【御文】
◇自身の思(おもい)を声にあらはす事ありされば意(こころ)が声とあらはる意は心法・声は色法・心より色をあらはす〈新編 日蓮大聖人御書全集 469p 木絵二像開眼之事〉
【通解】
◇自分自身の思いをそのまま声にあらはすこともある。その場合は意が声とあらわれるのであり、意は心法、声は色法で、心法から色法をあらはすのである。
【解説】
◇声が与える印象は絶大です。同じ声を発するにしても、強弱や高低、スピードによって、伝わり方が変わってきます。
欧米では、ビジネスリーダーや政治家が、声の出し方を学ぶのは至極当然とされています。大統領選挙などでは、声による影響力がメディア戦略の要になっており、国民に与える印象を大きく左右するのです。
仏法では『三十二相』といわれる仏の優れた特性のうち、仏の声である『梵音声(ぼんのうじょう)』が、最重要の第一としてあげられています。深く清らかで遠くまで届き、聞く人を喜ばせるという特質です。
心が目に映ることはありません。しかし、私たちは声という響きに乗せて、心を表すことができます。
心と声は一体です。それゆえ、心ない声では、相手の心の感応も鈍くなってしまいます。
池田先生は『生命の奥底から発する真剣な声は、必ずや相手の胸に伝わっていく』と語っています。
営業、販売、打ち合わせ。働く中にあって、言葉を交わす場面は、さまざまにあります。本抄の御文の後に『声を聞いて心を知る』と続くように、どこまでも真剣と誠実の声で、心を伝えていきたいものです。
【名誉会長の指針】
◇声が大事である。学会はつねに、この『声の力』で勝ってきた。
いくら心ですばらしいことを思っていていても、それだけでは、相手にはわからない。黙って笑顔を浮かべているだけでは、伝わらない。
ゆえに、大事なのは、心の思いを言葉に表していくことだ。
声を出すことが、自分自身を変える。他人を変える。さらに、社会を変え、時代を動かしていく。
まさに『声』が仏の仕事をするのである。
この一点を、ともどもに銘記してまいりたい。