubeを見ていると、デジタルアートの描き方を紹介する動画に出会った。美咲は学生時代に少し絵を描いていたが、社会人になってからはすっかり遠ざかっていた。動画を見ているうちに、iPadを使ったデジタルアートが手軽で楽しそうだと感じ、「これなら私にもできるかも」と思い立った。

まずは、お絵かきアプリをインストールし、手元にあるApple Pencilを手に取った。美咲は試しに簡単なキャラクターを描いてみることにした。最初はぎこちない線しか描けなかったが、次第に慣れてきて、少しずつ自分のイメージ通りの絵が描けるようになった。昔取った杵柄とはまさにこのことで、美咲は夢中になって絵を描き続けた。

次に美咲は、自分の描いた絵をSNSでシェアすることにした。少し恥ずかしさもあったが、「見てもらえたら嬉しいな」と思い、思い切って投稿してみた。すると、意外にも多くの人から「可愛い!」や「もっと見たい!」という反応が返ってきた。美咲はその反響に驚き、嬉しさと共に「これが副業になるかも」と期待を抱くようになった。

美咲は、デジタルアートをさらに学び、自分の作品を商品化することを考えた。そこで、iPadを使って簡単にデザインできるグッズ販売のプラットフォームを調べ、「ネットでオリジナルグッズを作って販売しよう」と決意した。彼女は人気のある動物や季節のモチーフを使って、可愛らしいステッカーやポストカードのデザインを作り始めた。

数週間後、美咲は自分のネットショップを開設し、デザインしたグッズを並べた。初めての販売ということで不安もあったが、ショップを立ち上げたその日から、いくつかの注文が入った。注文を受け取った時の喜びは格別で、美咲は「頑張って良かった」と思った。iPadでデザインしたものが、現実の商品として形になり、人々の手に渡るという事実に、感動を覚えた。

副業として始めたデジタルアートは、美咲の日常に新たな彩りを添えた。毎日仕事から帰ると、iPadの前に座ってデザインを描き、ネットショップの運営をするのが楽しみになった。iPadはただのデバイスではなく、美咲にとっては創造力を広げるツールとなり、副業としての成功の礎になったのだ。

やがて、美咲のネットショップは口コミで少しずつ広まり、注文も増えていった。収入も少しずつ増え、副業として十分に成功していると言えるようになった。美咲はiPadを手にしながら、「これからもこの小さな副業を続けていこう」と決意した。

美咲はiPadを使ったデジタルアートを通して、自分の可能性を広げることができた。副業を始めたことで、彼女の生活は豊かになり、新しい目標に向かって進む力を手に入れたのだった。