今日は、ちょっと重い話をします。



決して明るい話じゃないので、見たくない方はお戻りくださいね。









知り合いが、亡くなりました。



私より10も若い男性です。



小さな頃はよく遊んだりしてたけど、ここ20年くらいは会ってません。



その男性のお母さんは、何でこんな事になったのかは話したがらず、「心の病気でね」と言いました。



それ以上は聞かずとも、察する事ができます。




私は、自分が病気になって。



抗がん剤治療した時に、薬のせいなのか具合の悪さからなのか分からないけど。



何度も何度も、「もうこのまま死にたい」と思った事があります。



もちろんこれは、大げさでもなんでもなく。



本当に本気で「死にたい」と思っていました。



でも。



そう思ってても、行動には出なかった。



そんなに本気なら、例えば首をくくるとか、例えば車を運転して山の崖から落ちるとか、海に飛び込むとか、練炭買ってくるとか、包丁で刺すとか。



具合悪くて寝込んでいても、行動する事はできたはず。



でも、出来なかった。というよりしなかった。



本気で死のうなんて思ってなかった?



いいえ。本当の本気で死にたかった。



でも行動に出なかったのは。



私の「死にたい」は「生きたい」だから。



本気で死にたくて、本気で生きたかった。



…今思えば、生きてて良かったと心から思うけど、当時は死ぬか生きるかの2択しかなかった。



ビビりな私は、死ぬ勇気がなかった。



だから、生きたんです。



心の病気を持ってる人に、「死ぬ勇気があるなら生きればいいじゃない」というと、たぶんものすごく怒られる。



「何も分かってない!」と。



でも。



でもね。



私は、あえて言うよ。



「死ぬ勇気があるなら、生きろ」



ってね。



だって。



親がとても悲しんでたよ。



可哀想だよ。



生きてりゃ良い事あるなんて、無責任な事は言わないけど。



生きててほしかったな。



本当に。



責めてるわけじゃないよ。



その行動をするまでに、たくさんの葛藤があっただろうし、たくさん泣いたと思う。



その結果、心が折れちゃったんだよね。



だから、これは私の叶わない願望。



もう、いなくなってしまった人に言っても虚しいだけだけど。



生きててほしかったな。



20年ぶりの連絡が、「この世からいなくなった」だなんて。



寂しいね。