心にポッカリ穴があいた



って、よく言うじゃない?



今の私は、まさにそう。



たかが鳥、たかがペット。



と思う人もいると思うんだけど。





…後悔しないように、病院に行ったけど。



なんか、ふと、考えちゃうんだよね。



病院に行って、辛くて苦しいのに、さらに腸を押し込めるような事をして苦しい思いさせたんじゃないかって。



もしかして、腸を収めるためにやった医療行為が、まめの寿命を早めたのかもしれないって。




…でも、でもどうしたら良かったんだろう。



あのまま腸が飛び出たまま、身体を丸くしてじっと動かず、目を瞑ったままいても、おそらく長くはもたなかった。



飛び出た腸を、自分でつついてたりしてたから…。



しかも獣医さんが、あんなに時間かけて戻しても、またすぐ腸が出てくるから、口に出してこそ言わないけど、獣医さんは分かってたと思う。



おそらく、もう…。この子は…。



って。



遅かれ早かれ、1日くらいしかもたなかった命。



無理な事をせずに、辛そうなのを見守っていた方が良かったのかな。



とか。考えてしまいます。



まめの気持ちは分からないし、もしかしたら鳥にそんな気持ちは無いのかもしれない。



アニメの世界じゃあるまいし、鳥が人間みたいにいろいろ考えてるとかは、さすがに私も思ってない。



痛いとか苦しいとかも、思わないのかもしれない。





これは、明らかに人間が想像する鳥の気持ち。



息絶えるその時まで、何もせずにただ見守って、撫でるだけと。



生きるかもしれないと、人間のエゴで病院に運んで、薬飲ませて腸を押し込んで治療したのと。



どうせ消える命なら、どっちが正しかったのかな。



…まめは、鳥だからそんな事は何も考えてないよね。



私が、1人で考えてるだけ。



家族も、最後に病院に連れてってやれる事はやったんだから、仕方ないんだよ。



って、まめのことを納得している。



私だけが、いつまでも考えてしまう。



こんなの、まめに悪いよね。



まめは精一杯生きたんだから。



私は、精一杯生かしてあげたいと思ったんだから。


それで納得しなきゃね。




…なんだか、まとまりのない文章です。




ちなみに残されたむぎ。



昨日は、まめを探しているのか、ずいぶん長いこと部屋の中を飛び回って呼び鳴きしてました。



そして、人間の顔の近くで、ぶつぶつ何か言ってました。



「まめ、いないの。まめ、どこいったの」



って言ってるようで切なかった。



鳥に気持ちは無くても、寂しいと思ったりしてるのかも、しれないな。



なんて、これも人間の勝手な想像です。



本当にドライな考え方をすれば、鳥とか魚とかたぶん何も考えてなく本能でしか生きてないと思う。



なので、気持ちも感情も、全然無いと思う。



でも、私はやっぱり思うんだよね。



最期、私の手の中にいれて良かったよって思ったよねって。



ひとりぼっちじゃなくて、見守られてて良かったよって。



病院に連れて行ってくれて、最期まで諦めないでくれてありがとうって、思ってるって。



幸せでした。また会おうね!って思って旅立ったって。



これも、また、人間の勝手な想像なんだけどね。






まめの分まで、生きなきゃね。


むぎ。