朝テントの入り口を開けると、目の前には美しい海が広がっていた
もう陽が当たるところは暖かく、昨晩にかいた汗がからだにまとわりついている
この綺麗な海で泳がないわけにはいかない!
早速水着に着替えると浅瀬に飛び込み、ドレッドももろとも洗い流した
なんて気持ちいいんだ
その後は真水を浴びれる所で洗濯もして、拾ったロープに服をかけ岩場に干した
ー
それからしばらく浜辺でのんびりしていると
ふとあることに気がついた
それは「オレ、今休んでる!?」
ってことだった
どういう事かというと、タイに行く前、日本では毎日何かしらやることがあり、それが休みの日(正確に言うとオンもオフもないんだが)といえども家事なりなんなりしていた
それが例え好きでやっていたとしても、無意識化では働いていたのだった
それがここタイでは、宿に泊まり、食事も外食
洗濯はするものの、いわばいつも自分がいる俗世から距離を置き、一人たりとも知っている人、日本人にすら遭遇しない世界で、予測もつかない毎日を「今ココ」の瞬間を生きていて、とても癒されている自分がいた
疲れていた自分にも気がついたし、考えてみれば休み方も知らなかった
休んだ気になっても休めていなかった
でも今は休んでいる、休めている
初めてそんな気になれたように思う
バケーションとはそういう為にあるのかと、こういうやり方もいいなと思った
お昼を食べながら、英語の流暢なタイの青年が自分の所属するツアー会社の船に乗らないかと話しかけてきた
気取っていてちょっと好まないタイプだと思ったが根は悪くなさそうだったし、ボートで本島に戻った後は、ある程度の好きなところまで車で送ってくれるという
荷物をまとめ船着場に向かう
ドイツから来たドレッドのおじさんと少し話した
秋のバケーションだという
他にもギリシャから来た人もどこかで会ったので、ヨーロッパ圏からの観光客が多いように思う
ー
ボートに乗り込むと、まさかのまたモーケンヴィレッジに行けるコースだった!
ラッキーな2度目のチャンス、今度の30分は何をする?
まずは通りを端っこまで行って全体を見よう
この時間、男たちは漁に出ているようで、あまり男の人を見かけなかった
家が立ち並んでいるのが終わり、そこを抜けると浜辺も行ける所も行き止まり
しかしそこに岩の上に祠のようなものが乗っているところがあった
祠の中には何も入っていなく、形ある神様などを信仰するよりは、先祖や自然を崇拝しているのだと思った
実際にタイ人は仏教だが、モーケンの人々に仏教の人は少ない
浜辺の言わば村の入り口のようなところには木彫の像が立ち、それはモンスーンの季節が終わり再び島に落ち着くときに新しいメンバーで村を始める儀式に作るそう(スリン島にあったモーケンのことが書かれた本に書いてありました)
端まで来たら、次は何したい?
彼女は言った
「村長さんに会いたい」と
そうなれば誰かに聞くしかない
通りに戻ると、家の前に小さい子を抱いてあやしている貫禄のある男性がいた
(貫禄のある男性)
「あなたは村長か」
指差し会話帳で話しかける
「いいや違う」
「ではどこにいるのか」
「あっちだ」
あっちってどこなんだと思いながらも歩いてそちらに向かう
ジリジリと、この時間の太陽は灼熱と表現しても仕切れないほど暑く、肌をこがす
日陰を移動しながらお土産を売っているお母さんと小さい女の子に話しかける
するとその女の子が「こっちだよ、着いてきて」と導いてくれた
(お土産を売る女の子、彼女が連れて行ってくれた)
しかし時間が迫っているので自分は船着場に船を停めに行く
彼女は村長にたどり着けるだろうか
船着場で待っていると彼女が戻ってきた
「会えた?」
「会えた!」
ちゃんと写真も撮ってきていた
(左が村長)
「やったね」
ー
船に乗り込んだ
二人とも汗だくの上に、皮膚は熱い
すると、またまたシュノーケリングつきだった!
ラッキー!
ライフジャケットのベルトを締めたら、すぐさま海に飛び込む
ああ気持ちい、そしてなんて綺麗なんだ!
ボートは猛スピードで走った
海を駆け抜けること2時間
進行方向に向かって横向きで座っているので縦揺れは少し酔った
ピアー(桟橋)に着くと、軽く食事をさせてもらって好きなところまで送ってくれるという
今回はプーケットから帰るので、旧市街のあるオールドプーケットタウンに向かうことにした。
道中は雨で、陽も暮れていたので外がどうなっていたのかはわからなかったが街に着いた
雨は止んでいて、降ろしてもらったすぐそばのホテルに部屋をとった
オールドプーケットタウンは中華系の人が多くいたこともあり、ホテルの中には提灯やそれ風の飾りがあった
部屋は十分に広く、この滞在で一番良かった
まだ動ける余力はあったものの、セブンイレブン以外のお店は全て閉まっていたので寝ることにした
つづく








