2週間ほど山梨で過ごし、東京に一旦戻って、今日は日本橋に母と行った。

 

 祖父が某デパートの商品券をたくさん残したので、それを新しい家に必要なものや個人的なものも手に入れるために向かった。

 

 今や人々の混乱は大きく、いろいろ精神的にも物理的にも限界が近づき、もう都会には来れなくなるかも、難しくなるかも、消えてしまうかも、だから最後に味わっておこうと思った。

 

 東京駅から、すぐの所で久しぶりのでかいビルに少しワクワクしながら入口へ入ろうとすると、フェイスシールドをした女性係員が「マスクはお持ちですか?」と尋ねてきた。

 基本このフレーズを自分は聞くとマスクをしないと決めているので入るのをやめるのだが、今回はこの店にどうしても入りたい、他の入り口も数が絞られた上に係員が立っていて、どうしようかと手薄な入口を探しに地下の入口も見に行ったが、どこもかしこも厳重、母は「じゃあ違うところ行こうか」と勧めてきた、いつもなら母はマスクを一次的にしてお店に入り自分は外で待ったりするが、今回は二人揃っていないといけないし、こっちのスタンスを尊重してくれた(ありがたい)

 

 でも入りたいので、入り口を抜けるときは口に手ぬぐいを当てるくらいならしてやろうと思い、一番文句言わなそうな人が立っている入口を目指した。

 案の定、持っているか聞かれ、手ぬぐいもダメと、諦めようと思ったが、銀色の袋に入ったマスクをくれたので、貰い、取り出してつけるフリをしながらエスカレーターを上がりカバンにしまった。

 

 フロアはガランとしており、デパートはただでさえお客が減り衰退しているのに、このご時世では、ほとんど人が居なかった。少し買い物をしたが店員さんは何も尋ねてこなかった。きっと少ないお客だから大事にしているのもあると思うが、多分入り口であんなことをしているのを知らないのかもしれない。ちなみにあるお店のレジの女性はドレッドを褒めてくれた。

 

 何フロアか行き楽しみ、帰りはそそくさと出口を出た。

 

 お昼から動き回りウィルパワーも使ったので、休憩をと昔母が働いて居たことのある丸善に行き中のカフェに行った。最後の体験かもと、紅茶とアイスクリーム付きで色んなベリーの乗ったワッフルを食べた。これのまあ美味しいこと。材料は知らない、でも甘くて冷たくて、紅茶もティーバッグなのにすごく美味しく、気分は最高だった。少し本を見て、次へ向かった。

 

 日本橋自体を見るのは物凄く久しぶりだった、しかし上に道路があって暗かったが、高速道路は土地を買うのが大変だから川の上にひいたりするのが主流で、それを日本橋の上でやれてしまうところがこの国のお偉いさんのやり方がよくわかる。でもオリンピックに向けてか道路を移動させるらしいと聞いた。まあそれもどうなんやら。

 

 高いビルがそびえ立ち、材料の多さに驚いた、昔生えていたと言われるジャイアントツリーにマネなのか、倒れてきたら逃れられないと思った。

 

 

 最後に有名なデパートに行った。入り口は一つライオンがいる所で、案の定中には係りの人と熱感知のカメラがあり、とりあえず入った。「マスクはお持ちですか?」と聞かれ「寝具は何階にありますか?」と聞き返すと丁寧に教えてくれたが、また聞かれたのでさっきもらった銀色の袋を出し「持ってます」とまたしても出すフリをしながら階段を上がった。ここからは同じでフロアの人は何も文句は言わず丁寧に接客をしてくれた。ここでは結局何も買わなかったが、このデパートには巨大なアートワークがありすごい迫力があり、建物自体のデザインも凝っていて、このデパートを作った人たちが楽しんでやっていたのが伝わってきた。今や老朽化とお客不足でなくなってしまうかもしれないが、最後に歴史に触れる事が出来て良い経験になったし、ウィンドショッピングが目の保養とインスピレーションを与えてくれて楽しかった。

 

 初めは、お店にも入れないと思ったが、入り口をくぐれば別世界で楽しくマインドもいい状態で、珍しく電車やそういうところに行っても母同様疲れなかった。きっともう変な感じと共振しないいんだろう。いい体験ができた。全体的に楽しむってことを意識すると気楽に過ごせる。